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プロローグ②~Start of fight~

プロローグ二つ目です。

結構難産でしたねぇ(遠い目)

とりあえずお願いします。

 ことの始まりは一通のメールからだった。


 SOWは使用する武器を選び、Lvがあがるごとに3ずつもらえるスキルポイントをステータスに振り分け、Lvが10あがるごとに増えるスキルスロットにスキルを装備し、自分のアバターを作り上げていく。


 この武器熟練度・ステータス・スキル熟練度が揃うとSJ(スペシャルジョブ)が解放される。さらに、このSJにはそのSJ限定の武器が存在する。

 例えば、トリックスターというSJがある。このSJを解放するには軽業のスキルをマスター、ステータスでAGI(素早さ)が300以上、そして、短剣の熟練度をマスターする必要がある。

 トリックスターの武器は、トランプ、ボール、ワイヤーの三つ。選んだ武器によって攻撃方法も変わる。他にも、色々SJはあるのだが紹介するのはまた今度にしよう。というより、俺自身が覚えているのかが怪しい。


 おっと、俺は沢村夏輝(さわむらなつき)。この世界(ゲーム)での名前はSumm(サム)。DSUという小さなギルドの一人だ。


「何を言ってんの、あんた? DSUはトップギルドでしょう」

「ついでにというか、すごい大事なことだけど、誰が一員だ。DSUはお前が、作ったギルドだろうが」

「そうだね、プロテインだね」

「何時もの事ながら、イライラすんなこいつの受け答え。DR(デッドリリース)させてやろうか」

「諦めなさい。あと、DRは止めて。今ここで、サム(馬鹿)がいなくなったらどれだけ大変か分かってるでしょ、あなたにも」

「わーってるよ。つい言っちまっただけだ」

「そーだ、そーだ。考えろバーカ」

「「馬鹿なのはお前だ、馬鹿」」

「うわーい。優しさの欠片もな~い」


 それじゃ、改めて。

 名前はもういいな? 俺のこの世界(ゲーム)での肩書きは、トップギルド《DSU》のギルドマスターをやってる。


「ギルドマスターつっても、ほとんど肩書きだけだよなぁギルド内のルールとかほとんどアタシらが作った様なもんだし」

「ギルドマスターって言えるのは唯一、戦闘センスぐらいなのよねぇ」

「うるせぇ、んなこと分かってるっつーの」

「ちょっと、聞いた? シキノちゃん。 サム自覚してたんですって!」

「ああ、聞いた。つーか、ちゃん付けすんな。自覚してたってことは.....」

「「末期(ね)(だな)」

「何でそうなる!」


 こいつらも紹介した方がいいな。


「なぁ、リアルネームは?」

「ん? アタシは構わないけど。 シャルは?」

「私も構わないわよ~」


 それでは、前者の男口調なのは、野々崎四季(ののざきしき)。アバターネームはSikino(シキノ)。一見乱暴そうに見えるけど、性格はすごい気配りができる優しい娘。......なのに、俺にはそんな優しさを見せてくれない。解せぬ。


「照れ隠しなだけなのだけどねぇ」

「うるせぇぞ、シャル! サムに聞こえるだろ!」

「シキノちゃんの声のほうが大きい気がするのだけど」


 む? なんか俺の名前を呼ばれた気がするんだが気のせいだろうから? まあいい、続けるとしようか。

 もう一人は秋山由美(あきやまゆみ)。アバターネームはShar(シャル)。いかにも、女の子なしゃべり方をしている。........今日は(・・・)。こいつは日によって性格というかなんと言うか.......キャラが変わる。その法則は長い付き合いである俺らにも分からん。こいつの事だ。おそらくこのシャルというアバターネームもそのときのキャラの思うがままに考えられたのだろう。


「キャラだなんて失礼ね。 私はもともとこんな感じよ?」

「...............」


 この台詞を何度聞いた事だろう...........。 お前は十面相か! とまあ、ツッコんでいる場合じゃなかったな。で、俺、シキノ、シャルの3人でDSUの最前線のリーダーをやってるんだけど.....


