3P A.S.E
やあ、待たせたようだね!
ええ、お久しぶりです。二次小説にかまけていたらこんなことに……。
とりあえず本編へどうぞ。
「地球を救うために、スプーラと戦っては貰えないか?」
何? なんと言った?
「念のためにもう一度聞かせてくれ。何だって?」
「ああ、私達と契約して魔法sy「ちょっと待てコラ」何だ、良いところだったというのに」
「何だ。はこっちのセリフだろどう考えても! 最初とセリフが変わってんじゃねぇか! な~にをパロネタかましてんだ! アブねぇな、オイ! 怒られるだろうが! シリアスを華麗にブレイクしてんじゃねぇよ!」
ありがとう、止めてくれて本当にありがとう。 byトラマ
いやいや、感謝される程のことでも。
「で? 何で突然某魔法少女に出てくる謎生物であるところの9BEXEみたいな誘い文句が飛び出したのかな?」
「いやなに、このタイミングにはこのセリフしかないだろうと思ってな!」
めっちゃイイ笑顔で言われた。
何だか嫌な予感がする。........ハッ! シャルが言っていた嫌な予感ってコレか!
勿論、違います。 byトラマ
でっすよね~。そりゃそうだわ。何についてアンテナ張ってんだって話になるわな。
......一応確認しておこうか。
「..........『あたしって』」
「『バカ』」
今起こったことをありのまま話す......。
『首脳陣がサブカルチャーにドはまりして俺達についてこれちゃった』な....何を言ってるのかわからねーと思うがおれも何を言われているのかわからなかった......頭がどうにかなりそうだった......偶然とか覚えたてだとかそんなチャチもんじゃあ断じてねえもっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ.....
さて、動揺してジ●ジョネタに走ってしまったが、本題に戻ろう。
「何故、ただの一般人である俺達に頼む? 軍隊なり、何なり引っ張ってきて対抗すりゃいいじゃねぇか」
「それで何とかなるなら僕らは君達を頼るなんてことはしないよ。簡単に言うと効かない(・・・・)んだよ」
「効かない?」
「そうだ。現代兵器では、奴等に傷をつけることすら叶わない」
「なんでそんなことが分かる?」
「約一年前の事だったかな。交戦したのだよ、我々は彼奴らと。その時に嫌という程に思い知った」
「おい、その交戦したっていうやつはどうした? 倒せなかったんだろう?」
「この世界に転送した」
「野放しにしてるのか!?」
「いや、奴は倒されたよ。他ならない君達によってね」
「俺達が倒した?」
「緊急要請、『黒き獣の暴走』。聞き覚えはないかい?」
ある。何故なら、そのクエストをクリアしたのは俺達だからだ。一年前はまだ今の実力の半分程しか無かった。あのクエストのおかげで俺の戦いの経験値が大幅に上がったと言える。
「あのバカみたいに強かった奴か!」
「そうだ、あの時は済まなかった」
「いや、あのクエストがあったからあの時戦い方を見直せたんだ。むしろ感謝してるくらいだ」
「それでだ、奴等について……『緊急です!』何事だ!」
言葉の途中で、最初の様に音声がスローブの街に響き渡る。
「ゲートが開きました! 奴等です!」
その言葉に首脳陣の顔が凍りついた。その様子に、俺の頭が警鐘を鳴らす。それを感じた俺はシャルの言葉を思いだし、
「まったく、シャルの嫌な予感はよく当たる。もはや予言の域だな」
と呟いた。
そして、街の外に障気のようなものが現れ、満ちていく。その障気は近くにいた某竜の物語で言うスライムのような一番雑魚であるウサギ、『ランドラビット』に捕り憑いた。すると、ランドラビットの姿がまるで某狩りゲーに登場する氷の兎のようになった。
……ホントにそっくりなんだけど。
「おい、なんだあれ……」
首脳陣の方を向いて訊くと、桂木元首相達は答えた。
「私達はあれの正体を知っているっ!」
「待てぇぇぇぇぇぇええええええ!!!! その始め方は危なすぎる! せめて他の方法で!」
「あれは障気であって障気ではないもの!」
「構わず進めやがった、こいつら!」
「奴の正体はスプーラの下級兵士の本体なんだ!」
「"違う宇宙から来た敵"という意味の頭文字から名付けられた奴等の名は!」
「「「「「「A.S.E!」」」」」」
……いや、「スタン●!」みたいに言われても。何故だか、『ドオォォォォォォン!』ていう効果音が聞こえた気がするし。というかこいつらさっきまで真面目な顔してたよな? よくあんなシリアスからネタに走れるな……。
「因みに私が好きなスタ●ドは『タワーオブ●レー』だ」
「アメリカの大統領がそれはマズくね!?」
割とシャレにならんやろ。俺は『ザ・ワ●ルド』派だ。そんなおふざけを相手さんが大人しく待っていてくれる筈もなく。
捕り憑かれたランドラビット……言いにくいな。長いし。これからはランドラビット[憑依]と呼ぼう。そのランドラビット[憑依]が《ランドウェーブ》をこちらに放ってきた。
この《ランドウェーブ》はランドラビットがよく使う土系統の魔法だ。極めればそれなりに使える魔法ではあるが、最弱の存在であるランドラビットのMATKではほとんどダメージを食らうことはない。しかし、ランドラビット[憑依]が放った《ランドウェーブ》は普通のランドラビットが放つ《ランドウェーブ》とはまったく質量が違う。それはまさしく波の名に違わぬ威力でこちらに迫ってくる。
本来であれば、街の中にいるためこちらがダメージを受けることは無い。しかし、あれはこっちの常識を超えた存在だ。周りもそれに薄々気づいているのだろう。混乱していて、冷静さを失っている。まあ、無理もないわな。俺がやりますかね。そう思い、スローブと外を繋ぐ外門、トップギルド達の最前線に立つ。
「おい、サム! どうするつもりだ!」
「威力がわかんねぇから、俺が防いで見るんだよ!」
旦那がそれに気づいて、声をかけてきたので、自分の考えを伝える。さてさて、お手並み拝見といきますか!
