呂律と頭が回らない大将 8-3
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大将「さあて話が大分脱線したが話を戻すぞ~。えーっと、どこだっけ・・・ああここだここだ。
えーっと、初期の奴隷貿易は、ヨーロッパ人商人、冒険家、航海者などが、自己の利益のために自己負担で行った私的なもので、小規模なものであった。その後、中南米地域の植民地化に伴うインディオ人口の激減、植民地のヨーロッパ系人口がなかなか増えないこと、熱帯地域において伝染病によるヨーロッパ系移民の死者が多発していたことなどで、労働者が不足するようになっていた。また、ヨーロッパ産の家畜は植民地で数が増えにくく、農耕の補助に家畜が使えなかった。こうした理由により、当時の理論では熱帯性の気候に慣れて伝染病にも強いと考えられたアフリカ人が労働力として注目されるようになり、奴隷取引は次第に拡大していく事になった。
と、書いてあるな。まあ実際黒人は日光に強くてな。詳しくは生物の講義や、各自で調べてくれ。みんなも会った事あるか分からんが、アフリカの、特に赤道付近の国の人ってさ~、みんな肌真っ黒じゃん?」
「ああ確かに、真っ黒だ」
「黒人と言っても、色んなやつがいるよな・・・」
「そうだな、薄い黒や濃い黒のやつがいるな・・・」
「赤道付近か~、ここでさえ熱いのに・・・想像出来ねえ・・・」
大将「まあなんだ、もし、白人が何も対策せずに、日差しが強いあっつい所、特に赤道付近とかに行ったらどうなると思う?」
隊員1「えーっと・・・肌が焼ける?」
隊員2「病気になる!」
「トーストされんじゃね?」
「ハハハハハ!笑えるなあそれ!」
大将「まあ肌が焼けるってのもあるが・・・そのレベルが尋常じゃねえ。ビーチで日焼け止めを塗り忘れて、帰ったら肌が赤くなって大変な目に遭うっていうレベルじゃねえぞ?赤くなって激痛よ。」
「うわお・・・」
「想像出来ねえな・・・」
大将「肌に針が刺さる感覚だ、それが全身だ。滅茶苦茶痛えぞ?アフリカでの任務は大変だったな・・・」
ざわざわ・・・騒がしくなる生徒たち
「肌に針って・・・嘘だろ・・・?」
「いや、俺は上官から聞いたことある、肌に針が刺さる感覚だったって・・・」
「えー・・・あのバケモンみてえな上官達がか・・・」
大将「ああ、痛かったよ。正直防具脱げんかった。日差しで焼かれるか、防具の蒸し暑さでぶっ倒れるか、どっちかよ。任務以前に帰りたかったよ、暑さのせいで。」
ざわざわざわざわ・・・ さらに騒ぐ生徒たち
「やべーなアフリカって・・・ってかアフリカ人すげー、尊敬するわ」
「うわー行きたくね~ぜってーやだ。」
大将「正直、そ、そ、そ・・・祖国の暑さには慣れていたが、まさかあそこまでとは思わなかったよ。俺もアフリカ人は尊敬するね。ずっと暑い地域に居たからこそ付いた、暑さへの耐性だな。これは遺伝子レベルで組み込まれてる。人類といっても、それぞれ人種によってちょっと違うんだ。環境によって遺伝子ってのは変わってくるのさ。ま、全人類そんなに遺伝子に違いはねえぞ?ああそうだ、言い忘れてた。あんま強い日差しを浴びると発ガンリスクが高くなるらしい。そんなとこに白人みてえに真っ白な連中が行ったら・・・まあ結果はお察しだな。」
「うっわ、死ぬな。」
「俺とかお前が行ったらすぐ死にそうだ。」
「あれ、意外と白人って弱くね?」
「ハハハ!自分より強いやつを差別してきたのか!?だっせー!」
大将「こらこら、あんま白人馬鹿にすんな。彼らだって凄いんだぞ?体は大きいし強いし・・・黒人も白人も、それぞれ違う特徴を持ってる。だからどの人種が劣ってるかなんてねえ。ここ、注意な?自分が勝ってる、なんて考えは差別の根源だ。人の不得意得意は千差万別だ。いいか~?」
