ナマズの味は鶏肉に近い?(埼玉県でナマズが食べられる話)
最近、ヒマなことと何か変わったものが食べたい気分だったことが重なり、ネットでご当地グルメを探していたときのこと。
「ナ マ ズ」という強烈なインパクトのある文字が私の目に飛び込んできた。
ナマズといえば長いひげが特徴的でウナギやコイに似ているあの魚だ。電気が起こせる電気ナマズがいるとか、言い伝えで地震を予知できるといった話が有名だろうか。私の記憶でいえば、ロックマンというゲームのボスキャラでナマズ型のボスがいて、そのキャラが好きだったな、くらいのイメージだ。
今までナマズの実物を見たことがなく、もちろん食べたこともない。味の想像もイマイチつかない。さらに、食べられる場所が埼玉県吉川市で私のいる場所からあまり遠くない。
ここまでの要素がある食べ物を食べないわけにはいかない。そう考えた私は早速、埼玉県吉川市へ向かったのだった。
さて、ナマズを食べた感想になるのだが、その前にお店の話をすると、吉川市(吉川市というより吉川駅)でナマズ料理を出しているのは5カ所くらいあるようで、私はそのうち2店に行った。
お店の名前を書くとお店の迷惑になるかもしれないので名前は伏せるが、どのお店も似たような場所にあり、吉川駅から少し歩いて15分~20分くらいで着けるはずだ。
まず、1つ目のお店で食べたのはナマズの天ぷらである。
頼んだお店ではナマズの天ぷらが3~4個くらいお皿に乗っていたのだが、ナマズの身が大きくて少し驚く。
私が想像していたサイズ感はさつまいもの天ぷらくらいだったのだが、実物は1個当たりの大きさがさつまいもの天ぷらよりも2まわりくらい大きく、大きめの唐揚げくらいのサイズ感がある。
魚の天ぷらとは思えない肉厚感に少し圧倒されつつもナマズの天ぷらを一口食べてみる。
柔らかい!思ったよりもかなり柔らかい!
失礼かもしれないが、ナマズは硬い感触の食べ物なんじゃないかと思っていた。しかしながらナマズの天ぷらには硬さが全くなく、弾力がありながらも柔らかくて食べやすい。身は普通の魚のようにほぐれる感じではなく、鶏肉のようだ。
味についても魚のような感じはなく、鶏肉に近い。鶏肉のようだが少し淡泊な感じもする。
味も食感も鶏のムネ肉とモモ肉の中間くらいのような気がする。いっそ唐揚げにしても合うのかもしれない。
次に、2つ目のお店で食べたのはナマズの刺し身とナマズの叩き揚げだ。
ナマズの刺し身の味は天ぷらの時とは違って普通に魚の刺し身のようだ。鶏肉のような感じはない。弾力のある魚の刺し身といった感じ。臭いが強いということもなく、味にクセもない。けっこう好きだ。
叩き揚げは、なんでもナマズの肉や骨を砕いて丸めて揚げたもののようだ。こちらは好みがわかれる料理かもしれない。
味は嫌いではないが、骨が入っているためか、砕いてあっても骨の硬さを感じる。食べられない硬さではないのだが、それでも食べ慣れていないと食べにくさを感じるかもしれない。ナマズを残さず食べようという形で生み出された料理なのかもしれない。骨ごと食べられるので健康にはいい気もする。
ちなみに、ナマズ料理は珍しい料理なので少し高いのかと思いきや、そんなことはなくてどの料理も1品1,000円しない程度だった。定食もあったがその値段も高くて2,000円くらいだったので、レア食材のわりに安く感じる。
あくまでも埼玉の郷土料理としての側面が強いのかもしれない。(埼玉以外のお店の値段はわからないのですいません。)
そんなわけでナマズを食べた感想をまとめると、全体的な感想としては1度食べてみてよかったと思う。
良かった点としては、珍しさがあって味も悪くない。金額も高くない。関東に住んでいる人は比較的行きやすい。というところだろうか。
注意点としては、すごくおいしい料理が食べたい。という人は他の料理を食べたほうがいいかもしれないということだろうか。高級料理というよりは郷土料理のカテゴリーに入るのだろう。
ちなみに私が行った店では売り切れていたが、たいていの店ではナマズ料理と一緒にコイ料理も提供しているようだったので、コイ料理を食べに行くのもいいかもしれない。
というわけでナマズを食べた感想でした。よかったら1度食べてみてくださいね。