―004― 再会と鍛冶 ※誤字修正
※訂正…っていうかつけ加えました。
最後の『ベッドを2階まで運んでもらい』を『ベッドを2階の六畳の部屋まで運んでもらい』にしました。たびたび申し訳ないです…
―004― 再開と鍛冶
「アンタ確か森の中でゴリィーと戦ってたときに会った奴か?」
「ねぇジョージ?この人誰?知り合いなの?」
聡介の目の前に立つ3人は確かにあの森の中で出会った冒険者の3人組だった。
しかし、面識があるのは実際に顔を見た男3人同士だけで、そのとき重症を負って地面に倒れ臥していた女性と聡介の面識がないのは無理からぬことだった。
「あのあと、君も無事に森から出ることができたんだね。でも、驚いたなぁ。君は鍛冶屋だったんだね。あのときは焦っていたから気づかなかったんだ、ゴメンね。」
「ちょっとジャック!アンタまで無視しないで!どういうことか説明してよ!」
女性はちょっと憤慨したように頬を膨らませながら、ジャックと呼ばれた青い髪の男のほうを向いて言った。
「あぁ、そういやエミリーはぶっ倒れていたからわからないよな。え~っと、こっちの人はお前が倒れてたときに偶然出くわしたんだよ。いやぁ、しかしアンタも無事で良かった!」
「へぇ~、そうなんだ…。まぁこれから依頼を受けるんだし自己紹介でもしておくわね。私の名前はエミリー・エリスよ。武器は片手剣を基本的に使うけど、ナイフとかも使えるわよ。あぁそうそう、下級だけど魔法も一応使えるわ、ヨロシクね。」
「んじゃ、次は俺だな。俺の名はジョージ!ジョージ・アルフレッドだ。武器はだいたい大剣しか使わないな。小さい武器はリーチが短くて使いづらいからな。それと、魔法は使わん。小難しいのは苦手でな。」
「僕はジャック・バロウズ。武器は…ん~…基本的には片手剣かな…まぁコレと決まった武器しかつかわないわけじゃないから何でも使えるよー。ヨロシクね。」
最初に自己紹介したエミリーは、身長160cmぐらいの背丈で、活発そうな顔立ちにオレンジ色のショートヘアがとてもよく似合う女の子で、冒険者の割には肌の色は白いほうで、女の子らしさが感じられる―余談だが聡介はこのとき、肌の手入れしてるのかな?と思っていた―キレイな装飾が施されている軽そうな防具を着ていた。
その次に自己紹介したジョージ・アルフレッドは、190cmほどの高身長を持ち、くすんだ茶髪の短髪―先頭に邪魔にならないように考えてだろう―がよく似合う男で、肌は浅黒く日焼けしていてその肌についたいくつもの傷が彼を冒険者なのだと物語っていた。
ジョージはエミリーとは違い実用性重視の無骨な防具を着込んでいたが彼にはソレがよく似合っていてカッコよく感じられた。
最後のジャック・バロウズは175cmほどの平均男性ぐらいの身長で、深い青色の髪を目の下あたりまで伸ばしていて、肌は滑らかな肌色だった。
ジャックの防具は動きやすさを重視したタイプのものなのだろうか、胸や急所をまもる以外は装甲の薄くなったものを着用していた。
3人の自己紹介を聞きながら格好をみていた聡介は自分が自己紹介をする順番になったことに気づき口を開く。
「えーっと、僕の名前はソウスケ・カミオです。遠くの田舎から出稼ぎにこの町に来ました。名前がちょっと変わっているのはそのせいです。しばらくしたらここのお店で商売するつもりなので何か御用があればその時はぜひ立ち寄ってくださいね。」
当たり障りのない自己紹介を返した聡介は、再度口を開く。
「それにしても驚きました。エミリーさんはもう怪我は大丈夫なんですか?かなりの大怪我に見えた気がしたんですが…。」
「えぇ大丈夫よ。あたった範囲が広くて血が多く出てるように見えただけだから今は直してもらったし…ほら、このとおり!」
そう言ったエミリーは自分のわき腹の部分の服をまくりあげて負傷箇所だった部分を見せて聡介に無事を確認させる。
