祝勝会
谷本が目を覚ました頃には全て終わったあとであった
「あれ?ここは?」
谷本の周囲には逃げていった者や解放された村人で一杯であった
「勇者様が目を覚ましたぞ!!」
「ありがとうございます!!」
「やっと解放されました!!」
等、色々と賞賛の声を聞きながらキョトンとした顔を笑顔に変えて
「勇者であれば当然です!皆さんが救われて本当によかったです!!あれ?進藤さんは!?僕と一緒に戦っていたはずなんですが・・?」
「あの方は・・」
「そうですか・・進藤さんは・・進藤さん短い間でしたが、本当にありがとうございました!!」
と、空に向かって挨拶をしている谷本の頭を進藤はおもいっきり叩いて進藤は谷本に問いかけた
「おい?谷本?お前今凄く失礼なこと考えてないか?」
「えっ?進藤さん!?死んだんじゃなかったんですか!?」
「お前・・凄まじく思ったこと口にする奴だな・・俺は元気だ!今、村人が用意してくれた酒を飲んでるところだ」
村人は進藤に続けて話始めた
「そう・・進藤さんは村人と祝勝会?というもので盛り上がっているところです。勇者様がいきなり寂しそうな顔で語りだしたので・・このことを伝えるタイミングを逃してしまい、すみませんでした・・」
「そうゆうことだ!!谷本!!お前も呑むぞ!お前勇者だろ(笑)!!」
「僕は酒は・・ちょっと痛い!!進藤さん!!わかりました!!飲みます!飲みますって!!」
酒があるとは思っていなかった進藤は上機嫌で谷本を引きずり喧騒の中に戻っていった
谷本は進藤に引きずられながら進藤の無事を心底喜んでいた




