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プロローグ
長靴をはいた猫
むかしむかしある所に粉ひき屋の主人が三人の息子に財産を残し死んでしまいました。
1番上の息子が水車小屋。
2番目がロバ。
3番目が猫でした。
3番目の息子は「猫なんてなんの役にも立たない。」と愚痴をこぼしました。
そんなとき猫が「長靴と袋を持ってきてほしい」と言いました。
3番目の息子は仕方なしに長靴と袋を猫に渡しました。
そんなある日森で出かけていると
途中の畑で出会った百姓にもらった
人参も入れた袋をそこら辺に置きました。
すると、何も知らないウサギが袋の中へ入りました。
そのとき、猫は袋を縛ってこの国の王様に渡したのです。
そうして、3番目の息子は王様と関わる存在となり、猫はうまいことをして、公爵の服を王様からもらったり、魔法使いの城を3番目の息子のものにしました。
王様はそれに関心し、娘と3番目の息子を結婚させました。
こうして、3番目の息子は幸せに暮らしました。
しかし、なぜ、
猫は完璧であるのに、
貧乏な息子に仕えたのでしょうか。