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かでんポータブル  作者: today
第三章
32/35

到着早々

ドーンと、何かが落下する音が体育館の中に響く。

音源の方向には人だかり。

その八割近くが男子で、かなり盛り上がっている。

キュッ、キュッと何かスポーツをする時に聞こえてきそうなシューズの音。

だが、肝心なボールの音は存在しない。


健二は何となく気になって見ようとしたが、いかんせん人の壁で前が見えない。

どうでもいい事だが、こんな時に自分の身長が低い事を恨む。


ダーンと一際大きい音がすると、観客の向こうで何かが二つ飛び上がった。

片方は、バスケットゴールを背にした小迫。

女子とは思えないほどの跳躍力で、もう一人の跳躍者の前を塞ぐ。


もう片方は、空中で右手を上げ、何かを手にしているポーズで飛翔しているエアルであった。

そして、そのまま男子ですら難しい領域を超えてダンクシュートを決めるエアル。


(待て!さっきの明らかにリングの上に乗れるくらいの跳躍だよな。)


と、そこまでの超人的跳躍をしてしまえば必然的にだが、アングル的にいろいろとやばいと思いきや、小迫は入学の日と同じでクウォーターパンツを穿いているため男子どもが期待した光景にはならなかった。

その一方で、エアルはと言うと…多分クウォーターパンツを穿いていない。

スカートの丈が長いため、中が見える事はないが、なんと言うかギリギリのラインだった。


男子どもの熱狂はこいつのせいでした。


ここまで、周りが騒げば流石にあのエアルだって、気付いてすぐに止める。

幸い、男子が煩悩に囚われてくれたおかげで、エアルが人じゃない事に気付いた人間はいないようだから、このまま鎮静化すれば…。

「えある! もう一本!」

「いいよ!」

と、周りの状況には目もくれず、バスケットのまねごとをするが、ボールが存在しないため、何もない空間で手を上下させて、鼻息を荒くしているのと、両手を上げて腰を少し下げて身構える小柄な女子高生二人組のシュールな情景。


「ヘイ、パス! ほい。よいしょ。」


エアルは、なんか連係プレーを妄想してやがるし。


「ダーン、ダーン…。」


ドリブルの音まで再現しやがった。


「…やめろ! これ以上身内の恥をさらすな!!」

パ○ツでも恥ずかしいのに、それに気付かずに恥の上塗りには耐えられず、叫んでしまいました。

「健二もやる?」

誰がやるか! 恥ずかしいわ!


絶叫の末、俺はどうやら変態だけでなくキレキャラとして認知されてしまいそうです。


 いろいろ矛盾してきて若干のカオスですが、頑張って書き続けたいです。

 感想等お聞かせください。

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