1000年前の勇者
街はガシャドクロのいきなりの撤退に歓喜していた
「勝ったぞ!!」
「あの方が助けてくれたんだ!!」
「では、あの方が勇者様!?」
進藤達に近づく街人はみんな笑顔で次々と感謝の言葉を述べていった
進藤は黙って谷本の手を持ち街人達に宣言した
「勇者様!!流石のお力です!!」
「ちょっと!?進藤さん何言ってるんですか!?って・・もういないし・・・」
谷本は進藤がその場からリアとともにいなくなったことを確認してため息をつきながら街の歓声に答えた
進藤はリアを人気のない場所に連れ出し質問をぶつけた
「連れ出された理由はわかるか?」
「はい・・・お礼ですよね・・しかし、私は賢者と呼ばれる身ですので・・」
「何を勘違いしているんだ??なんで俺がガキになんかしなきゃいけないんだ?バカかお前?」
「バカって・・じゃぁなんなんですか!?」
顔を真っ赤にしながら抗議してくるリアに進藤は答えた
「お前、いやリア。1000年前の勇者の話しを知ってるか」
リアはその言葉に驚いた。そんな話この国、いやこの世界の人類全てが子どものころから聞いたことのある話だったからだ
「もちろん知ってますが、そんな話を聞いてどうするんですか??」
「とにかく話してくれ・・・」
進藤はいつの間にヤニを吸いながら悲痛な顔をでリアにお願いした
「わかりました・・・1000年前の勇者様は・・・」
リアは子どもに話しかけるように話だした




