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かでんポータブル  作者: today
第二章かでんがとどいてから
25/35

下校

帰り道は、桜並木が満開だった。

 路面を舞い踊る花弁は、新しい季節を喜ぶ妖精の様で、ほほえましく思える。

 少しばかり木の早い枝は、新しい葉を出している。

 根元にシートが並べられた場所が幾つかあり、今夜はいろいろ賑わいそうだなと眺める。

 

 平坦な道で足を止めると、カラカラとギアが音を立てて、空回りをして車道の端を惰性のままに走る。

 歩道には、小学生が列を作って下校していたから、迂回する。

 意外にアップダウンの多い道を通ると、青々とした背の低い草が、両脇に生えた自転車専用の道が、続いている。

 それは、小高い丘の淵に沿って通されており、右手はフェンス張られている。

 そこから見下ろすと、様々な種類の桜が、我こそはと咲き誇って、薄紅色のカーテンを引いている。

 そこからさらに奥を見ると、葉を付けた木々が新芽を出して、青い空に向かって春を歌っている。

 この景色は、高校の下見の時に見つけた、自分だけの桜スポットだと思っている。

 何しろ、入口が分かりにくい上に、道が細く車が通れないし、所々背の高い木々が生えて、薄暗いイメージで、誰もこんな景色があるとは思わず、通る人も少ない。

 

 フェンスの切れ間に、下へと続く階段があり、並木まで降りる事が出来る。

 降りてみるのも、良いかもしれないと自転車を止めて、フェンスに近づくと見覚えのある制服を着た少女が階段下で、桜を見上げ楽しげにステップを踏んでいた。

挿絵(By みてみん)


 それは、奈碁坂中央高校の制服だ。

 でも、ここはバスが通っていない場所だし、高校からかなりの距離がある。

 徒歩で、ここに来るには女子の脚力では、ホームルーム終了してから、本気のダッシュをしても、こんな時間にここに辿り着くのは不可能だ。

 どんな脚力した女子か気になったので、遠目から覗いてみた。

 そして、その顔に見覚えがあった。

 非常に見覚えがあった。

 そして、納得し、頭を抱えた。

 「エアル…何してるんだ ?」



 今回は、友人に協力してもらって、なんと!挿絵を挿入することができました!

前に、地図を手書きで入れたときとは大違いですね。

 1000pv突破記念にと、考えていたのがグダグダに終了したお詫びにと、絵を挿入させていただきました。

 制服のエアルはどうでしょう。

 感想などありましたら、どんどん書いちゃってください。

 それでは、また来週。

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