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余興の始まり。
「みなさま、本日はお集まりいただいてまことにありがとうございます――」
マイクを持つ司会者が長々と客人たちへの挨拶を述べる中、スポットライトの当たるステージを綾音は緊張の面持ちで見つめていた。
中心に立っているのは鈴代の会長と社長。
会長はさっと会場を見回して綾音のいるところで視線を止めた。
まるで「そこでじっとしていなさい」とばかりの視線に身動きがとれなくなる。
ステージの脇には斉冶の父親であり菅原の現トップ、菅原光次郎の姿があった。
嫌な予感に綾音は悪寒が走るのを感じた。
会長が前に進み出てマイクを取る。
「こんばんは。お忙しい時間を割いてこの会に参加していただいたことにまずは御礼申し上げます」
低く厳かに始まった言葉に綾音はごくりと喉を鳴らす。
いったい何が始まろうというのか。
きっと綾音の身――鈴代で受ける待遇として――には良いことで、綾音の心には悪いことなのだという予感がしてならない。
「今日は孫の孝尚はおりませんが、代わりにもうひとりの孫、綾音が来てくれています」
孫!? 今、会長は綾音のことを「孫」と言っただろうか。
これまでの綾音の立場は孝仁の婚約者だ。孝仁がいなくなってからはただの苗字が同じなだけの居候だったというのに。
心臓がどくりと跳ねるのを綾音は感じた。
「ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、現在の綾音は正式には私の孫ではありません。ですが、今日この場を借りてお知らせしたいと思います。我が鈴代家は綾音を正式な家族として迎え入れることに決めました」
会長が言い終わるのを待ってから、会場からぱらぱらと拍手が鳴り始めた。
それは次第に大きなものになり、最後には盛大なものに変わっていった。まるで満場一致で意見が統合され、綾音の正式な鈴代家入りを認証したかのようだ。
――私は何も納得していない。まだ、何も。
反対する者は本人である綾音ばかり。
「綾音、こちらに来なさい」
立ちすくむ綾音の背を奏が押す。
綾音は呼ばれるままにふらふらと足を進めた。この会場に綾音の逃げ場はどこにも存在していなかった。
このままノロノロと動いていればステージに着かなくてもいいだろうか。思うも短い距離は綾音の足でもすぐに到達できてしまった。
眩しいライトの下で会長の横に立つ。
「孫の綾音です」
会長の紹介に血の気の引いたまま頭を下げる。笑みはひとつも浮かべることができなかった。
「そしてもうひとつ、みなさまにお知らせしたいことがあります」
あぁ、やはり嫌な予感は当たってしまうのだ。
私、このまま流されてしまっていいの……? 周囲の変わる状況にただ身を任せて生きてきた綾音だったが、初めて抵抗したいと感じた。
でも体が流されることに慣れすぎてしまっているためか、体はおろか口さえまともに自分の意思では動きそうになかった。
「本日はとある重鎮の方にもお見えになっていただいています。菅原光次郎先生です」
綾音のときと同様の割れんばかりの拍手が身を打つ。
ステージ上にあがってきた人物に綾音は胃の腑が潰れる思いになった。
「菅原光次郎先生にはよくできた息子さんが三人いらっしゃいます。一人はすでに政界入りを果たしており、二人目の息子さんも次年度の政界入りを目指して励んでおられます。三人目の息子さんは綾音と同じ高校に通って日々精進しておられます」
菅原の息子たちの来歴を聞きつつ、綾音は耳を塞ぎたい思いにかられる。
もうこれ以上は聞いていられない。このまま倒れてしまおうか。起きたときには何事もない時間になっていればいいのに。
会場を見渡すも、体調が悪くなれば抱えて会場を出るとまで言ってくれた奏は動く気配を見せない。あれは綾音を安心させるための冗談だったのだと、わかっていたことではあったが悲しい気分だった。
「ここにいる綾音と菅原先生の――」
会長が続く言葉を出そうとしたとき、突然スポットライトの照明が消えた。
ざわめき始める会場に、綾音はこれが会場を盛り上げるための演出ではないことを悟った。
真っ暗になってしまった会場では自分のすぐ先も見ることができない
誰もがその場で固まる中、ガラスの砕け散る繊細な音が重なり合って響いた。
若い女性の悲鳴があがる。
非常灯に照らされて、ステージ横に整然と並んでいたシャンパンタワーが無残に崩れ落ちていくのが見えた。
「綾音、こちらへ」
傍にいた会長が綾音の身を案じて腕を引く。
事故ではなく、誰かが故意にしたことだとそこを横切る影で綾音は気づいた。
