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一話 呪いと本と幼馴染み

 どうも

 『破棄所』第一話やっと書き終わりました。

 思ったよりアクセスはあるのですが読んでいただけているのかわからないというのがなんともいえない。

 素人の私が書いたものではやっぱり……

 

 

 と考えてしまうのは良くない。

 前向きに努力していけばいいではないか。

 

 というわけで読みに来てくれた読者の皆さん。こんな私の作品ですが、今後に期待しながら一話をどうぞ。

 ビルや住宅などの間を通る細い道

 

 人通りが少ない道 いや、路地のような場所・・・

 

 

「ニャニャッ!?ここはどこニャ?」

 

 

 この話しの始まりとなるものがいた。

 

 

 

 

「また迷ってしまったニャ」

 

 

 宝を集めるのに夢中でまた迷ってしまったのだ。

 

 

「まあいいニャ。…ニャニャッ!?あっちにもいいのがあるニャ!」

 

 

 そういて近くのゴミ捨て場に向かっていく。

 

 そう、宝とはごみのこと。

 

 いろいろな人が棄てたいろいろなごみたちをあつめている。

 

 

「んニャー、これとこれニャ。あと…」

 

 

 そういいながら拾っていく。

 

 

 拾ったものはと言うと中に入れているのである。

 

 中とはどこかって?

 

 そうだな、中と言われてもわからないだろうから、説明してあげよう。

 

 まずは外見からだ。

 

 ごみを拾い集めているのは猫。

 ちょっと不思議な…いや、かなり不思議な猫のダストだ。

 

 

 なぜなら、しゃべることが出来るからである。

 しゃべるとは一応日本語だ。

 

 まあ、これまでの台詞を見ればわかることだが…

 

 おっと、余計なことを話していたかな?

 

 それなら話をもとに戻そう。

 

 

 これだけでも不思議だがそれだけではない。

 

 もっと不思議なことにごみ入れに使われるような形のポリバケツの中に入っているのだ。

 

 そして、その中に拾ったものを入れているのである。

 

 

 ごみ捨て場に棄ててあったペットボトルや雑誌、缶やビンといったごみがどんどんなくなっていく。

 

 

 そんなにどうやって入れるのかって?

 

 それは謎に決まっているじゃないか。

 不思議な猫なんだから謎のひとつやふたつくらい当たり前さ。

 

 え?そんなことはきいていないって?

 何を言っているんだい。

 この世界にはきみ一人だけではないのだよ。わかったかな?

 

 

 

「さっきから誰と話しているのニャ?気味が悪いニャ」

 

 

 ダストは目の前の人物に言った。

 

 

「誰と?って姿の見えない人とさ」

 

 

 目の前の不思議な猫、ダストに普通に答える。

 

「…まあ、いいニャ。そんなことよりここがお前の家かニャ?」

 

 目の前にはアパート『破棄所』

 

「ああ、そうだ」

 

 

 そうこたえながら入っていく。

 

 

 

 なぜ、アパートにダストと来ているのか? さて、続きを話そう。

 

 

 最初はしゃべれることを隠そうとしていたが、もうばれていることがわかると態度が変わった。

 

「ニャニャッ!?ばれてしまったニャ!こうなったら…覚悟するニャ!!」

 

 そういってとびかかって…

 

 

 

 

 ・・・?

 

 

 

 

 来なかった。

 

 

 

 しかも、倒れている。

 

 

 どうしたのかと近付いてみると…

 

 

 

 ぐうぅ〜

 

 

 

「お腹すいて力が出ないニャァ〜」

 

 

 どうやらかなりお腹がすいているらしい。

 

 

「ご飯、食べに来るか?」

 

 そのままにするのは、何かいい気がしないので倒れているダストにきいてみる。

 

 

「行く!!行くニャ!」

 

 そういってとびかかってきた。

 

「おっ、おい…」

 

 いきなりのことで驚いたが何とか受け止めた。

 

「ほら、さっさと行くニャ!」

 

 そういってダストは腕のなかで急かす。

 

「はぁ〜・・・」

 

 ダストの態度の変化にため息をつき、アパート『破棄所』に向かう。

 

 

 

 そうして今につながるのである。

 

 とな。説明終わりっと。

 

 

 

 

 

 

「そこの部屋で待っていてくれ。すぐに準備するから」

 

 そういって、玄関を入り、台所に向かう。

 

 

 

「わかったニャ」

 

 

 ダストはそういってテーブルの前につく。

 

 そして、テレビのスイッチを入れ自分の家のいるようにくつろいでいる。

 

 昼の残り物とご飯、あと、味噌汁を温め、早めに準備を済ませる。

 

 

「まだできないのかニャ?」

 

 

 ダストは見たい番組がなかったのか、テレビを消してきいてきた。

 

 

「もうできたよ。あとは運ぶだけだ」

 

 

 そういってテーブルに運んでいく。

 

 

「いただきますニャ!」

 

 

 もう待ちきれなかったのか、並べ終える前に箸を持ち、食べ始めた。

 

 

「ニャァ〜。おいしいニャ」

 

 

 ダストはすごい勢いで食べていく。

 

 

「いただきます」

 

 

 テーブルに並べ終え、自分も食べ始める。

 

 ん?・・・箸?

