表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/131

四十五話 リアル鬼ごっこⅡ

 エースコンバット・アサルトホライゾンktkr!! XBOX360持ってなかったから待ってたぜぇええええ!!

 ……ええ、またゲームです。待たせて申し訳ありません。

 だってしょうがないじゃなーい(ゲームを)愛してしまったんだもの♪

「よし……ここも大丈夫……」


 路地の裏をこそこそと、参真はネズミのように駆けまわっていた。

 出来るだけ妖怪たちの視界に入らないようにしつつ、地霊殿を目指したいというのもある。が、それ以上に参真の身体には、疲労が溜まりつつあった。

 無理もない。今日はかぐや姫と戦った後で、身体はそれなりに疲弊しており、さらには妖怪に追われ、能力は使えず、見知らぬ土地を彷徨えば、精神的にもつらいものがある。

 そのため、彼は休み休み移動を行っていたのだ。空を飛んでいこうかとも思ったが、かなり目立つだろうし、そもそも今の状態では飛べるかも怪しい。


「あ! みーつけた! よくもまぁ、オイラたちから逃げまわったもんだね。でも、ここまでだよ!!」

「……っつ!?」


 息を整えていたのに、一気に呼吸が荒くなる。

 さっきはもう一人の鬼に追われたばかりだったというのに、もう一度全力疾走しなければならないときた。


「くそ!」


 らしくない悪態をつきながら、所どころ、足がもつれて転びそうになりながらも、青年は町中を、人混みをかき分けて進んでいく。


「だぁああ! もう!! ちょろちょろ逃げるなよ~! 正々堂々戦え~!!」

「勝手に巻き込んで、無茶いいますね!?」


 よりにもよって、鬼とやりあって勝てるわけがない。弾幕ゴッコが出来るなら話は別だろうが、それができれば、参真はとっくの昔に実行している。


「よいしょっ……!」

「だあああ! めんどくさいことをするなぁ!!」


 裏道と人混みを駆使し、相手の視界から外れるように動く。力が自慢の種族である鬼は、こうした頭を使った動きに対して鈍いらしい。


(よし! 撒けるか……!? しまった!!)


 ぐるぐると町中を駆けていたせいか、あるいは、疲労で感覚が鈍ってしまったのか……眼前には河川が広がり、退路がなくなっていた。袋小路に移動したつもりはなかったのだが……


「!! 見つけたぜ!! 俺の獲物だああぁぁぁあ!!」


 どうして不幸とは連鎖するのだろうか? 空から探していたもう一人の鬼にも見つかってしまう。絶体絶命だ。


「だあぁ! オイラの獲物をとられてたまるかああぁぁぁ!!」

「うるせぇ! オレが先だあああぁぁぁぁ!!」


 相手より先に参真を捕えようと、二人は同時に、参真に弾幕を放った。

 今はただの人間と同等な彼に、弾幕を防ぐことも、避ける手段も存在しない。


「がっ……」


 悲鳴を上げることもできずに、彼は吹き飛ばされ、その先は――河川だ。


「う……うわあああぁああぁあぁあぁあ!!」


 今度は盛大に叫び声を上げるが、彼の身体と共に、虚しく水面に吸い込まれていく……


「あ~あ……せっかくオイラが追いつめたのに……これじゃあ捕まえられないよ」

「ケッ……すっきりしねぇ終わり方だが……まぁ、楽しめたしいいか」


『ただの遊び』を終えた鬼たちは、呆然と河川を眺める。青年を飲み込んだ河は、ボコボコと水面から泡を吐き出していた……


 ああ……今回もダメだったよ……あいつは話を聞かないからなぁ……


 ちなみに、エスコンに話を戻すと、私はヘリ乗りで、名前は「黒い目」です。

 ブラックホークに合わせたのに、アパッチしか使えないという罠……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