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対決ネルソン・フレジャー

答えるか、迷ったが、俺は言った。

ユースティティアというマフィア組織に一矢報いる為だと、その下部組織であるユートピアの傘下であるエディ・アラムプロモーションの選手にちょっかいをかけているのだと、話した。


「一矢報いるか…それは無謀じゃないか、ユースティティアは、大きなグループだぞ、喧嘩売って勝てるとは、とても…」


「俺の親友が殺されたんだ、黙っておけって我慢出来るかよ」


「で、復讐しますか? って話だけど、出来もしないことを、するなんてやめとけ、やめとけ、お前も目を付けられたら、殺られるぞ」


それでも、仇を取られるずに、いられるか…俺がリングを降りようと、するとジムの奥から、待てと声がかかった。

声の主はアンソニーではない、それは、ネルソン・フレジャーだった。


「話が聞こえてたんもんでな、ユースティティアに因縁があるそうじゃないか、いいだろう、試合は無理でもスパーリングなら相手してやる」


花のある選手だと思った、ネルソン・フレジャーは、バンデージを巻き、グローブを着けリングに上がる。


「確か…SMSで絡んできたの、お前だったな、無視して悪かった、俺も一人一人相手、してられないのでな、さあ、上ってこいよ、俺が本当に自分より格下しか相手してないか、その実力を肌で感じるがいいさ、おい、アンソニー、いつまでリングに上がってる? 世界ランク一位の実力を刮目してみるんだ

な」


俺は思いもしない、展開に興奮した、ネルソンに此処でスパーリングで、俺の実力を見せつければ、圧倒すれば、ユースティティアの連中にも、俺のことも無視出来ないだろう、乗った、実力に差があれど、俺はやってやるんだ。


「ネルソンさんよぉ、余り余裕を見せるもんじゃないぜ、俺は強いんだからよ!」


「それだけの自信はリングで見せてくれ」


そして、再び、ゴングが鳴る。


カーンと音がなった瞬間、俺は左ジャブから思い切り右ストレートを放つも、左ジャブをパーリングし、右をクロスして当ててきたんだ。

幸い、スリッピングアウェーで致命的な打撃にはならずにすんだ。

しかし、そんなにダメージが少ない所へ、ネルソンは、右ボディに打ち込んできた。

それは、内臓が揺れるくらい…直接握り潰しに来たのかと、思うくらい衝撃があった。

思わず片膝になり、ダウン状態の俺をネルソンは見下ろしていた。


「まだ、まだ、甘いねぇ〜スカーフェイスくん、これじゃ勝負になんないよ」


「この野郎…」


気力で立ち上がってみたものの、あとは、お察しでさ、散々に打ちのめされて来たよ。

強い、つえーー、こんだけに力量に差があるなんてな、デビュー戦勝ち抜いただけの、世間知らずが、ようも挑もうとするよな、笑えるぜ。


「うわわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


俺は最後の気力を振り絞り、右ストレートを放ち、そこで意識がなくなった。

それをブロックしたネルソンが驚愕したのも、知らずそのままね。


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