それはいつか見たのと同じ黒い影だった。だがあのときのような警戒は感じない。
綾音は影が動くのに合わせて視線を動かした。
こちらに向かってくる黒い影に咄嗟に手を伸ばす。軽い身のこなしでステージ上にあがってきた影が、にやりと笑ったのが見えた。
「来い」
その一言で、さっきまでノロノロと動いていた体が簡単に軽くなる。
会長の自分を呼ぶ声を振り払って、綾音はその影の手に自分の指先を絡めた。見上げた顔は近すぎて逆によく見えなかった。
一度長く手にくちづけ、影がしっかりと綾音の手を握り返し走り出す。
みなが暗がりでじっと佇む中、二人だけは軽やかに動いていた。
影は周囲がよく見えないだろうに軽快に、どこに障害物があるかわかっているように動いた。綾音が何かにぶつかってしまわないように配慮までしてくれている。
影に引かれるまま、綾音は会場を抜け出した。
今だけは家のしがらみも自分を縛り付ける感情の様々のことも何も考えたくなかった。――今だけは、自由に。
外まで出て、やがてたどり着いたのはホテルの売りにもなっている幻想的な庭園だった。
暗がりにライトアップされた木々が綾音たちを見下ろしている。
そこにあった白いベンチに綾音は腰を下ろした。
どくどくと心臓が脈打っている。
一気にここまで駆けてきたことに加えて、わかっていたにも関わらずいけないことをしてしまったという子供じみた興奮が混じっていた。そしてもうひとつ加わるかもしれない感情には、そっと目を閉じておいた。
横に腰かけた斉冶は息もきらせていない様子だ。
綾音の体の弱さもあるが、多少なりとも精を得た人間とは、普通とここまで違うものかと感心する思いがした。
「無事か?」
綾音はこんなにも心乱れているというのに、平然とした顔をして聞いてくれるものだ。
「無事ですよ。平気ではありませんけど」
きっと後で怒られてしまう。そう言った綾音に斉冶は口の端を上げた。
なかなか収まる気配のない心臓に胸元を押さえていると、それに気づいたのか斉冶が綾音の手を取り甲にくちづけてきた。
どうして貴方はこう自分のことを気遣ってくれるのか。
出せない問いに綾音は眉を下げた。
「どうして邪魔をしたんです。あれは鈴代と菅原の結びつきを強くするための発表だったのに」
鈴代側としてはこれを期に政界との関連を強める意味で、菅原としては鈴代の長い歴史と財力を味方に付けるという意味で良い話だったのだろうと思う。
斉冶はそれをふいにしてしまったのだ。
そういう慣れあいを嫌ったためと言われては納得できそうではあるのだが、あそこまで派手にする必要はなかったのではないだろうか。
斉冶としてはあの場に来ないというだけで、充分両家の顔に泥を塗れたはずだ。
「あれは……貴方と私の婚約の発表だったんでしょう?」
綾音とてそこまで鈍いとは思っていない。最後まで聞かずとも、あのとき会長が告げようとしたことくらいは察することができる。
そして会長があまりにもすんなりと孝仁の捜索を打ち切ったことにも納得がいった。
おそらく当初から、菅原と密約が成されていたのだろう。
つがいを失ったもの同士、どうせなら家の結びつきを強めないかという提案が、どちらからの働きかけにしろあったことは明白なことだった。
綾音を正式な孫に迎えて菅原の息子と縁を持たせて更なる力を得る。
それが今回の立食会の真の目的だったのだろう。
おそらく公の場で発表までされては、綾音は流れのままに頷かざるを得なかっただろう。その心の伴わないまま――。
「どうしてあんなこと……」
結果としては発表されなくて良かったと言えたが、斉冶の思いを知りたくてつい尋ねてしまった。
「お前は嫌だっただろ。俺とつがいになることが」
斉冶の嫌味のない真っ直ぐな視線に綾音は言葉を詰まらせた。
確かに何度も脳裏で閃いては潰してきた選択肢だ。だが斉冶の口からこうはっきりと断定されると否定したくなるような、違うと反論したくなるような気持になるのは何故なのか――。
「だから壊した」
斉冶に取られたままの手がひどく切ない。離してほしい。離さないでほしい。両極端な思いが綾音の胸に渦となって巡っていく。
「私は……」
出した声がかすれる。
今、自分は何を言おうとしているのだろうか。わからないまま言葉にする。
「私はあのとき明香里さんのことを止められなかった」
この零れ落ちる涙の理由は何だろう。あの日流すことのできなかった綾音の孝仁への想いの涙なのか、それとも――。
※ ※ ※
孝仁が真に愛するつがいと姿を消そうというその日、綾音は彼に付いて駅の乗り入れ口まで行ったのだ。
近々孝仁が家を去ろうとしているのに薄々気づいていた綾音は、孝仁に頼み込んで見送りをかって出たのだった。
