表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/92

試合当日、選手紹介、無冠の帝王対狂戦士

控え室で、俺たちは、サミエルにバンテージを巻き、グローブをテーピングテープで止めている。

モニターでは前座の試合が終わり、いよいよこちらへ試合の順番が回って来たようだ。


「サミエル選手、出番です」


いよいよ、サミエルの出陣だ。


紫のガウンを纏い、会場の通路を通り、リングへ向かう。


『青コーナーより、サミエル・エルナンデス選手の入場です!!』


セコンドとして、マネージャーとして、何度も選手にこうやって付き添うのは、いいんだろうか…と思うこともあるが、俺もチームの一員だと、俺は、白野武は、思っている。

リングが見えてきた所で、盛大な観客の歓声が沸き上がり、『サミエル!!』『サミエル!頑張れよー!』『応援してるぞー!』と応援の声も聞こえてくる。

そして、サミエルはリングインし、会場のお客さんに四方八方に胸に手を当てながら、挨拶していく。


『赤コーナーより、ジョー・ハットン選手の入場です』


青いガウンを着た、ジョー・ハットンが会場の通路を歩き、リングに向かってくる。

『ハットンーー負けるなよーー!』『ハットン様ーー素敵ーー!結婚してーー!!』『ジョー、頑張れ!頑張れ!』

女性のファンも中々、多いのか、黄色い声援が目立つな、ハットンは。

ハットンもリングイン、ガウンのフード部分から顔を出し、リングを回って観客に手を振っている。

そして、既にリングに上がってる、リングアナウンサーが試合までの進行を取り仕切る。



『会場のお客様、大変お待たせしました、本日のメインイベント、スーパーミドル級10回戦を行いたいと思います、青コーナーより身長は182センチ、体重76キロ、30戦18勝12KO9敗3引き分け、キングプロモーション所属、スーパーミドル級4位、“リングの狂える戦士"サミエル・エルナンデス改め…クレイジー・サミエル!!


対しまして…赤コーナーより、身長185センチ、体重76.200キロ、35戦27勝20KO8敗、カイザープロモーション所属、スーパーミドル級1位、“無冠の帝王"ジョー・ハットン!!』


『ジャッジ…マイケル・スミス、ダニエル・フォアマン、アレフ・ロペス、3名で行われます、レフェリーは、ジョージ・コルテスで行われます』


『それでは…紳士淑女の皆様!大変お待たせしました!"戦いの準備は出来ているか“!!!』


『うおおおお!!!!』


リングアナウンサーの煽り文句に会場は沸き、これから起きる激闘への期待感が会場を埋め尽くしていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