無論女性経験が少ない聡介がいきなり素肌をみせられて赤面しないはずがなく、すぐにその赤くなった顔を背ける。
しかし、そんなことを気にしなかったエミリーはさっさと服を元に戻していて、タイミングを見計らったジョージが聡介に話しかける。
「まぁ話がひと段落ついたところで、この依頼の話にうつりたいんだがいいか?」
「あ、うん、依頼の話だよね。」
いい具合に話を変えてくれたジョージに心の中で感謝しつつ表情を元に戻して返答する。
「依頼は鉄くずや、鉄鉱石の採取でよかったよな?」
「うん、何か鍛冶に使えそうなものがあったらそれも買い取るけど、とりあえずはそれらを持ってきて。」
依頼の確認を終えたジョージは荷物を抱えなおす。
「了解。んじゃいくぞー、ジャック、ミリアー。」
「は~い、じゃぁソウスケは待っててね~。」
「では、いってきます。」
と言いつつ、背を向けて町の外のほうへと歩き始める3人組を見送りながら聡介は、商売する…と自分で言った店を見上げる。
「あっ…看板が無いや…。」
聡介は、店の片隅に放られていた剣とハンマーが交差した板を錬金術でキレイにしてから持ってきて吊るし、店の扉に開店準備中と書いた木の板を引っ掛けておいた。
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工房へと戻ってきた聡介は炉の中にある黒い木炭を見て、錬金術でコレをダイヤモンドに変えられないだろうかと考える。
どちらも同じ炭素から出来ているものなので無理ではないだろうが、簡単に出来るのだろうかと不安に思いながらも一欠けらの木炭を指で摘みあげる。
指を炭で黒くさせる木炭を3秒ほど見つめてから、目をつむり頭の中でダイヤをイメージしながら指先に力をこめる。
バチバチという音は直ぐに止み、その静けさが練成が終わったことを聡介へと伝える。
目を開けた聡介の前にあるのは、この世界に来る前に見た親が嵌めていた指輪のダイヤと同じ形、同じ輝き、同じ大きさで聡介の目に光を照り返していた。
握れば硬く、とがった先端部分が指にめり込み…少し痛い。
その痛みはもしかしたら、異世界に来て初めて家族のことを思い出した聡介の心の痛みと同じだったのかもしれない。
いつまでも感傷に浸っていてもしょうがないと気持ちを切り替えた聡介は目の前のダイヤから、その奥へと転がる木炭へと視線を移す。
目に映った木炭を数本つかんだ聡介は先ほどと同じようにして、先ほどよりもはるかに大きな光輝くダイヤの塊を作り出す。
出来上がったダイヤの塊をつかむと再度練成するために力を込める。
バチバチという音と電気を発しながら姿を変えるダイヤはその姿を次第に細長く変えていく。
光が止むと、剣先から柄までもがすべてダイヤで作られた光り輝く透明なダイヤモンドの短剣が聡介の手に握られていた。
「よし!ダイヤの短剣ができたぞ!」
喜ぶ聡介がダイヤの短剣を試しに1度振ってみると、柄に何も巻かれていない短剣は聡介の手から滑り落ちて硬い工房の床へと一直線に落下する。
空中でつかみ直すこともできずに床へと勢いよくたたき付けられたダイヤの短剣は粉々に砕け散ってしまった。
「あぁ…しまった…。そういえばダイヤは硬いけど衝撃には弱いんだったっけ…。」
聡介は、そういえば中学の科学のときに先生がそんなことを言っていたという事を割ってしまってから気づいた。
それでも、このままダイヤの使用を諦めるというのは何故か悔しい気がしたので今度からは剣の装飾用として使うことに決めた。
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工房の中の片づけをしてから店に出てしばらく窓を開けて空気の入れ替えをしていると大きな袋を背負ったジョージを見つけた。
