呂律と頭が回らない大将 3-1 修正2021/09/03
これはpixivにも投稿しています
すみません!お疲れ様です!あん茶です!
さて、今回もいつも通りド素人の拙い文章や内容でございますが、ぜひ、あたたかい目に見守ってくれればと思います。
登場人物紹介
アルメガ フリーダムフォースの形だけの司令官。要は単なる看板。
コター 教官。苦労人。今日もがんばれ!
ダンガン 教官。こちらも苦労人。コターと一緒に大将の両腕。
イルハーム 元テロ組織幹部。色々と考えちゃう。前回の話だけしか登場しないかもしれないけど、とりあえず紹介する。
アリー・アサド 謎の外国人以外の初の入隊者。元テロ組織戦闘員からの信頼厚く、重鎮。荒々しかった彼も、今じゃ立派な幹部よ。
第3話 そういや大将や他の幹部ってどんなやつ・・・?
西暦2032年3月22日
ここはフリーダムフォース。司令官のアルメガが率いる部隊。おやおや、どうやら非番になった隊員たちが話をしています。ちょっと覗いてみましょう。
がやがや・・・
ここはフリーダムフォースの食堂。腹ペコの隊員が腹ごしらえをしたり、みんなのコミュニケーションの場となる。その場所にある大テーブルにて男女の隊員たちが話をしている。
男性隊員1「ふー!お疲れさま~。今日も疲れたねえ。カンパーイ!」
男性隊員2「カンパーイ!いや~疲れた疲れた。」
男性隊員3「あー!今日も訓練疲れた~!その上座学も。いや~分からない事だらけさ。」
女性隊員1「ほんとだね~。今までこんな経験なかったから毎日が新鮮だよ~。」
女性隊員2「でも座学は難しいし、訓練も大変。でもなんか楽しいからいいや。」
男性隊員1「だな。前の組織にいた頃はこんな楽しいことがあるなんて思わなかったよ。」
男性隊員3「ほんとだよな~。フリーダムフォース、最高~!」
女性隊員3「あたしも、まさかあんたたちとこうしてテーブルを囲んで一緒に飲むなんて考えられなかったよ。お互い違う立場だったもんね~。あたしたちは難民、それも他のテロリストに酷い目に遭わされた、か弱い女子。」
男性隊員2「いやもう本当にそれは思いだしたくないな・・・。」
男性隊員3「本当だよ・・・。あー思い出したくねえ・・・。」
男性隊員1「今は全く、か弱くねえがな( ´∀` )」
女性隊員1「あ?」
男性隊員1「すいません。<m(__)m>」
女性隊員3「まあまあ、でもこうしてお互い話が出来るようになったのはいい事よね。もう最初男なんて誰も信じられなかったもんね~、司令官たちでも。」
男性隊員1「それが今じゃあこうして普通に話せてるってもうこれ奇跡みたいなもんだ。」
男性隊員2「いや・・・長かった・・・。他のテロ組織にいたから難民からの評判が最悪だったからな・・・。挙句の果てに俺たちをかばってくれたボス達まで責められるんだから困ったよ・・・。」
女性隊員2「みんな良い人たちで良かったぁ~。」
女性隊員3「そういや幹部の皆さんって不思議だよね~、大勢いるし。しかもこれからまだ増えるらしいからね。」
男性隊員1「気になるよな~。俺たちしか正体知らないしな。まさかあの国からやって来たとはね。というか皆さん凄すぎる。色んな分野のスペシャリストが集まってて、いつも勉強になるよ。」
男性隊員3「ほんとだよ。司令官をはじめとする戦闘部隊は異常に強いし、諜報部隊も医療部隊もみんなすごい。なんであの国はこんなに支援してくれるんだろうね。」
男性隊員2「やっぱり失敗が許されない計画だからかな・・・。でも本国にはあんなのがゴロゴロいるらしいな・・・。」
女性隊員1「うわ~そんな連中と戦争したくないな~。」
女性隊員3「まあ彼らを統率する政府は、私たちと争う気は全くないらしいから安心だね・・・。」
女性隊員2「そりゃあたしたちはテロリストだけど各国の軍隊やよそのテロリストよりかはマシだもんね~。」
