事八日のお話 ~ 我が家の事八日のご飯は『おこと汁』
今日は大きな満月でしたが晴れましたでしょうか。
うちからはくっきり冴え冴えと綺麗に見えました。
今日も続けて『事八日』のお話です。
いわゆる行事食、というものがありますね。
人日の節句の七草がゆとか、上巳の節句(ひな祭り)の白酒と菱餅とか、端午の節句(こどもの日)の柏餅やちまきとか。
事八日の行事食は『おこと汁』です。
空から厄やよろしくないものを連れた一つ目さんたちがやって来る日です。
病気になーれとやってきます。
そこで、人間側は厄を避けて無病息災でいられることを温かい汁で祈りました。体ぽかぽか、栄養いっぱい。
その温かい汁が『おこと汁』。具だくさんのお味噌汁です。
地域によって入っているものに若干の差があるようなのですが、基本は六種類の具材が入っています。その中で、必ず入って来るのが小豆。
小豆は魔除けです。小豆の赤い色は魔を避ける色であり、豆というのが魔を退ける食べ物だからです。
節分にも『鬼は外~!』で豆をまくのは豆が『魔』を『滅』するとされたからですね。豆だけでなく、穀物は神様からの賜りもので魔や厄を避けてくれると考えられていました。
ということで、『おこと汁』。六質汁とも呼ばれます。
最もオーソドックスな具材ということで、うちでは以下の六種類です。
① 小豆
② こんにゃく
③ 里芋
④ 大根
⑤ にんじん
⑥ ごぼう
個人的な趣味ですが、お味噌は白だと嬉しいです。
レンコンやクワイを入れる地域もあるようです。どちらもシャクシャクしていて美味しいですね。
柚子の皮や生姜の千切りを添えても良いですね。体が温まります。
よろしければぜひ、事八日にはおこと汁、召し上がってみてください。
本来は旧暦なのですが、我が家は農家さんでは無いので新暦でやらせていただいております。
旧暦を調べるのが面倒なだけなんですが…。