遠くだと人が邪魔になって見えなかったが、ある程度まで近づくとジャックもエミリーも大きい袋を持って歩いてることがわかる。
だがやはりジョージは力があるのだろう、ほかの二人とは確実に大きさの違う大きな袋を背負っていた。
だが、顔は笑ってはいるが汗をかいてるため多少は無理をしているのだろう。
そんなジョージは聡介の姿を見つけると足早にやってきて店内のカウンター前で荷物を降ろすと、疲れたー!と言って床に座り込んだ。
すぐにジャックもエミリーも入ってきて、手に持っていた荷物をジョージが置いた荷物の横にそれぞれ置いた。
「おつかれさま。ちょっと見るから待っててね~。」
そういうと聡介は袋を一つずつ順番に開けていき、中の大量の黒光りする鉄鉱石や、穴が空いたりして使えなくなったのだろう鎧や、剣、盾などの鉄くずの様子を見ていく。
「その鉄鉱石は町から少し行ったところの洞窟の中で当たりの場所を見つけて一気に大量に掘ってとったんだ。んで、そっちの鉄クズはだいぶ前の遺跡の前に大量に投げ捨てられていたからもってきたんだ。なんであんな所にこれだけの量の鎧や剣とかがあったのかは分からんが呪いとかそんなのは無いみたいだから持ってきたぞ。」
と、床に座り込んで休憩をとっていたジョージが取ってきた話をした。
「へぇ…。それにしても洞窟でそんなに取れるところがあったんだ。鎧とかもわざわざありがとね。」
「いやいや、俺らも仕事だからな。仕事分はしてくるさ。」
ジョージと軽く笑ってからしばらく無言で袋の中を覗き込んでいた聡介だが、3つ目の袋を見終わると顔を上げた。
「質もいいみたいだし、量も予想よりもだいぶあるから上限から50ギル上乗せしておくね。………はい、報酬の150ギルだよ。」
上乗せすることを告げた聡介はカウンターのところに置いてある鉄製の箱をあけて中から100ギル硬貨1枚と10ギル硬貨5枚を取り出して近くにいたエミリーに手渡す。
思っていたよりも多くの報酬を得られたことに満足した顔のエミリーは花のような笑顔―全くの無自覚である―を浮かべた。
「こんなにもありがとう!実は私の復帰も兼ねていたから報酬が安くても楽な仕事にしてたの。ありがとね、ソウスケ!」
礼を言うと聡介は真っ赤―決して恋ではない―になったがエミリーは気にせずに、後ろを振り返ると、ジャックとジョージにお金を3分の1ずつ手渡した。
予想よりも多くの金額を受け取った2人はそれぞれに聡介へとお礼を言うと、今日はちょっと疲れたからと言い店を出ていくことにした。
「今日はありがとー!時間が空いていたらまたお願いするねー!」
出ていく3人に手を振りながら見送った聡介は、気持ちのイイ人達だったなぁ、またお願いできたらいいなぁ、と思いながら店へと戻るのだった。
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ジョージ達が帰って行くのを見送ったあと、聡介は一人で工房へとゴツゴツとした大量の鉄鉱石と鉄クズを運び込んでいた。
ここでもやはり驚異的な力で持ち上げてすぐに運び終えてしまったが、本来なら―この世界の人間、或いはこの世界にくるまえの聡介なら―先ほどかけた時間のさらに何倍もかかっていたことだろう。
う~ん、いくらなんでも補正がすごすぎる…と思う聡介だが不都合なことが起きるわけではないのでほうっておくことにした。
「よし、今日は自分専用の武器と防具を創ってみよう。」
そういう聡介が考え付いたのは元の世界のゲームや小説、漫画などの中に出てきた架空の、または伝説上の金属で自分の装備を創るということだった。
存在がしているかどうかも分からないものを創れるのか?という疑問はあったが、魔法が存在していたぐらいなのだからそういうモノが有ってもおかしくはないと考えることにした。