どこまでの切符を買ったなどと家に告げ口はしない、ただ最後の時を自分に見届けさせてほしいと願いでた。
幸せの渦中にいる彼らに、お前たちが残していくものがここにあるぞ、そう見せつけたかった。
残されるものをその目に焼き付けて日々胸に重たい石を抱えていろと、そういうあさましい思いがあったことを綾音は否定しない。
それくらいさせてもらわないと、この胸に去来する感情は収まりがつかないと思えた。
駅で待ち合わせた明香里に孝仁が嬉しそうに手を振る。
すでに綾音のことなど頭にもないのだろう。幸せの道行しかその目には映っていない様子だった。
対する明香里は、孝仁の姿を見て一瞬最高に幸せそうな顔をしたが、横に立つ綾音を視界に入れた途端怪訝そうな顔を浮かべた。
引き留めるつもりはない。ただ見送りに来ただけだと告げる綾音に明香里は手を出して握手を求めてきた。
握った手は白くやわらかで、心の疲弊と共に体調の悪化している綾音の手とは違う幸福な者の手をしていた。
少しだけ話をしたい。
そう言って孝仁を遠ざけたのは明香里のほうだった。
「ごめんなさい、とは言いません。私、貴女の大切な人を奪っていきます」
開口一番そう言われた。
素直に謝られたほうがより憎めたはずを。やはり孝仁が好きになる人はこういう人なのかと、取り返しのつかないものに対する諦めの気持ちが強くなった。
「約束してください。けして後悔はしないと」
二人きりになれたのはチャンスだと思ったのに。恨み言のひとつも漏らしてやろうと思っていたのに。呪いの言葉をその胸に刻みつけてやりたかったのに――。
出てきた言葉は彼女を鼓舞するようなものだった。
「孝仁さんは優しい人だから、いつかきっと今の自分を振り返って後悔します」
今は見つけてしまった愛に一途に盲目的になってしまっていても、いつかは過去を振り返るときがくるだろう。
そのときに孝仁が考えることを綾音は思わずにはいられない。長く一緒に生活してきた分だけ、彼のことはよくわかってしまうのだ。
だから貴女だけは後悔してくれるなと、綾音はもう一度念を押した。
「あの人を切り捨ててしまうことは……私が許さない」
出した声は震えてしまったが、かろうじて涙は堪えることができた。
堪えるように横を向いた綾音に、明香里は深々と頭を下げた。それは頭が膝に付きそうなくらいの勢いで、彼女の揺るがない決意を感じさせた。
甘い恋に酔っているだけでないのならいい。
きっとこの先に二人を待っているものは辛い現実だ。彼らは守られる世界を捨てて楽園の外へと出て行くのだ。
駅の改札を抜けたとき、明香里はこちらを振り返ってもう一度深くお辞儀をした。
綾音も同じように頭を下げる。
孝仁を頼む。そう伝えるように。
ここでさようならだ。明香里はちゃんと残されてしまうものの傷を胸に刻んでくれただろうから。
追いすがることはしまい。気づいてしまったから。振り返られない自分を感じたまま孝仁と共に生きていくことは、このまま彼が自分の前から消えてしまうことよりも辛いことなのだと。
あとに残るのは孝仁がいなければろくに生きていけない自分。それでいい。
自分は失ったつがいを想いながら生きて、そして死んでいくのだと、綾音は明香里とは違った決意を胸に刻みこんだ。
※ ※ ※
揺れる視界の先で斉冶が綾音のことを見ている。
「あのとき私がもっと明香里さんと話をしていれば――説得できていれば、二人を止められたかもしれない。違う未来が……明香里さんが貴方と添い遂げる未来があったかもしれない。私はそれを台無しにしたんです」
それも自分のエゴのために。
綾音は自分の命よりもプライドを選んだのだ。
振り返られない、簡単に忘れ去られてしまう存在であるならば、いっそ目の前から消えてもらったほうがマシだと。
「いいえ、もっと前かもしれない……」
自分以外の人間を思ってため息を吐く孝仁のことを見続けてきた綾音は理解していた。
これはもう自分のもとには戻ってこない人なのだと。
ならば自分のあずかり知らない場所で幸福に包まれていればいい。遠い存在を想って自分は生きていこう。そう思ったのだ。
「私がしたこと、それは――」
これは罪の告白だ。断罪者は斉冶。綾音はけして被害者などではないのだから。
「孝仁さんの背中を押したことです」
斉冶は綾音を恨んでいいのだ。
本心では大切に扱いたいと願い続けていたつがいを彼から取り上げたのは、間接的ではあれ綾音であるのだから。
孝仁が鈴代の家を出ていく決断をしたのは、綾音の言葉があったからこそだった。
『孝仁さん、いいんですよ。私には鈴代の家が付いていますから』
彼は最後まで渋っていた。
