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女子ヒッチハイカー部〜出会いと旅立ち〜  作者: マナマナ


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待ち合わせ



 土曜日は模試に向けて勉強をして過ごした。

 まあ、範囲が範囲だけにおさらいくらいで何とかなりそう。私がこう思うんだからともりだってきっと大丈夫だよね。どんな感じか連絡してみようかな?けど邪魔になったらいけないよね。ま、週明けに調子を聞けばいいか。てな感じで気が付いたら日曜日になっていた。


 とりあえず待ち合わせにはまだ時間はある。

 お父さんもお母さんも朝も早よから出掛けていた。二人揃って仲の良いことで。起きた時にはすでに姿はなく、作り置きの朝ご飯がテーブルの上に用意されていた。

 パンを自分でトーストしてからベーコンエッグをレンチンする。それからポットのお湯を使ってティーバックのハーブティーを入れた。のんびりした朝食だ。ゆっくりと食べているとともりから連絡が入る。


『おはようあやせ。今日は相澤君と買い出しだよね。晴れて良かったね』


 ふ〜ん、一体何を探ろうとしているのかな。見え見えなのが面白い。


『おはよう。ホント晴れて良かった。言っとくけど私はただの買い物の付き添いだからね』


 すぐに返信がない。その間にトーストとベーコンエッグを食べ終えた。窓から外を見ると確かに良い天気だ。天気予報だと季節外れの暖かい日になると言っていたよね。


『あのさ、どんなんだったか後で聞かせて欲しい』

 ふむふむ。そんなに気になるの?

『言っとくけど私はパソコンに詳しくないし、なんで一緒に行かなきゃならないかも分からないから面白いことないと思う』

『でもさ、同じ部員として気になるっていうか』

『その様子じゃ模試の勉強してないでしょ』

『急に模試を出さない。ちゃんとしているよ。負けたくないから』


 そっか。真面目だな。まあ・・・それなら


『いいよ。終わったら連絡する。あとさ、気にするだけ徒労だと思うよ』

 ともりは文章の代わりに頑張る的なスタンプで返す。ふむ。これで一応一区切りでいいのかな。って、そろそろ支度しなきゃね。食器を片付けてからシャワーに向かった。


 秋葉原駅電気街口改札

 約束した時間よりは少し早く着いた。

 普段は働く大人達で混んでいるのだろうけど今日は私達みたいな若者で混んでいる。正直秋葉原にはほとんど来たことがない。どんな街かなんて世間的な情報しか持っていない。

 見回してみると確かにある意味特殊な感じがする。まあ、そういうジャンルはジャンルで盛り上がっているのはいいとして、ここって改札の名前の通り電器店がたくさんあるのかと思っていたが、自分が想像してたよりは無いように感じる。これなら新宿の方がありそう。


 それにしても暑い。暖かいを通り越して今日は暑い。なんだか春を飛び越えていきなり夏がやって来たみたいな気候だ。この分だといずれ日本には四季という言葉がなくなってしまいそう。


 たくさんの人が改札を通り過ぎてゆくなか、時間を確認すると約束の時間まではあと5分くらいある。果たしてイケメンは時間通りにやってくるのだろうか。それとも前もって言っていたように用事が長引いて遅れてくるのだろうか。

 実はさっきから喉が乾いているけど、なんとなくこの場所を離れることに躊躇して動けないのよ。


「・・・・はぁ」

 つい言葉になって出てくる。もう時間過ぎたんですけど。やっぱり遅れる方になったか。さて私はこれからどれくらい待つことになるのだろう。滲む汗をハンカチで拭う。どうしよう。こっちから連絡入れた方がいいかな?けど必ず行くから待つようにって言ってたけどさ。

 気温はさらに上昇の一途を辿っているように感じる。街行く人達も上着なんて着ていない。みんな手に抱えて歩いていた。私もパーカーを脱いだ。おかげでさっきよりはマシになったみたい。


 けれどまだ来ない。


 見たくないが時間を確認するともう15分も過ぎていた。正直暇でもあるし少しだけイラっともしてくる。こんな私が今出来ることといったらスマホの画面を見るか、周りの行き交う人々を見ることしかない。

 何だってこんなことになった?元はと言えば先生が副業とやらで石垣島に行っているせいだし、一人で十分って言っていたのに付き添いを指名なんてしてさ。まあ、了承したのは私のせいだとしてもこんなことになるならちゃんと断った方が良かったな。そうなったら模試に向けてもっと頑張ってあの学年一位を負かしてやることだって出来たかもしれないのに。


 それでもここを動かないのは何でだろ?やっぱりこれが部活の一環と思ったら我慢するしかないのかな。


 そう、何たって晴れて正式に入部することが出来たんだ。そうだ、そうだ。それなら納得、きっと出来るよね。って自分を奮い立たせてみたものの、やはり連絡がないのが良くない。

 やっぱ、こっちから、いやいや、でも・・。あ〜もう、一体何時になったら現れるのよ!こっちから連絡した方がいいのかな?こんなところにこれ以上いたら倒れるっつうの!女の子を待たすなんて最低。せめて詫びの連絡くらいしないのかな。

 やっぱりこっちから連絡するには躊躇する。こんなことなら本でも持ってくれば良かった。せめてどこか座る所ないのかな?駅ビルにでも入って待っていようかな。でもここにいないとなったらどうするのかな?連絡をしてくるか、それともいないことを確認したら一人で行ってしまうのだろうか。その二パターンについて考えてみる。けれど相澤君の思考回路からしたら絶対後者だよね。そのことに言及したところでいなかった私の方が悪いことにされてしまう可能性の方が大きいんだろうな。


 もしこれが私じゃなくてともりだったらどうしているだろう。まあ、そんなことはすぐに分かる。絶対ここを離れないだろうな。きっと献身的に待っているに違いない。その姿を想像してみる。なんだか忠犬ハチ公みたい。自分で想像して可笑しくなって一人でクスクス笑ってしまう。あ〜、なに笑ってんだろ。さらに五分経ったよ。

 待ち合わせって待たされる方が圧倒的にモヤモヤするような気がするし気持ちが折れそうになる。特に連絡一つないと自分が世界から置いてけぼりを喰らっているみたい。

 それでも相手のことを信用して待っているんだよね。私もともりのこと言えないね。

 忠犬ハチ公・・・今の私にピッタリ。それはそれで・・・笑っちゃうよね。


秋葉原・・・よく行きます。

読んでいただきありがとうございます。

時代も変わってこれからどんな街に変容してゆくのか。

これからものんびりアップしていきます。

次回もふらりと立ち寄ってもらえることを期待しています。

よろしくお願いします。

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