「え~っと、なにが有ったかな…。…オリハルコンは…語源が確かoroschalkos…orosが山で、chalkosが銅だから訳すと山の銅のはずだから、材料は銅をなんとかすればいけるはず…有るかどうか分からないけど今度エドガーさんのところに行ってみるかな…。」
オリハルコンは様々な説が有り、真鍮、青銅、赤銅、黄銅鉱、青銅鉱、あるいは銅そのものと解釈されることがあり真意は定かではない。
しかし、そのどれにも銅が関係することは間違い無いので銅を研究すればたどり着くだろう、或いは魔法を組み合わせることで出来上がるのかもしれない。
オリハルコンの武器が出来上がれば、物理的にも魔法的にも絶対に傷つくことのない世界最強の武器となることは間違いないだろうと思われる。
「ん~…あとは何があったっけ?…アダマンタイトならすぐに作れるかも…もし、盗まれてもオリハルコンなら壊せるし…うん、販売用としてはコレを最高級のモノにしよう。武器として量産しても問題ないのはダマスカス鋼ぐらいかな?アレって製法は失われてるけど一応作れるレベルのだしたぶん大丈夫だよね…。あぁ…でも、刀もつくらなくちゃ…日本人として生まれたからには刀は創るべきだよね…。んん…あとはまた思いついた時でいいかな。一気に作ってもつまらないし…。」
とりあえずの方針を決めた聡介は創り方が分かっている日本刀をはじめに創ることにした。
運び込んだ鉄鉱石を2組に分けて置き、練成によって、片方を不純物を無くした玉鋼にし、もう片方を炭素の含有量が少ない軟鋼との2つを精製する。
次に練成によって玉鋼を軟鋼で挟み込み、出来上がった日本刀をイメージしながら刀身を作り上げていく。
最後に刃の表面の摩擦抵抗を減らし、波紋をイメージしながら仕上げる。
この時に、安い価格で売るために僅かに切れ味をおとしておく。
これで切れ味を操作することにより、安い価格で大量に売れる普通の刀と、生産数は少ないが高い価格で売れる最高の刀とに分けることができる。
今回は試作なので、銘を入れない普通の刀と、銘を入れる最高の刀の2本だけをつくることにしておく。
銘入りの刀の方には 小烏丸 という名前をつけて黒い柄と黒い鍔、黒い鞘をつけて一種の美術品としても完成させる。
普通の刀のほうには適当に柄と鍔、鞘を合わせて完成させる。
見た目的にも値段の差を感じられる2つの刀を見てこれでお客も納得してくれるだろうと思って、完成した2つの刀を工房の壁に立て掛ける。
まぁ変な剣って見られて最初は売れないだろうなぁと聡介は思うが、良さがつたわって人気商品になるといいなぁと願う。
そして、工房の中央へと戻ってきた聡介は次にダマスカス鋼をつくるために大量の鉄を練成していく。
ダマスカス鋼は、古代インドで生み出されたもので、ソレはドロドロになるまでに溶けた鉄を長い時間をかけて、るつぼでゆっくりと冷やすことによって凝固するときに内部結晶作用で出来るものである。
しかし、そんな時間は聡介にはないので錬金術で強引に作用を起こして、ダマスカス鋼の塊をつくりあげる。
出来上がったダマスカス鋼の模様を崩さないように慎重に錬金術によって成形しながら10本ほどダマスカス鋼の剣をつくり上げる。
剣が出来上がると半分を売り物として並べるために5本を残して、残りを倉庫へとしまい込む。
剣を倉庫へとしまいこみ、重い鉄製の扉を閉めると、汗が額を流れてくるのを感じて腕をもちあげて服で流れてくる汗をぬぐう。
「ちょっとやりすぎたかな…。今日はこの辺にしておこう…。アダマンタイトはまた今度でいいし…。」
そういうと聡介は疲れを感じる体をひっぱって、工房と店に施錠をし、2階の4畳の部屋へと入ると布団も何もないのを思い出したので、自分の服を練成して寝袋代わりにして死んだように眠りこけるのであった。
