死神
次々と魔物を倒していく進藤に魔物も流石に焦りの色を隠せなかった
なんだ・・こいつは!?
勝負は賢者を倒した時点で決まっていたはずだ!!
それなのにこの男は一太刀も受けず、魔法すら受け流す・・
勝てない!!
これは、隊長に頼るしか・・・
その魔物はそんな考えをしている間にいつの間にか斬り倒されていた
進藤は動きを止めずそのまま街の中央へ・・・
この街で一番強い気配を持った者目掛けて走っていった
やっとたどり着いた先には2メートルほどの骸骨が佇んでいた
「ようこそ・・そして久しぶりだね。神童・・・まさか、また君に会えるとは思ってなかったよ・・・1000年ぐらいぶりかな??また、魔王様に殺されにきたのかい??」
進藤は骸骨の言っていることなど無視して斬りつけた
「チッ・・・」
進藤は悪態をつきながら距離をとると骸骨を睨み付けた
骸骨は指で進藤の剣を弾きながら愉快そうにカタカタと笑いながら話し出した
「神童よ!!お前は変わらないな!!しかし、何故だか分からないが、あの頃の君の力には到底及ばないぞ??もっと楽しませてくれよ・・勇者よ!!」
進藤は骸骨に向かって思い付く限りの魔法を唱えた
「オイ・・骨?誰と勘違いしているんだ?【全てを押し潰せ!!グラビデ!!】」
骸骨の周りに黒い玉が現れたかと思ったら骸骨は玉の中で押し潰されてバラバラになった
「・・・」
進藤はその骨に【燃え尽くせ】と追い討ちをかけとどめをさした
「グラビデなんか古の魔法を使えることが神童である証拠だよ。神童?そして、魔物に対する容赦ない追い討ちに関してもね!それに古の魔法を見てわかったよ!!君は転生したんだね?」
「なんだと!?」
バラバラになり燃やし尽くしたと思った骨が再生し話しかけて来たことに驚愕する進藤に骸骨は話を続けた
「まぁ、何があったか知らないけどさ。僕は君の仲間の聖女の光魔法を受けて500年近くも封印されていたんだよ??君は色々と面倒だったし、本当の力を取り戻す前に殺させてもらうよ・・・!!」
骸骨はどこから出したかも分からない大きな鎌を取りだし進藤に振りかかってきた