自分の背にある重積を、彼は理解していなかったわけではないのだ。そして綾音をつがいなしに置いていくことの危険性も。
孝仁は家と綾音のために、明香里を手の届かない花だと諦めようとさえしていた。
『大丈夫。あなたがいなくなってもどうとでもなります』
綾音はそう孝仁を唆したのだ。
ただ孝仁の心が傍にないことの辛さに耐えきれないという理由だけで――それが綾音の罪だ。
斉冶が綾音から視線を逸らす。
孝仁のときと似ているようで違う、胸に刺さる棘を綾音は感じた。
この男に去られるとして、それを止める権利を綾音は持ち合わせない。
孝仁のときのように冷静なふりで受け止められるだろうか。
冷静なふりは得意だ。長年そうして生きてきた。
だが、それなら何故この目はしずくを湛え続けるのか――。
「お前を見ているとほっとした」
綾音は斉冶の口から出てくる言葉のすべてを取りこぼさないように耳を傾けた。
「どんなにちょっかいをかけても、お前はいつまでも消えたつがいのことばかり考えて……、そんなものもあるんだと思うとほっとした」
斉冶が立ち上がり、ライトに照らされていた花の一厘を取って匂いを嗅ぐ。
暴力ばかりで素行の悪い男だが、以外にもその仕草は似合っていて絵になった。
「明香里はいつも俺のことを恐がっていたからな」
どうせ幸久に何か吹き込まれているんだろう、と斉冶が皮肉げに笑う。
「あいつはいつでも待っていた。俺以外のつがいを。いつか自分を迎えに来てくれる男が来るんだと本気で考えていたみたいだな」
明香里にとって斉冶は牢獄の番人みたいなものだったのだろう。自分を檻に閉じ込めて、不自由を強いる番人――。
だが、と綾音は思う。いくら辛いとはいっても、明香里は幻想に逃げずに目の前にあるものを見つめるべきだったと。それが彼女に与えられた現実だったのだから。
それに斉冶だってわずかな関心さえ湧けば触れ合えない男ではなかったのに。
けれど、偶然にも彼女は自分を迎える最良の男と出会ってしまったのだ。牢獄から連れ出してくれる自分だけの王子に。
明香里の願いが巡り巡って今の自分たちを歪な形にしてしまっている――。
「情がなかったわけじゃない。長くそばにいればそれくらい湧く」
斉冶の言葉は淡々としたものだった。
けれどそんな言葉で言い表せるほどに簡単な感情ではなかっただろう。
振り返られない自分に荒れ狂っていたというくらいだ。
他の男を夢見て出て行った彼女に対する怒りはいかほどのものだったか。綾音が幸久に感じた恨みとは、種類は違えど相当なものだったに違いない。
「でももういい。あいつの求めるつがいが俺じゃなかったってだけの話だ」
投げやりな感じではなかった。本当にもういいのだと言っているように、綾音の耳には聞こえた。
斉冶が近づいてきて、手に持っていた花を綾音の耳の上に挿す。
「お前を俺から解放してやる。婚約の話もなしだ。親父は俺が説得する」
やはりその手は凶器だ。
言葉に反してその手は綾音の両頬に添えられ、いつまでも優しく綾音の涙を拭き取った。
綾音が泣き止むまでずっとこうしているつもりなのだろう。――だったらいつまでも泣いていたい。
嫌だと首を横に振りたいのに、斉冶の言葉が綾音を縛って動かすことが適わない。
斉冶は綾音の前から消えると宣言したのだ。
あのときの、孝仁が消えたあの日の光景が蘇って、痛みに胸が軋みをあげる。
斉冶に行かないでと告げて、それでも去られた日には綾音はもう立ち上がることはできないだろう。
斉冶を止める言葉を綾音は持ち合わせていなかった。
「これで最後だ」
斉冶が綾音に顔を近づける。
その息遣いに睫毛が震える。綾音は何も言えないまま目を閉じた。
まず右の目蓋に。斉冶の唇が触れた。次に左に。同じく優しく触れられる。
そして最後に、斉冶は綾音の薄く開いた唇にくちづけた。
出会ってから二度目のくちづけだった。
最初のときと違ったのは、まるで壊れ物のようにそっと柔らかくくちづけられたことか。
斉冶が離れていく。
その足音が消えてなくなるまで、綾音は目を閉じ続けていた。
やがて無音になった空間で綾音は目を開く。
誰の姿もない庭園は、ライトの中で静かに綾音の周囲にあった。
唇に手をやる。
わずかにリップの剥げた唇はさっきまで斉冶のものがそこにあったことを告げていた。
綾音は無言で涙をひとつ零した。
斉冶の落としたくちづけは、精の受け渡しのないごく普通のくちづけだった。
その事実が綾音の胸を締め付けて離さない。
綾音は手の甲を胸元で押さえ、前かがみにベンチに倒れこんだ。額に当たる白いベンチが伝える冷たい感触を、綾音はしばらくそうして感じていた。
胸が痛い。貴方がいないことが。