ワクワク勇者
谷本が勇者?
嘘だろ?
兎に轢かれて気絶しちゃいました?
兎?えっ?さっき逃げた兎?だったらなんかゴメン・・
でも、勇者だよね?避けるとかなかった?
勇者がこれじゃ、俺は元の世界に帰れないんじゃないのか?
進藤は頭の中で自問自答を繰り返していた
「主任?」
谷本が目をキラキラさせながら進藤の顔を覗き込んできた
「えっ?あぁ・・なんだ?」
「主任は何故此方の世界に?」
兎に轢かれて気絶した、お前を助ける為だよ!!
ぶつけようのない怒りを押し殺し進藤は答えた
「勇者を助ける為だって・・勇者助けて魔王倒さないともとの世界に帰れないとか言われて・・」
「じゃぁ!!主任は僕と一緒に魔王を倒してくれる仲間ってことですね!」
「えっ?そうなるな・・勇者様?」
「谷本でいいですよ!僕も進藤さんとかって呼んじゃいますよ~」
こいつキャラ変わりすぎじゃない?
もうなんでもいいや・・
「いいよ。もう、なんとでも呼んでくれ・・」
「じゃぁ、進藤さん!!これからもよろしくお願いします。いや~僕こういう世界に憧れていたんですよ!!勇者が魔王を倒すみたいな王道のファンタジー!!ここに来たときに胸がワクワクしました!!僕の生きる世界はここだったんだってね!!」
お前は魔王の前に兎にやられたけどな・・
そんなことより谷本は3日前に転移したはずだ。
「谷本はなにかこの3日でなにか情報集めれたか?」
「ハイ!!魔王を倒すには勇者の剣が必要で、まずはその剣を見付けようと思い、旅立ちました!」
「えっ!?それだけ?」
「ハイ!」
ヤバい!!これは、本当に助けなければ家に帰れない・・・
初めての投稿ですので暖かい目で見てもらえると幸いです。何かご指摘ありましたら、ご教示よろしくお願い致しますm(__)m




