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主任と平社員の異世界転移  作者: 気まぐれ小説
15/29

馬鹿なのだ

村に着いたがそこは閑散とした雰囲気の村であった・・

村全体に活気はなく、村人は疲れた表情を浮かべていた・・

そして、何よりも若い者がいない・・


これは、どうしたものかと進藤は考えていると、そこは流石の勇者様。一目散に駆け出し村人の手伝いを始めたり、声をかけていた。


俺には彼のように真っ直ぐにはできないな、と進藤は自嘲ぎみに笑いながら跡に続いた。


道中に気付いたというか、なんとなく気付いていたのだが谷本はいい意味で馬鹿なのだ。真っ直ぐで曇りがなく、自分を偽らない。それ故に危うい・・


何よりも自分の実力が分かってない。

だから、失敗する。

しかし、失敗することは問題じゃない、学習して致命的なところで失敗しなければいいのだ


谷本と一緒に水汲みを手伝いながら村人に話しを聞くと村人は誰にも聞こえないような声で囁いた

「近くの廃墟に魔物が住み込んでいて、若い者は殺されたか、監禁せれている。戦うこともできず、今では魔物の奴隷のような生活をしているのです。あなた方は見つからないうちに逃げた方がいい。夜には町は魔物だらけだ」

と、答えた。


谷本と進藤は目を合わせこの村を救うことに決めた。決行は村人を避難させた夜だ。


しかし、誤算は誰にでもあるもの・・


谷本は突然立ち上がり大声で叫んだ

『我こそは勇者だ!!魔物ども隠れてないで出てこい!!』


そう・・こいつは馬鹿なのだ


勇者は人を救う為に存在するんだ!! by谷本

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