死闘
予想外に谷本は次の行動に移っていた
しかも、作戦通りにだ
谷本は着実にうち漏らした魔物を斬り倒していく
あれ?なんだか泣きそうだ・・
やっとわかってくれたんだね・・!
谷本!!今お前は勇者みたいだよ!!
ほら、もう少しで全部倒せるよ!!
頑張れ谷本!!
あのときは、本当に腹立つたけど、道に迷ってそれなりにだけど修行出来てよかったよ!!
と、進藤が感傷に浸っていると、周りの魔物が道を開けた
背筋に寒い物が走ったと思ったら谷本が殴り飛ばされ近くの小屋に吹き飛ばされてしまった!!
「おい!谷本!!」
声をかけても返事は返って来ない
「進藤さん!!気を付けて!!」
と、懐かしいミントの声が聞こえ、進藤はその場からギリギリ横に飛び、谷本を殴り飛ばしたであろう敵を睨み付けた
「ほ~う、今のを避けるか!?なかなか、やるじゃないか!!」
そんな問いを無視し、進藤はミントに問いかけた
「お前が出てきたってことは谷本は気絶中か!?」
「はい!死んではいないようです!!」
「そうか・・じゃぁ、先にこのデカイ豚を倒す方が良さそうだな!!」
「豚だと?俺はオークだ!!しかも、喋れる程の魔力を持ち、この村を支配する者だ」
進藤は笑いながら答えた
「豚かオークかなんか知らないが喋れるのはお前だけじゃねーぞ?喋れるぐらいで調子乗ってんじゃねーよ!豚が!」
進藤の言葉に血が登ったのかオークは物凄い力で進藤のいた場所を殴った
勿論そこには進藤はいない
進藤はオークの首めがけて武器を降り下ろした
「死ねよ!」
それで、勝負は着いた!
はずだった・・・
進藤の武器がただの木の棒ではなかったら・・・
やっと、魔物と戦い始めました。




