合宿!!
本当に申し訳ありません。
不定期だと書いていましたが、もし、楽しみにしていた人がいらっしゃれ、これほど長く間をあけてしまって申し訳ありません。
と、そんな中一人だけ落ち着きが無く窓の外を見て、ウズウズと言うか、ワクワクした感じに体を動かしている人間が約一名。
左右にまとめた髪が、ディーゼルエンジンの振動とは明らかに違う周期で揺れている。
小迫だ。
何が楽しいのか知らないが、小学生並にバスに乗ることを楽しんでいるようだ。
「今からテンション上げて体力持つのかよ。」
健二は呆れ半分に独り言を口走った。
「あの子、フルマラソンに二日連続で出られるくらいの体力があるって噂よ。」
「うわっ!」
答えを期待していない言葉に、返答があると心臓に悪い。
「そんなに驚かなくても…。」
声の方向を見ると、肩甲骨の辺りまで伸びた銀髪を一つに結んだ女子が席から身を乗り出していた。
「里川さん。流石に背後から声がすれば驚くと思うよ。」
里川さんは、教室の席で隣であったため自然と話す機会の多い女子で、入学したての時は一種の社交辞令的な意味で隣の人になった自分と、コミュニケーションをとっているのだと思っていたが、まさかこんな独り言まで付き合ってくれるとは思わなかった。
「バスの席だから仕方がないと思わない?」
「確かにそうだけど…。」
まあ、こんな風に里川さんが話をしても、健二自身がそれほど女子との会話に慣れていないので、こんな時にどう話せばいいのか思考がフリーズして、会話が弾まない。
――――――ったく、これだからモテないんだよな…、毎日のように話しかけてくれるのにチャンスを無駄にしてるよな。
今さらながらの自覚に肩を落とす。
「あたし一番!」
「平田さん、頑張って。」
と、女子の集団の騒ぎ声で意識が戻される。
なんだか知らないが、紙とにらめっこしながらペンを握るエアルの姿。
まあ、エアコンの機能は使うなと言ってあるから、あんな風にゲームに夢中になっていれば余計なことは口走らないだろう。
「また、平田さんがビリか。」
「初心者には難しいよ。」
「サチ、三連勝はちょっとやり過ぎじゃない?」
まあなんとお気楽な会話でしょう。こっちはエアルのことでヒヤヒヤしてるのに、原因の張本人はあんなに楽しそうに。
「じゃあ、初心者が増えればいいんじゃない?」
「そうだね、平田さん誰か誘ってみれば?」
何だか知らないが、活気があって良いクラスと言えなくもないか。
と、女子たちの提案に乗って、エアルは元気な声を発してある人物をゲームの道ずれにしようと叫んだ。
「マスター! 一緒にゲームしませんか? …あっ!違った。健二、ゲームしよ!。」
その発言がバスに響き渡った瞬間、中にいる人間の視線が俺に向いたのは言うまでも無いだろう。
止めて!そんな目で見ないで!
やっぱり俺はМになれないと思います。
ねぇ、そこ…ひそひそ話しないで! 明らかに俺のことって分かってるから。
本当にこのクラスでやっていけるのか心配になってきた。
彼の平穏な日常は、既に崩壊している。
そして、非日常たるこの学校イベントも、これから侵食されるだろう。
お久しぶりです皆さま。todayです。
個人的な事情でなかなか筆 ?(タイピング ?)が進まず、ずるずると二週間以上もあけてしまい申し訳ありません。
これからもゆっくりペースでも、書いていこうと思いますので、気長にお付き合いください。
また、累計5000PV突破、および、もうすぐ1000ユニーク突破というところまで辿りつけたのは、皆さまが読んでくださっているからです。
これからも面白文章を書けるようにアドバイスなどありましたら書いてください。
また、感想、評価その他メッセージをください。
読んで次を書く活力にします。それでは、次回お会いできることを願って後書きとさせていただきます。 today