「了解です!」
「分かったか?差別すんなよ~?」
「わーってるって・・・そういや俺白人だった。」
大将「そういや白人つっても、沢山いるよな・・・ロシア人みてえに真っ白なやつもいれば、黄色っぽい白人もいるし・・・んー面白い。」
「確かに・・・黒人も色んな色、っていうか薄さがあるし・・・」
「俺らも白人っちゃあ白人だが、真っ白って訳じゃねえしな。」
「なーんか肌の色がバカバカしくなってきた・・・」
「人種差別がますます謎だ・・・」
大将「あ・・・またまた脱線した・・・。えーっと続けるぞ。肌の色はメラニンっていう色素で決まる。この色素が多いか少ないかで肌の色は決まるんだ。」
隊員1「へー、じゃあ黒人はメラニンってやつが多いのか・・・」
「メラニン・・・なんか聞いた事あるな・・・」
「これが多いと肌が黒くなる以外に何があるんだ?」
「確か、あんまり日差しが強い地域にいるとガンになりやすい・・・肌が白いと・・・じゃあメラニンが多い黒人はガンに強い・・・メラニンって何をしてんだろうな・・・」
「それに気づくってオメーすげーな!」
大将「お、良いとこに気づいたな!素晴らしいぞ!」
「え?えへへ・・・どうも・・・」
大将「メラニンってのは、ガン、まあ皮膚ガンだな。この皮膚ガンの元となる、太陽からの紫外線を吸収するんだ。ん?皮膚ガンの元、というより、皮膚ガンを引き起こすやつだな。みんなの体に、ほくろってねえか?」
隊員2「ありますね・・・まあ小さいので気にしてはいませんが・・・」
「あ、俺こんなとこにほくろがあるんだ!見てくれよ!ほら!」
「あ、よせ、めんどくせーなあいいだろそんくらい・・・自慢にもならんよ・・・」
大将「ほう、俺は口の中にでっかいほくろがあるぞ?」
全員「「「え!?」」」
「え!どこどこ見せて!」
「まじかよ・・・」
「なんか聞いた事ある気が・・・」
大将「ん?見るか?あーん」
口を大きく開ける大将
大将「ほぉら、ほっちだ。(ほら、こっちだ。)」
見やすいように顔を傾けたりする大将
「おお~ほんとだ~」
「まじだ!大きいな!」
「負けたよアンタには・・・」
隊員1「講義中に口の中を見せる先生って聞いた事ねえぞwww」
「ちょっと司令官・・・汚い・・・」
「ね~」
女性隊員からは冷ややかな目で見られる
大将「さあもうおしまいだ、席に戻れ~」
ぞろぞろと戻る生徒たち
大将「さて、このほくろについてだが、これもメラニンだ。」
「へー、じゃあ黒人は全身にほくろがあんのか~」
「「「ハハハハハ!」」」
大将「ハハハハハ!」
発言者以外全員が大笑いした。
「なんてこった!最高だよお前ハハハ!」
「ハハハハハ!おっもしれ~!」
「ハハハハハ!やべー!腹痛え!」
大将「ダッハッハハハハ!最高だよ全く!たまにいるんだよこういう奴!毎度大笑いさ!いや~いつ聞いても笑えるね~!はああ笑った笑ったハハハ。」
「毎回言う奴いんのかよ、みんな考える事一緒だなぁハハハハハ!」
大将「ふー、さあて話を戻すぞ~。メラニンと言っても、メラニン色素を含む細胞、つまりメラノサイトってやつが、皮膚の一部に周囲より高い密度で集まってできた、母斑の一種でな。まあ良性腫瘍だ。」
生徒全員「「「え、えええええ!?」」」
生徒全員驚愕した。
大将「まあ、腫瘍って文言でビビるのは分かるが・・・安心しろ、良性だ。つまり平気なやつだ。悪さはしねえさ。」
「な、なんだ、びっくりした・・・」
「そうか、良性か・・・まあ良性って言葉自体聞かないしな・・・」
「初めて聞いた~」
大将「ただし注意して欲しい事がある。ほくろが大きくなったり、ぼやけたり、出血、膿、崩れたりしたら要注意だ、お医者さんに見てもらえ?“大きいほくろ”に注意だぞ?」