「スタイルチェンジ賢者! ジョブディサイド! モード白魔道士!」
『OK ディサイドジョブ『ホワイトメイジ』 セットオン』
戦闘スタイルを勇者から賢者へと変更する。白いローブに一角獣を意匠が刻まれた杖を持つ。そして、呪文を詠唱する。
「『我らを守護せよ、聖獣の楯よ!
聖なる者の加護を受けし聖なる獣よ!
今こそその力を以て、我と我の仲間を護りたまえ!』《ユニコーンウォール》!」
手に持った杖に刻まれた一角獣の意匠からそれと同じ形をした魔力が放たれる。その魔力は俺の20m程前で解け、透明な壁を作り出した。
ハイエロファントクラスの白魔道士になると、契約獣と契約することが出来る。その契約獣の力を借りて発動するのが今使った最上級防御魔法『契約獣の楯』。俺の契約獣は察しの通り、一角獣。まあ契約獣にもランクがあって、契約をするときに契約獣を喚び出すんだが、ここで何が喚び出されるかは完全にランダムだ。この契約獣を喚び出せるのは、ワンチャン。アタリハズレが出るが、俺のはアタリ。この一角獣は幻獣種でなかなかのレアケースである。ちなみに他の幻獣種は麒麟、不死鳥等々……。以上説明終わり。
《ランドウェーブ》は《ユニコーンウォール》にぶつかると、2秒程で消滅した。……なるほど、2秒で消えるってことは威力的には大体フルパワーの中級魔法ぐらいか。
SOUL・CONNECT・WORLDの魔法は通常のものに加えて、威力を三段階上乗せすることが出来る。勿論、威力を上げる時にはMPを追加消費することになる。初級魔法だと、10、20、40。中級魔法だと、30、60、120。上級魔法は50、100、200。最上級ともなると、100、200、400となる。威力は1.5倍、2倍、3倍と上昇していく。俺の《ユニコーンウォール》は上乗せしていない。しかし、ランドラビット[憑依]が放った《ランドウェーブ》は初級魔法。通常ならば上乗せしていたとしても《ユニコーンウォール》にぶつかった瞬間、消滅する。それにも関わらず、あれは2秒も持ちこたえた。大体俺のフルパワーの中級魔法と同じ位の威力……。明らかに異常だ。初級魔法が中級フルパワーになる。威力は分かった。
「次は強度だな」
MATKは分かった。ランドラビットでこれなら他のモンスターはもっとすごいことになるだろう。絶対に油断出来ないな。さあ、次はMDEFがどうなっているかだ。
「ジョブディサイド! モード『黒魔道士』!」
『OK ディサイドジョブ 『ブラックメイジ』セットオン』
僧侶のようだった装備から、黒いマントに黒いフード。龍の意匠が施された長杖を握る。……毎回思うんだが、この服装はパッと見悪役にしか見えないよな。しかも、黒幕。まあ、好きでこの格好をしてるんだがな。
初級魔法じゃ確実に通じないだろうな。試さなくても分かる。MATKが中級魔法にまで上がっているというのに、MDEFがそのままな訳がない。同じく中級魔法まで上がっているだろう。中級魔法か……、それならこれかな。
「『炎よ舞え、舞い踊れ。
炎の精は、歓喜し踊る。
燃え盛る炎がその証なり! 『炎の舞闘!』
さっきは、フルパワーだった。ならこっちもフルパワーで行こうか!
「『炎の舞闘』! 三重強化!」
杖に施された龍の意匠の口から無数の炎が吐き出されるように現れ、ランドラビットに襲いかかる。その炎は不規則に踊るように燃え盛っている。ランドラビット[憑依]の上に見えるHPバーを確認すると、着実にバーが削れていっている。そのスピードから考えるにMDEFは想像した通りに大体普通の中級魔法を当てれば1/4削れるだろうといったところ。証拠に俺が使った『炎の舞闘』でランドラビット[憑依]のHPは3/4を超えた所で止まっている。そしてそのランドラビット[憑依]のHPは後ろから飛来した一筋の弾丸によって削り取られた。後ろを見ると旦那が銀色のライフルを構えていた。俺が旦那に向かってサムズアップをすると、旦那もそれに答えた。
ランドラビット[憑依]を改めて見てみると、明らかに苦しんでいた。ランドラビット[憑依]は一頻り苦しんだ後、「ウァァァアアアア!!!!」と、どう聞いても人の叫び声にしか聞こえない叫び声をあげた後、まるで幻だったかのように消えていった。
言い訳
いや、部活が長かったり、テストがあったりで忙しかったりで書けなかったんですよ!
え? 二次小説書いてただろって? そうですね。ハイ、ゴメンナサイ。
オリジナルって結構難しいですよね。二次小説は原作の流れが予めありますが、それも考えなきゃいけない。毎日更新している方が羨ましい……
愛想を尽かしていなければ次回も見てください。遅くなるでしょうが。
良ければ二次小説も見てください。暁様で、ISのSSで「闇を祓う者(他人の恋愛見てニヤニヤし隊)」というタイトルです。
それでは、感想等々お待ちしてます!