完全無欠
完全無欠とは
欠点や不足がまったくないさま。
また完璧であるさま。
キーンコーンカーンコーン
学校のチャイムが鳴り響いた。
ガラ
クラブが終わった北木野が教室に入ってきた。
「…またかよ…。」
北木野はカバンを戸の近くの机の上に置いた。
「いやー。待ってましたよぉー?北木野くぅん?」
教室で待っていた、飛来は椅子に座らながらガタガタ揺らしている。
「で、今日は何の用だよ。」
「ふふふ…。君さ…確か妹さんがいたんだよね…」
「そのことには…
「まあまあ!落ち着いてよ!ね☆」
飛来はニヤニヤしながらウインクをする。
「妹さんの本当の彼氏…実は僕だったんだよね…。ふふ!」
「はあ…?」
「ハッハッハッ…!あの子は本当に可愛かったよ…?君みたいに素直でね…」
飛来は立ち上がり、北木野に顔を近づけた。
「黙れ!」
北木野は飛来を殴りつけた。
飛来は倒れこんだ。
「痛っ…!そんなことしていいのかな…?僕にそんなことした…
「死ね!死ね!」
北木野は飛来を何回も殴りつけた。
「はあ…はあ…。北木野くん…。落ち着いてよ…?さっきのはなかったことにして…?秘密は誰にも言わないから…。」
「お前みたいなやつ…信用できるかよ…。」
北木野はカバンにあった大きい水筒で飛来を殴った。
「…。」
「ひ…飛来…?」
飛来は返事をしなかった。
「…ど…どうしよう…。」
北木野は飛来の指に飛来の血をつけて、床に「R」という文字を書いた。
そして、北木野は一つの窓以外全て閉め、その一つの窓を全開にした。
その後、女子トイレからホースを取ってきて、そのホースを窓からゆっくりゆっくり落としていった。
最後に、北木野はゴミ袋をかばんの中に入れて、教室の鍵を閉めた。