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異世界からの訪問者?

皆様、フィクサーです。

スカーフェイスは、親友の仇討ちとばかりに、ユースティティアと縁のあるネルソン・フレジャーに挑むため、道場破りを敢行したのですな。

最初は、ジムにいたアンソニー・グラシア相手に完勝したのですが、遂に出できたネルソンには、その技量はまるで通じなかったようです。

しかし、最後に見せた右ストレートの一撃は、ネルソンを驚愕させたようです。

それをネルソンがどう見たかは、当の本人二しか分からないでしょう。

最後に見せた偶然の一撃か、それとも本人の潜在的な力が見せた片鱗か、それをネルソンはどう見たか、皆様も気になる所では、ないでしょうか。

それでは、続きをご覧になってください。


※※※


俺は意識を取り戻すと、ダマトのジムにいた。

ジムのソファに寝かされていたようで、掛けられた毛布を取り、ダマトに聞いたんだ。


「俺はイングルジムにいたはずだが…」


「倒れたお前をあのネルソン・フレジャーが運んできたのさ、まさか、お前が道場破りするとは思わなかったよ、しかもネルソンが運びこんでくるとは、ワシも予想外だった」


「ネルソンがそうか…俺をジムまで」


悔しさが身にしみる、仇討ちどうのこうのつもりで、乗り込んで、みたものもまるで、通用しなかった。

自分の力のなさに不甲斐なかった。


「ネルソンが言っておった、《《もっと力をつけてこい》》と、ワシも悪かった、もっと言うべきじゃった、まさかネルソンと戦ってくるとは…」


「そうか…ネルソンが、これは負けぱなっしって言われちゃいけねぇ、練習だ、ダマト」


こうしちゃいられと思い、練習の準備に取り掛かると、外から轟音がした。

何事だと思い、ジムの外に出てみると、俺のバイクに人が乗っている…いや、覆い被さっているではないか。


「俺のバイク…」


バイクは大破しており、見る影もない。

まあ、まず、そんなことより、人だ。


「おい、大丈夫か?意識はあるか?」


「う、うーん、ここは…確かトラックに轢かれそうになって、そしたら光が俺を包んで…」


「意識はあるようだな、怪我も無さそうだし安心したよ、ここは、デーモスクラトス、アルバート区だ」


その青年は黒髪の短髪で、スーツを着ていてどこか抜けてる感じがした。

あと、酒臭い。


「でーもすくらとす?あるばーと区だって、もしかして、俺は異世界に来てしまったのか?」


「異世界?なんだか知らんが、ここは君が住んでた所から離れてるようだな、ちょっとジムに来なよ、怪我は無さそうだが休んでおくといい」


※※※


俺は白野武しらのたけし都内で営業サラリーマンをやっており、趣味はボクシング鑑賞で何か面白い試合がありそうだったら、会社に有休を取り、それを観に行くほどのめり込んでいた。

そんな、ある日、俺は有休を取り過ぎだと、会社の上司に説教を受け、結局、営業をその上司と行ってる最中だった。

その日は、夜遅くまで、営業をやり、ホトホトに疲れていた。

普段は、呑まない上司が、この日に限って、呑みにもつきあわされ、4件ほど、上司の奢りで飲み歩いた。

上司は、仕事中は怖いが、酒を交えながらこう話してみると、陽気でユーモアもある。

勿論、酒のおかげでもあるが。

そして、歩道を渡ろうとした時だった。

事件は起きた。

歩道を渡ろうと、上司は赤信号を渡ろうとしたのである。

すっかり、酔っ払った上司には信号の点灯は意味がなく、そこへトラックが走ってくるでは、ないか!

上司を庇い、トラックに轢かれた俺は死んだと思った。

しかし、身体を光の膜に包まれ、そのまま何処かへ、飛ばされた。

気づけば、上空から黒人のバイクに墜落したようである。

不思議と怪我はなく、何やら身体を包んだ光の膜がクッション替わりになったようである。

そして、ダマトジムと言うジムに連れて行かれて、ソファに座らせていた。

そして、違和感があり、それは言語が《《日本語》》で通用しているのである。

そんな、俺はスカーフェイスというボクサーやダマトという質問受けていた。


「何処から来たんだ?」


「日本の某都から…」


「知っているか?スカーフェイス」


「いや、分からん、地図を見せれば、何処か分かるかも」


そう言って地図を見せてくれると、まるで違う。

学校で習う、アメリカ、ロシア、中国、アフリカ等大陸や離島の形がなかった。


「どうだ?」


「知らない土地だ…俺が住んでところとまるで、違う…」


「どうするスカーフェイス、警察に言おうか?」


スカーフェイスというボクサーは、首を横に振る。


「警察なんかあてにならんよ、不法滞在だとか、なんかで拘束されるのが落ちだ、入管に連れられてみろ、拷問みたいな扱いされるぜ」


「俺はどうなるんですか…もしかして逮捕されるんですか?」


「落ち着きなさい、そうだな…君は仕事は何をしていた?」


「営業ですけど…」


「よし、君をマネージャーとして雇う!」


「えええー!?」


「行く宛もないだろう、うちでやってくれないか?ちょうどマネージャーも不足してるしな」


「ダマトのおっさんの言う通りだ、その力、俺たちに貸してくれ 」


こうして、俺、白野武(35歳)は、ダマトジムに急遽雇われたのあった。

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