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かでんポータブル  作者: today
第二章かでんがとどいてから
14/35

そして、家電のせいで日常が崩れるⅥ

「仕方がありません。最終手段ですが…ヤリますか?」

 

 エアルが何か物騒なことを言いだした。

 (…え?それって、つまり。血が出るとかそういう関連の?まさか、そんなことしないよね。)

 俺の脳裏を不安がよぎる。


「それって、犯罪じゃないよね。」

「ぎりぎり、犯罪じゃないと思います。」

(ぎりぎりってなんだよ)


「犯罪じゃないなら構わないが。出来るだけ、速やかに問題を解決しなければ。」


 本音がついこぼれた。

 すると、恥ずかしそうにエアルは


「チェーンソーは有りませんが、スタンガンなら。」


「頬を染めながら怖い事を言うな。つうか、家電にスタンガン?」


「記憶がとぶかなーと思いまして。プラズマクラスターの出力を上げれば…。

他にはバットとかを死なない程度にスイング…。」


 記憶じゃなくて、魂が飛ぶわ!

 いや、それ以前にプラズマクラスターはそんな物ではありません!

 人の記憶をぶっ飛ばそうとする、物騒極まりない家電だ。


 おっとり可愛い系かと思いきや、物騒極まりないだろ。


「やめろ、洒落にならん。」

「自信があります。」

「あんた家電じゃないの?!」

それと、ガッツポーズの意味を教えろ!


 必殺の仕事をなさる人達じゃあるまいし、そんなことに自信を持たれても困る。

「冗談です。」

「眼は本気だったぞ。」

「本気と書いてマジと読む。」

「誤魔化すな。」

「…。」

「眼をそらすな。」


 と、そろそろ康雄が我慢できなくなってきている。

 この辺で何か手を打たねばまずい。

 すると、康雄の携帯電話に着信。


「はい。…はい、西藤です。ありがとうございます社長。え?…いえ。はい。」

 段々、叔父の様子がおかしくなる。


「これで、大丈夫のはずです。」。

「へ?」

エアルさん、何が大丈夫なのでしょうか。


俺には何が起こったのかさっぱり分からなかった。


「本社にこの十分間の状況の録音を送信して、本社から、健二さんの叔父さんの会社に話を通してもらえるようにしたの。」


「へ?」


「だから、叔父さんの会社の社長さんから、私をこの家に泊めてもらえるように、してもらったのです。」

「あの・・・この十分間の録音を本社に送ったって言わなかった?」

「はい、送りました。状況を把握しやすいように」

「個人情報もろ漏洩。」


 犯罪だろ。


「バレなければ、合法です。」

「俺にばれてるだろ。」

「私を脅しますか?」

「脅してねえよ。当然の反応だろ。」

「いいんですよ。さっき部屋で見つけた、恥ずかしい写真をネットにばら撒いても。私ネットに繋がってますから。」

「家電に脅迫される人類は俺が初だろうな!」

「いいんですか?そんな態度で。個人情報、流してもいいんですよ。」

 公然と言った!


 完全に、家電ごときに主導権を握られている。

 こんな時の対処法など誰も知らないだろう。

 なにせこれは人類初の出来事なのだから。

 だから、健二は

「ごめんなさい。それだけはご勘弁を。」

 と、土下座した。


 なあ、エアルさん。あんた、キャラ崩壊しかけてない?

 おまけに、俺の日常が完全に崩壊しているのは幻覚でしょうか?


 

どうでしょうか?

感想、その他、待ってます。

ここまでで、いろいろ突っ込みたいところがあれば、言ってください。

面白いとか、そんなコメントがあれば喜びます。

修正を入れた方がいいと思う点があれば書いてください。

頑張ります。

それでは、次回は遅れながらの1000pv記念第一弾。

エアル、健二のプロフィールをちょっと公開。

第二回の締め切りは・・・たぶん4月1日。

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