四十五話 リアル鬼ごっこⅡ
エースコンバット・アサルトホライゾンktkr!! XBOX360持ってなかったから待ってたぜぇええええ!!
……ええ、またゲームです。待たせて申し訳ありません。
だってしょうがないじゃなーい(ゲームを)愛してしまったんだもの♪
「よし……ここも大丈夫……」
路地の裏をこそこそと、参真はネズミのように駆けまわっていた。
出来るだけ妖怪たちの視界に入らないようにしつつ、地霊殿を目指したいというのもある。が、それ以上に参真の身体には、疲労が溜まりつつあった。
無理もない。今日はかぐや姫と戦った後で、身体はそれなりに疲弊しており、さらには妖怪に追われ、能力は使えず、見知らぬ土地を彷徨えば、精神的にもつらいものがある。
そのため、彼は休み休み移動を行っていたのだ。空を飛んでいこうかとも思ったが、かなり目立つだろうし、そもそも今の状態では飛べるかも怪しい。
「あ! みーつけた! よくもまぁ、オイラたちから逃げまわったもんだね。でも、ここまでだよ!!」
「……っつ!?」
息を整えていたのに、一気に呼吸が荒くなる。
さっきはもう一人の鬼に追われたばかりだったというのに、もう一度全力疾走しなければならないときた。
「くそ!」
らしくない悪態をつきながら、所どころ、足がもつれて転びそうになりながらも、青年は町中を、人混みをかき分けて進んでいく。
「だぁああ! もう!! ちょろちょろ逃げるなよ~! 正々堂々戦え~!!」
「勝手に巻き込んで、無茶いいますね!?」
よりにもよって、鬼とやりあって勝てるわけがない。弾幕ゴッコが出来るなら話は別だろうが、それができれば、参真はとっくの昔に実行している。
「よいしょっ……!」
「だあああ! めんどくさいことをするなぁ!!」
裏道と人混みを駆使し、相手の視界から外れるように動く。力が自慢の種族である鬼は、こうした頭を使った動きに対して鈍いらしい。
(よし! 撒けるか……!? しまった!!)
ぐるぐると町中を駆けていたせいか、あるいは、疲労で感覚が鈍ってしまったのか……眼前には河川が広がり、退路がなくなっていた。袋小路に移動したつもりはなかったのだが……
「!! 見つけたぜ!! 俺の獲物だああぁぁぁあ!!」
どうして不幸とは連鎖するのだろうか? 空から探していたもう一人の鬼にも見つかってしまう。絶体絶命だ。
「だあぁ! オイラの獲物をとられてたまるかああぁぁぁ!!」
「うるせぇ! オレが先だあああぁぁぁぁ!!」
相手より先に参真を捕えようと、二人は同時に、参真に弾幕を放った。
今はただの人間と同等な彼に、弾幕を防ぐことも、避ける手段も存在しない。
「がっ……」
悲鳴を上げることもできずに、彼は吹き飛ばされ、その先は――河川だ。
「う……うわあああぁああぁあぁあぁあ!!」
今度は盛大に叫び声を上げるが、彼の身体と共に、虚しく水面に吸い込まれていく……
「あ~あ……せっかくオイラが追いつめたのに……これじゃあ捕まえられないよ」
「ケッ……すっきりしねぇ終わり方だが……まぁ、楽しめたしいいか」
『ただの遊び』を終えた鬼たちは、呆然と河川を眺める。青年を飲み込んだ河は、ボコボコと水面から泡を吐き出していた……
ああ……今回もダメだったよ……あいつは話を聞かないからなぁ……
ちなみに、エスコンに話を戻すと、私はヘリ乗りで、名前は「黒い目」です。
ブラックホークに合わせたのに、アパッチしか使えないという罠……