世界に代替可能なピースは夢みる
代替可能なピースは日々
がったんごとんとクルクル回る
優秀な歯車になれているかな
世界をまわす歯車に、どうかおれも加わりたいから
世界のしあわせに加担したいんだ
地球の裏にいるこどもを笑顔にしたいな それが無理なら
おれのために無意味な三千人が殺されてくれ
悪魔がいると身をよだて 遺族らが怨嗟の唄を奏で
忘れないでくれ おれが死んだら
ただひとりでいい、さみしくて涙を落としてくれや
『あなたなど、大量生産品のひとつでしょう?』
おれにやさしいユメを見たいな 静かに諭す
紙切れ一枚が首を絞めあげるから
『ちょっときついや、おい少しゆるめてくれよ』
おれは苦笑いでネクタイに手をかけた
ああ、きみよ ここはおれの持ち分で
たしかにここに必要なのだと
どうか微笑んではくれまいか
やさしい妄想でくるんでくれたら
世界のだいじな歯車として
がったんごとんと はにかみ笑いで
おれはクルクル回れるきがするのさ