違うだろ!
はーい、もうマンネリ化しましてごめんなさい。(一ヶ月間謝ってばかりですね。)
今回もちょびっとだけ書かせていただきました。
「あの、冷たすぎました?」
上目使いで、不安げな顔を向けられたら流石に文句を言うのがためらわれる。
「いや、氷一個にしてはやけに冷えてるなと思っただけだ。」
その言葉を聞くと、不安げな顔から一転。
少し自慢気な顔をして口を開く。
「多機能ですから。」
どうも話が分からん。
何のこっちゃさっぱり。
多機能?いや、家事万能な女子とかこれだけじゃ分からないだろ。
ふと、何かを思いついたらしく、念じるように眼を閉じる少女。
すると、室温が下がり始め、心地よい風が何処からか吹いてくる。
「どうでしょう。若干室温を下げ、湿度をとりました。」
「へ?」
手品の様な出来事に脳が追いつかない。
「やはり、これが私の領分ですから。」
いやいや、そんなエアコン見たいな事を人間が出来る訳が…。
エアコン?
「あの、もしかして、本当に君が、エアコン本体なの?」
認めたくは無いが、目の前で機能を見せられては信じざるを得ない。
すると、何を今さらと言う表情で
「はい、エアーコンディショナー・ポータブルタイプpexb-12218ですよ。」
と言う。
ポータブルっつうか、アンドロイドだろこれは!
「それで、なぜエアコンが人型なのか説明して欲しいのだが。」
当然の疑問をぶつけてみる。
「それは、説明に記述されていた通り、家事において活躍するためです。」
またしても、若干自慢気だ。
そんな理由のために徘徊するエアコンを作る企業に対し、呆れを通り越し、ある種関心してしまう。
「多機能化するためには人型が一番ですから。ほら、人型の方が介護とか、心のケアとかに効果があるらしいですから。」
無駄に高水準な家電だ。
いや、ロボットを家電に入れていいのか?
「熱電素子や、熱変換素子、ソーラーパネルをボディーの表面に付けているため、熱を吸収し周りを冷却しながら発電もできます。」
「風は、どうやって起こすの?」
「秘密です♡」
「可愛子ぶってもダメ」
「本当に企業秘密ですので。」
どうやら、譲れないラインらしい。
まあ、良く考えてみれば、それほど重要でもない質問だし、知らなくてもいいだろう。
それよりも、こんな非常識な家電をどう扱うかが問題だ。
さてどうするか…。
次で、プロローグっぽいのが終了です。
いやー、一か月かけて書いたのが、プロローグだけって酷いっすね。
次回も、頑張って書きます。