次の目的地
進藤は村人と飲みながら話をしていた
「ところで勇者様達は次はどちらに行かれるんですかい??」
飲みすぎて笑うだけの人形と化した谷本の代わりに進藤は答えた
「今日の戦いでも思ったんだが俺達は回復役の仲間がいない・・今日は勝てたがこのままではどうなるか分からない・・まずは、その仲間を探したいところだ。あと、俺の武器は壊れてしまったからそれの調達だな。近くにその2つを叶えられる村や街はないか?」
「武器は俺達の村で多少なりとも力を貸そう!!あんな、魔物と戦った武器とはだいぶん見劣りはするだろうが無いよりマシだろう・・お~い誰か魔物のが占拠していた武器庫から一番いい武器を持ってきてくれ!!」
進藤は自分の武器がただの木の棒だったことを言えず、苦笑いを浮かべながら村人の持ってきた、この世界で初めての片手剣を手にした
「あと、回復役?恐らく賢者に関してはあんたも知っての通り、今や世界は殆んど魔王の物と言っても過言じゃない・・この村が救われたこと事態が奇跡ってもんだ・・賢者はただでさえ数がいないからな・・あっ!!もしだぞ!?今もここから2~3日の場所に魔物と戦っている村があるんだがそこには賢者がいるかもしれない!!」
やっと、実のある話を聞けた進藤は谷本を無視して次の目標地を決めた
そして、喧騒の中、もうひとつどうしても気になる一言を進藤は聞き逃さなかった
「お~い!!ヤニ切れちゃったから誰か持ってないか?」
「バカ野郎お前なんかに貴重なヤニなんかやるかよ!!しかも【マイセン】だぜ!?古代の勇者様が吸っていた逸品だ!!」
おい?ヤニだと?
【マイセン】だと?
「ここには煙草・・ヤニはあるのか!?」
進藤!煙草があってよかったね!!
俺は今禁煙中だけど・・by作者