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「あ、あれ?動けない!なんで!?」
朝起きた聡介はパニックになっていた。
というのも昨日自分の服で寝袋を作って寝たのを忘れていて、身動きを取れない状態にあることに気付いたからだ。
騒いだからか脳が刺激され、だんだんと鮮明になってくる記憶…聡介はようやく昨日自分が自分でこの状態にしたんだということに気づき安堵の息を吐きながら練成をして寝袋から脱出した。
「あぁ~…ビックリした…。誰かに襲われたのかと思った…。」
一人呟きながら1階におりると窓から眩しい太陽がサンサンと差し込んできていた。
太陽はすでに明るく、午前9時~10時ぐらいだろうと思われる位置に昇っていて、窓へと近づいた聡介の眠たそうな顔に眩しい光を当てた。
「う~ん、それにしても今日はベッドを作ろう…。体の節々がいたいや…。」
裏庭に出て体を洗うために水浴びをして、服をバシャバシャと水で洗うと錬金術で濡れた服の水分を水蒸気にして服を一瞬にして乾燥させた。
身支度を整えた聡介は布と、綿、木材を買うために市場へと温かい日差しの中、歩いて出かけて行った。
市場は活気があり、商品をうるための声が常に飛び交っている。
人でごった返す市場の中を歩いて行くとたくさんの布を天井から吊り下げた店が左手に見えてくる。
店の中へと入るとベージュとワインレッドのきれいな布があり、どちらも気に行ったので購入することにした。
その布屋から出ると左隣りに様々な綿を扱う店があったので、そのまま中へと入る。
名前もよくわからない動物や、植物の綿がたくさんあったが、その中でも手触りがいいものを選んで買うとかなり荷物が膨れてしまった。
一旦帰るかなぁ…と考えたが重さは特に感じられなかったので、そのまま木材を買うことにした。
市場から離れ、少し郊外に近づくと木材屋と家具屋が一緒になったような大きな店へとたどりつく。
なかに入ると色々なイスや、机、棚があったので聡介がみていると店主らしき人が声をかけてきた。
「やぁこの店を経営してるマイルズだよ。それだけの大荷物を抱えているということは引っ越しか何かで最近ガーランドに来たクチかい?」
「えぇ、そうなんですよ。昨晩寝ようとしたらベッドがなくて床で寝たんですが体が痛くて…。ほかにも何かあれば買おうかとおもっているんですが。」
「そうか、それは災難だったね。ベッドなら型が古くなったのが安くうれるけどそれにするかい?」
「それでおねがいします。あと、イスと机が小さいのが有れば欲しいのですが。」
「イスと机か。ちょっとまっていてくれないかな?奥を見てくるよ。」
聡介にそう言ったマイルズは店の奥へと走り去って行った。
しばらくして戻ってきたマイルズの手には何もなかった。
「申し訳ない。あいにく売り切れだったみたいだ。今度作っておくから時間が空いた時にでも又来てください。ベッドの方は重いのでコチラで馬車で運びますよ。案内してもらうために馬車に乗ってもらいますが大丈夫ですか?」
おもいがけず楽をできることになった聡介は、このサービスをありがたく思いながら、馬車に揺られつつ店まで帰るのだった。
家に着いた聡介は、ベッドを2階の六畳の部屋まで運んでもらい組み立ててもらってから綿とシーツをかぶせ――今回のシーツの色はワインレッド――ベッドを完成させた。
その日の聡介は、完成したベッドで異世界についてから初めてベッドのふかふかさに幸せを感じつつ寝るのであった。
7429文字です。ちょっと多くなりました@@;
調節も大変ですね。
今は一気に更新していますが有る程度話数掛けるとゆっくり更新にかえるつもりです。
それまではなるべく早く更新していくので応援よろしくお願いします。