勇者は旅立ったらしい
「ちょっとまて!!お前!今なんて言った!?」
女は進藤のいきなりの反応に一瞬顔をビクッとさせ答えた。
「えっと・・・ここは貴方の世界と・・」
「違う!魔王とかいう奴を倒さないと家に帰れないとかいうブラックな言葉だ!!」
「ぶらっく・・?」
「人の話しにあげ足とってんじゃねーよ!お前の話しも訳わかんねーんだからお互い様だろうが!!それで家に帰れないってどうゆうことだよ!?」
「私は神様の言われた通りに説明しただけで、怒らせるつもりはなかったのです・・」
「お前もかよ!!神ってお前の上司だろ!?俺もそんな立場だったわ!!どうせあれだろ!?嫌なことはお前に言わせておいて、あれは上に言われて仕方なくみたいな!?お互い大変だな!おい!」
なんだか変な親近感を覚えた進藤は逆に冷静になってきた
「そうなんですよ!わかってくれますか??私もいきなり勇者補佐担当な。とか言われて説明しに来ただけで・・・他の子もそうでした」
あれ?こいつもしかして話し合うんじゃない?
「他の子って?誰なんだ?」
女はボソボソと小さな声で答えた。
「勇者とかです。私の別の部署の同期が担当です・・」
頭がクラクラしてきた。
担当制かよ・・・
それよりも、勇者に位顔出せよ上司(神)!!
「勇者のところの担当はなんて言ってた?」
女はさらに声を小さくして答えた。
「転移した勇者チョロいわ~少しおだてたら直ぐ旅立ったと・・・3日前の話です」
進藤はもう笑うしかなかった。
初めての投稿ですので暖かい目で見てもらえると幸いです。