 

 箸を持っている自分の手を見て、あることが気になった。

 

 ダストが何故箸を使っているんだ?

 

 

「その箸、どうしたんだ?」

 

 

 猫だから箸は使わないだろうと思っていた。

 でも、箸を使っている。

 

 ダストの分を出した覚えがないのに・・・

 

 

「これかニャ?」

 

 

 確認するように箸を見せてきた。

 

 

「作ったのニャ」

 

 

 そうこたえてまた食べ始めた。

 

 

「へぇ〜、作ったのかぁ・・・すごいな」

 

 

 ダストが使っている箸は店で売っているような綺麗なものだった。

 これを自分で作ったのだからすごい。

 

 

「ニャニャァ〜。すごいニャろ、もっとほめるニャ」

 

 

 ほめられて照れているようだ。

 

 

「ごちそうさまだニャ」

 

 

 ダストは話している間に食べ終わっていた。

 

 

「そうだニャ!このお礼に何かしてあげるニャ」

 

 

 と突然言い出した。

 

 

「いいよ、お礼だなんて・・・」

 

「こんなやつにできる願いなんてないと思ったニャ!・・・見ていろニャ!!」

 

 

 そういって何か呟きだした。

 

 

「ぶつぶつ・・・。これでいいニャ」

 

 

 何を呟いていたのか聞こえなかったので何がいいのかわからない。といっても、聞こえたからといってもわかるようなことじゃないだろうが・・・

 

 

「まあ、今は待つニャ」

 

「ああ、わかったよ。それじゃあ、お茶を入れてくるよ」

 

 

 そういって台所に入る。

 すると・・・

 

 

 

 ぐうぅ〜・・・

 

 

 

 どこかで聞いたような音がきこえてきた。

 

 周りを見渡し確認するが特に変わったところはない。

 

 

「気のせいか?」

 

 

 もう一度確認してからお茶の葉やお菓子が入っている戸棚に向かう。

 

 

 

 ぐうぅ〜・・・

 

 

 

 またきこえてきた。

 今度は近くから、そう、下からきこえてきたのだ。

 

 

「この音は・・・もしかしてっ!?」

 

 

 下を見るとやっぱりいた。

 倒れている動物が・・・

 

 

 今度はねずみのようだ。

 

 あの時のダストと同じように倒れている。

 二度もこんな風になるとは・・・

 

 

 

 ぐうぅ〜

 

 

 

 また鳴った。

 

 どうやらお腹がすいて動けないようだ。

 

 考えるのをやめ、目の前の戸棚からお菓子を出し不思議なねずみの前に置いた。

 

 すると、さっきまで動けないでいたのが嘘みたいな勢いでとびかかり食べていく。

 

 

「すごい勢いだな」

 

 

 その勢いに驚き呟く。

 

 

「何してるニャ?」

 

 

 遅くて気になったのか、こっちに来た。

 

 

「・・・ニャニャッ!?お前は、シュート!」

 

 

 ダストは、目の前でお菓子を食べているねずみを見て驚いている。

 

 

「何故ここにいるニャ!」

 

 

 そういって、気にせず食べ続けているねずみ、シュート?に近付いて行く。

 

 

「もぐもぐ・・・よう、ダスト。もぐもぐ・・・なぜ?って、ただ迷い込んだだけだよ。もぐもぐ・・・」

 

 

 どうやら、お菓子を食べながらこたえているねずみはシュートと言うらしい。

 しかも・・・

 

 

「知り合いなのか?」

 

「そうニャ」

 

「こいつと俺は幼馴染と言うやつかな。もぐもぐ・・・」

 

 

 二匹ふたりは幼馴染みだったのだ。

 

 

「幼馴染み?・・・えっ?・・・え?・・・」

 

 

 この組み合わせで幼馴染みなのか?と言う驚きと疑問で言葉をうしなっていると・・・

 

 

「ダスト、あのことを話してないのか?」

 

 

 シュートは食べるのをやめ、ダストのほうを向いて言った。

 

 

「言ってないニャ」

 

「そうか・・・なら今話すか。そのほうがここで動きやすいからな」

 

 

 そういってダストとシュートはこっちを向く。

 

 

「実は・・・俺たち人間だったんだよ」

 

 

 人間・・・だった?

 

 どういうことだ?

 

 

 理解できず頭が混乱している。

 

 

「これは呪いなのニャ」

 

 

 ・・・呪い?

