戦闘開始!!
谷本の声で村人は全員一目散に逃げ出した
結果オーライといえばそうだが、後で谷本は説教だ・・・
「谷本・・お前は馬鹿か?」
「何でですか!?こんな状況を黙って見てろっていうんですか!?」
アイコンタクトとは時間をかけ、信頼しあった仲間同士で力を発揮する。進藤はこれで難しい仕事を何度も成功させてきた。
それを20歳、しかも僅かな時間しか関わっていない谷本に求めた進藤のミスだ
「話しは後だ・・くるぞ!!」
「ハイ!!」
二人の後ろには数にして50以上にもなる魔物が陣取っていた・・・
「多すぎだろ・・・」
『我こそは勇者だ!!いざ尋常に勝負!!』
大群に突っ込みそうになる谷本に軽く【痺れろ】と呟き動きを止めた。
「えっ?進藤さん!!魔法使えるんですか!?スゲー!!」
「もう、いいから黙れ!!どこまで効くかわからないけど、今から俺があいつらに魔法かけるから、お前はうち漏らした奴を頼むぞ。俺の武器はただの木の棒だからな!」
「わかりました!!」
流石に言葉のキャッチボールはわかってくれたらしい・・
「じゃぁ、いくぞ!!【燃えろ!!】」
瞬く間に魔物は半分以上が燃えながら戦力を無くしていった
谷本は横で目を輝かしながら
「スゲー、スゲー僕も魔法使いたい!!」
と、はしゃいでいた
えっ?まさか谷本・・勇者なのに魔法使えないの??
いやいや、今はこの場を集中しよう・・・




