森を抜けて
谷本が目を覚まさしたのはそれから1時間程度の時間がたった
「あれ?僕はどうなったんですか?」
呆れながらも進藤は答えた
「お前が剣を振るったのは覚えてる?余りにも隙があり過ぎて殴ったら、そのまま気絶した。なんか、ゴメン・・」
谷本は自分を蔑むように笑いながら答えた
「いいえ・・やっぱり僕って弱いんですかね・・?」
心配そうに質問してきた
「はっきり言うと今のままでは魔王なんて勝てないんじゃないかなぁ?俺もこっちにきて間もないからわからないけど・・でも、勇者なんだから何か他のことで優れていることもあるんじゃないのか?」
谷本は膝を抱えて泣いているようだった
「とにかく、今のままではダメだ。俺もお前も一緒に修行して魔王倒して家に帰ろう!お前は王都から来たと言ってたな?とりあえずそこに戻ってこれからのことを考えよう」
「そうですね。一度戻りましょう・・」
谷本は立ち上がり道を案内し始めた
道中谷本は段々と元気になってきて魔王のことや、昔からこういう世界に憧れていた、勇者になれて嬉しいと笑顔で話していた。
しかし、俺は忘れていた・・・
こいつ迷子だったんだった・・・
「あれ?ここはどこだろう?村みたいな場所があるけど・・」
こいつ!道分からないまま歩いてたな!!
なに普通に先導してんだよ!!
でも、とりあえず他の人に出会えそうでよかった・・
それに、道中はそこそこ魔物もいて、谷本の修行にもなったし・・
結果オーライといったところだ
進藤は呆れながらも
「とりあえず、あの村みたいなとこに行って休もう。今日は疲れた・・」
進藤の本音であった
初めての投稿ですので暖かい目で見てもらえると幸いです。何かご指摘ありましたら、ご教示よろしくお願い致しますm(__)m