 

 

「正確にはわからないが、人を動物に変える呪い」

 

 

 人を動物に・・・?

 

 

「どうしてそんな呪いにかかったんだ?」

 

 

 いろいろと思い浮かぶ疑問。

 その中で一番気になる疑問を口に出した。

 

 

「それは・・・」

 

 

 ガサガサ・・・

 

 

「これだニャ」

 

 

 そういって取り出した本を見せる。

 

 それは『願い・・・』というタイトルに不思議な模様が描いてあった。

 

 

「これは?」

 

 

「願いが叶う本といわれてるニャ」

 

 

 願いが叶う?

 

 

「それならその本を使えばもとに戻れるんじゃないか?」

 

 

 誰もが思うであろう疑問を口に出す。

 

 

「この本で願いが叶うのは嘘ニャ。代わりに呪いをかけられるニャ」

 

「ということはこの本の呪いでこうなったのか?」

 

「そうニャ」

 

 

「そして、その呪いはある条件を達成すれば解けるんだ」

 

「どうしてそこまでわかるんだ?」

 

 

「これに書いてあるからニャ」

 

 

 そういって見せる。

 

 

「これって・・・」

 

 

 

 ダストが見せたのはさっきの本。

 つまりその本は、呪いのもとであり、解決のもとでもあったのだ。

 

 

「そうニャ。この本のここニャ」

 

 

 そういって数ページめくり、そのページを見せる。

 

 そこには・・・

 

 

 

 ダスト シュート

 

 部屋をきれいにして

 

 あと

 ごみを999・・・205

 

 

 

 といったことが書いてあった。

 

 

「これがお前たちの願いか?」

 

 

 そういって二行目をさす。

 

 

「そうニャ・・・あの時この本を信じてなかったから、結果がすぐわかるような願いにしたニャ」

 

「それが、こうなるとはな」

 

 

「このごみを・・・って書いてあるが、これが呪いを解く条件なのか?」

 

 

 一番下の気になる文を指して訊く。

 

 

「そうニャ」

 

「この文だけは変化していくんだ。そこに数字が書いてあるだろ。それが・・・」

 

 

 確かに書いてある。

 ずいぶんと大きい桁まで。

 

 

「このごみをダスト(ごみ箱)に入れると・・・ほら、変わった」

 

 

 どこからか拾ってきたごみを、シュートがダスト(ごみ箱)に入れると、シュートの言う通りに・・・205から・・・200に変わった。

 

 

「まあ、どういう基準なのかわからないがな」

 

 

 確かにシュートが入れたのは個数で表せば1であって5ではない。

 重さであらわしても5gや5kgといった、ちょうど5になるような重さではない・・・と思う。

 

 

「ゴールが見えないし、こんな桁の多い目標」

 

「だから気長にやっていくしかないニャ」

 

 

 確かに急いでも最後まで持たない。

 それが一番いい方法なのかもしれない。

 

 

「というわけでニャ、お世話になるニャ」

 

 

 え・・・?

 

 

「そうだな。これで食べ物の心配しなくてもすむな!」

 

「そうニャ。これで飢え死にしないニャ!」

 

 

 勝手に話を進めていく二匹ふたり

 

 

「ちょっと・・・なんか、ここに住むようなことになっていないか?」

 

 

 そういうと二匹ふたりはこっちを見た。

 

 

「だめなのかニャ?」

 

 

 何かを訴えるような目で。

 

 

「うっ・・・」

 

 

「どこも行く当てのない俺たちに出て行けというのか?」

 

 

「うっ・・・」

 

 

 二匹ふたりは何かを訴えるような目で見つめ続ける。

 

 

「はぁ・・・わかった。ここに住んでいい。しかし、アパートの印象を悪くするようなことはするなよ」

 

 

「わかったニャ。これからよろしくニャ、大家さん」

 

 

 

 

 こうして破棄所に新たな住人?が二匹ふたり増えた。

 第一話、どうでしたか?

 

 自分なりには普通、いや、下の中くらいにはなったと思うのですが……ってぜんぜんだめじゃん!

 

 それでも少しは進歩していると思うのです。(99%思い込み)

 

 なのでこれから一話進んでいくごとに経験値ををため、最終的にはLvUPへ。(これじゃあひとつだけしかあがらないじゃん)

 

 このようにしていけばいい作品ができるはずだ。

 読者の期待にこたえられるよう頑張るぞー!

 

 読者の期待が0でないことを祈りつつ続きを考えるのだった。

 

 あと、

 この話『破棄所』は、今作成しているゲームのもととなるものです。

 そっちの方もでき次第HPに載せるのでHPのほうもアクセスしてください。

「破棄所 in PC」より

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破棄所HP
http://hakidokoro.iinaa.net/

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