だれ?
すいません、本当に、亀より遅い投稿になっております。
このページを開いてくださる皆様に、感謝感激の限りです。
こう着状態は十分ほど続いたが、少女の予想以上のスタミナと腕力に、健二は男としては恥ずかしいことこの上ない、“少女相手に力負け”という現状に打ちのめされた。
しかも、勝利者は全く息が上がっておらず、疲れた様子もない。
「なんで、意地悪をするんですか。」
若干怒った表情で問いかけて来る。
意地悪も何も、不法侵入者を追い出そうとしただけ。
そう言っても通じそうに無いため諦める。
「至らない点がありましたら言って下さい。本社への電話をしなくても私を通して開発部へ連絡をすることが出来ますので。」
さらに訳のわからないことを、少女は話し続ける。
というか、あれだけ力比べをした後でこうもマイペースでいられると、そのスタミナにある種の恐怖を覚える。
健二の返答が無いので少女は首をかしげ彼を見る。
そして、何か納得した表情でポンと手を叩く。
「すみません。私とした事が。」
(やっと通じたか。お前の訳の分らん遊びに付き合わせるな。)
健二は呆れ半分に心の中でぼやく。
「さっきの運動で体温が上昇している事に気づきませんでした。」
「そうだよ、だからこれ以上無駄な体温上昇をさせないでくれ。」
きっとなにか他人を驚かせたかったのだろうと思い、少々痛い奴と納得してみる。
しかしこれで、気分もすこしは晴れて、帰ってくれるだろうという期待とは間逆の方向に事は進む。
少女は立ちあがると、台所の方に小走りで入っていく。
「いや、おい。なに入ってんだよ。」
そんな健二の声を無視して、グラスを片手に冷蔵庫の前に立ってお辞儀をする。
「先輩。失礼します。ご助力お願いします。」
正直、電化製品ではなく人間にそういう事はやって欲しい。
といった住人の意思などお構いなく、彼女は冷凍室から氷を一個取り出しグラスに入れる。
それから、流し台の所に行き水を入れる。
ここまでされると、もはやどっちが正式な住人なのか分からないほど自由勝手にやってくれていると言わざるをえない。
この自由人が水を飲むまでは待とうと考えた時だ。
グラスを差し出してきたのだ。
「運動後は水分補給が大事ですから。」
変なところで気のきく女だ。
一連の動作は見ていたから、毒や怪しい物が入れられているはずがない。
軽く礼を言い、グラスを受け取り口を付ける。
「ん?」
氷一個しか入っていないのに、予想以上に冷えている…。
注意力散漫、寝不足上等のtodayです。今回も、ダラダラと書いております。
あまり、話が進んでいないのでイラついている人もいると思いますが、就職が決まったら、思う存分かっ飛ばして書きますのでそれまでご容赦を…。誰か読んでくれてますよね?