男性隊員1「それでもまだまだ司令官たちの謎は多い・・・。司令官なんかあれじゃん。訓練で滅茶苦茶強いじゃん・・・。狂ったように笑いながら戦うじゃん・・・。」
男性隊員2「コター教官なんか俺たちが何人かかっても勝てねえもんなぁ・・・。いや~訳わかんねえ。あ、アリーさんだ、誘おうぜ。」
女性隊員3「いいんじゃない?賛成~。色々話聞きたいし~。」
「「「「賛成~!」」」」」
男性隊員1「アリーさーん!こっちで飲みましょうぜ~!」
アリー「ん?おー、いいぞ~。」
スタスタ・・・
アリー「んじゃあ、ちょっと失礼。」
席に座るアリー
女性隊員2「いらっしゃい~。」
アリー「やあみんな、どうだい調子は。」
男性隊員1「サイコーです!ここに来て良かったです!」
女性隊員2「本当ですよ~。苦しい事も多いですけど、得られる喜びの方が多いです!」
アリー「ハハハ!そりゃよかった。」
男性隊員3「もう感謝してますよ。俺たち元テロリストを仲間にしてくれて。んまあ今もテロリストですが・・・。」
男性隊員1「テロリストだけどなんか違うような・・・。」
アリー「いいのいいの、大将たちもそう言ってるし。」
男性隊員3「そういや司令官の服装って不思議ですよね。カッコイイけど。」
アリー「ああ、あれだろ?黒のおおきなトレンチコートに黒い軍服。そんで軍帽。長くて大きな鉢巻に、眼鏡。そんで口と耳を覆うマスクに、リストバンド。横幅が大きいブーツ。人差し指と中指の第二関節が空いたグローブをしてる格好だろ?ああ忘れてた、かっこつけて葉巻も吸ってるね。」
男性隊員3「わお、詳しいですね・・・。」
女性隊員1「んまあ合ってますけど、そんな詳しいとちょっとびっくりします・・・。」
アリー「ん?いや、はは。気持ち悪いと思わないでくれ。一応言い訳すると、何度も自慢されたからね・・・。嫌でも覚えたよ・・・。」
男性隊員1「あ、お疲れ様です。<m(__)m>」
「「「「お疲れ様です<m(__)m>」」」」」
同情して頭を下げる隊員たち
アリー「だろ?でもあの人執務よりも雑談ばっかするからさ~。かといって一人にすると他の事してサボっちゃうからね~。まあそれでコターさんたちに毎回怒られてるんだけどね・・・。(;´∀`)」
女性隊員3「一番トップなのにそう見えない・・・。」
男性隊員2「まあそれがいいところなんだけどさ。」
女性隊員1「そういえばみんな不思議ですよね~。急にふら~と現れてあっという間にこの紛争地域の主要勢力になっちゃいましたからね~。まああれだけ強ければ納得ですよ。司令官なんか目をつぶっちゃうくらいとんでもない訓練してますし・・・。コター教官やダンガン教官は化け物だし・・・。」
女性隊員2「人を殺さないのにここまで強いなんて・・・。いや~不殺なんて偽善や理想なんて思ってたけど、意外と出来るんですね。」
男性隊員3「そういやアリーさんって、難民たちや他の元テロリストたちの中で数少ない幹部ですよね?フリーダムフォースがまだあまり知られてなかった頃の事とか知ってますか?」
アリー「ん?ああ、知ってるよ。俺が入る前の事も。」
女性隊員3「じゃあじゃあ、どんな感じだったか教えてくれますか?最初から不殺だったのか、それとも・・・えーっと・・・。」
アリー「人を殺してたか、とかか?」
女性隊員3「はい・・・。ちょっと変な事訊いちゃいましたね・・・。」
アリー「ん?別にいいさ、気にするな。最近どうもみんな大将たちをあんまり、または絶対人殺しをした事がないと思ってるらしいからな・・・。誤解してるようだから話しとくか。」
女性隊員2「やっぱり・・・。昔は・・・。」
男性隊員1「理想だけに準じるだけじゃなかったってことか・・・。やっぱり・・・そんな時代があったんだな・・・。」