《ドンッ ズズズズッ》


「サム、一時中断だ。出てきやがった」

「うわぁ、これまた面倒なのが来たわね」


 チッ、邪魔が入ったか。音のした方向を見ると5mを越えるであろう大蛇が行く手を阻んでいた。俺、途中で邪魔されるの大嫌いなんだけどなぁ……


「サム、一人で殺るか? イラついてるだろ?」

「おう、Allez, debut de du bon temps《さあ、楽しい時間の始まりだ》...........!」


 俺の邪魔したツケ払ってもらおうか......! まあ、『ヘルズサーペント』なら、これで大丈夫だろ。


「ジョブディサイド! モード『ソードマン』!」

『OK. ディサイドジョブ 『ソードマン』セットオン』



Side:ナレーション


 どうも、ナレーションことトラマです。鷹と呼んでください。え? 原型残ってねぇよって? いいじゃあ、ありませんか。気にしないでよ

 気を取り直して。

 サムが叫ぶと、サムの服装が変わっていく。ほとんど普段着の様だった格好が、動きやすさを重視した、部分鎧(ハーフプレート)やガントレットへ。

 その様子を見ていた二人は思い思いの感想を言い合っていた。


「いつ見てもすげぇな、あれ。超チートだよなあ」

「まあ、あのジョブ出るまで大変ですからね。サムは完全にたまたまですけど」

「サムは、ジョブが決まって無かっただけだったからな」

「えぇ、ジョブを4つマスターする(・・・・・・・・)だなんて、狙ってやるしかないですし」

「面倒だよなあ、あのジョブ。でも、アイツが勇者ってのは.....」

「シキノちゃんにはサムはもともと勇者様ですよねぇ」

「な......! ちょ、お前何言ってんだよ!」

「あれ、図星? やっぱりシキノちゃんは、結構乙女だよねぇ。ニヤニヤ」

「ニヤニヤって口でいうなぁ! そういえば、由美はどう思ってんだ? 夏輝のこと」

「突然のリアルネームね。じゃあ、ボクも戻そうかな。う~ん、カッコいいよね普通に。なんだかんだ言って」

「てことは由美もか!?」

「えへへ、どうだろうねぇ。精々悩むといいよ、四季ちゃん」

「ちゃん付けすんな」


 などなど。

 そうこうしている内にサムの戦闘が終わっていた。


Side:Summ


 どうやら俺が戦闘している間にシャルとシキノが話していたようだ。


「シキノ............サムは..........者......よねぇ」

「な! ちょ、お前何言ってんだよ!」


 びっくりしたぁ~。突然シキノは何叫んでるんだ。とりあえず、気がすむまで話させよう。




                ~しばらくお待ちください~



「おーい、気は済んだか?」

「ひゃうッ! 突然、後ろから話しかけんな、ボケッ!」

「あべしっ!」


 なんで、叩かれなければならんのだ。それにしても、可愛い悲鳴だったな。


「サム」

「ん? なんだよ?」

「頑張りなさいな」

「? まあ、何のことかはわかんねぇけど、わかったよ」

「よろしい。シキノちゃ~ん、サム私が貰っちゃうわよ~」

「はぁ!?」

「お前、ふざけんなよ!」


 うわ、すげぇな。勢いがヤバイ。恐いって!


《テレレ~ン》


 ん? メールか? 運営からのメールみたいだな。


「サムー。運営からのメール見たか~?」

「そりゃ、そっちにもくるわなぁ。なんて?」

「メンテナンスだってよ~」


 俺も確認する。


『2033年6月20日18:00~2033年6月20日23:00

 上記の間にメンテナンスを行いますので接続(コネクト)されませんようよろしくお願いいたします。


 ふーん。ん? 下にもなんかあるな。


 ......なおこの追伸が見えている、トップギルドの50ギルドの方々は上記の時間に接続(コネクト)していただきたいと思います。重要な発表があります。


 ご理解よろしくお願いします。』


 .......。


「シキノ、シャル。見たか?」

「あぁ、どう思う?」

「そうねぇ、正直、....ごめん、戻すよ口調。ボクは気になるな。重要な発表ってところが」

「でも、行ってみて損はないと思う」

「それについては、アタシも同感だ」

「ボクも右に同じく」

「分かった。なら、シャル」

「何?」

「ギルド全体に通達。各自、メンテナンス時間に接続(コネクト)すること。出来ない場合は理由と共にシャルへ申し出ること」

「分かりました、ギルドマスター」

「頼んだ。シキノ」

「なんだ?」

「確か、トップギルドじゃないギルドにフレンドがいたよな?」

「ああ、それがどうした?」

「その子にこの追伸について聞いてくれ。確証が欲しい」

「了解だ」

「良し。とりあえずはこんなものだろう。じゃあ、二人とも頼んだぞ」


 こうして、戦いが始まるきっかけとなったメールが届いたのだった。

じかいでプロローグはおわりです。

え? 本当ですって。延びたりなんてしませんヨ?

感想評価お願いします。

十面相はあれですよ。わかりますよね?

意外とわかるのです。

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