三十五話 竹林の死闘 Ⅱ
PV十五万、ユニーク一万五千人になりました……イヤアアァァアァアァァァフォオオォォォォオォゥ!!
期待に応えられるようなモノが書けるように頑張りまする!!
「成長『グローリーウッド』!」
地上を駆け巡る彼から、一枚目のスペルが宣言された。
輝夜に向けて手のひらを開き、そこから細いレーザーが一本、放たれる。
(なによ、大したことないわね)
もっと派手で太い光線を放つ、白黒魔法使いを見ている輝夜には、ずいぶんと物足りなく感じてしまう。スッと身体を宙で捻り、軌道からそれようとしたタイミングで――
いきなりレーザー五つに分裂した。しかも、うち一本はこちらを正確に捉えてきている。残りの四本は、一応こちらには向けて飛んでるが、下手に動きまわらなければ当たらなそうだ。おまけに分裂した光線は、始めに放たれたものより細い。これなら余裕……そう思った矢先だった。
分裂したそれが、さらにそれぞれ五本に分裂。合計二十五本になったが、まだ輝夜の所にはたどり着いていない。ただ……これから起こることはだいたい予測出来た。危険を察知した輝夜は、スペルを切り上げて、三回目の分裂を終えた光線の、すぐ横へと退避した。
案の定、四回目の分裂が起こり、先ほどまで居た個所が、無数の光線に覆われる。
(あら、意外とすき間があるわね。前に出るまでもなかったかし……痛っ!?)
余裕で回避できるだろうと、油断していたマズかったか? いつの間にか腕に焦げた跡がついていて……慌ててその場から離れる。ところが……
(あれ……? こんなに狭かったかしら……?)
網目のように広がった、レーザーの間にいたはずだが、いつの間にか空間がやたらと狭く感じる。よくよく見れば、隣にあった光線も太くなってる様な気がしたが……
ようやく余裕を持てた輝夜は、改めて青年へと向き直る。そこで……おかしな理由に気がついた。
彼から放たれている分裂前の一本の光線が……いつの間にか特大まで太く大きくなっている。分裂していたそれも、ずいぶんと太くなっていた。
(まさかこれ……木が成長していくのを表現してる訳!? めんどくさいスペカね!!)
彼のスペル名を考えれば、それが一番妥当なところだ。こうして分裂してるのは……『枝分かれ』なのだろう。このスペルは、一本の木が枝葉を広げ、幹を太くしていくのを表現していると考えられる。
彼は、一回目が空振りに終わったと悟ると、すべての光線を消して、再び始めから木を作り始めた。しかし、原理さえわかってしまえばどうということはない。今度は余裕をもって、枝と枝の間に入りこみ、彼に弾幕を撃ち込んだ。
しかし、地上にいるにも関わらず、彼はひらひらと弾幕を避けていく。じれったくなった輝夜は、二枚目のスペルカードで対抗することにした。
「難題『仏の御石の鉢 砕けぬ意思』!!」
ちょうど器の形になるように小型の使い魔を放ち、そこから大量の光線と撃たせておき、自分は星型の弾幕を降らせた。
こちらの光線と星型弾幕に焼かれた光の樹が、轟音と共に砕け散る。
(攻守逆転よ! ざまぁみなさい!!)
だが、これで油断してはいけない。まだ戦いは始まったばかりである。一枚目から厄介なスペルを撃ってきたから、かなりの実力者と考えていい。現に彼は、回避しながら霊力を溜めている様子だ。そして――二枚目が発動された。
「奇祭『まつぼっくり合戦』!」
スペル解説コーナー!
成長「グローリーウッド」
まず細い照射タイプのレーザーを一本発射し、距離が進めば進むほど枝分かれしていくスペル。。分裂の際に、分かれる点より参真側にあるレーザーが太くなっていくため、近距離で横に避けようとすると、巨大化した光線に焼かれる。
作中に書かれている通り(というより、スペカ名がまんまその通りなのだが)成長していく木をイメージして作られた。広がった枝葉の間に入って回避するのが効果的だが、移動にかなりの制限とストレスがかかるため、姫様はとっととスペカを撃って対抗した。
次のスペルの内容は……作者の体験をもとに作られたスペルとだけ言っておきましょう。
あ、それと神霊廟発売されましたね。プレイしてみたのですが……うん。かなり良いネタになりそうですな。ネタ解禁のタイミングってどれぐらいなんでしょう? 二次創作歴が浅いので、その辺りがよくわからないです。出来ればご意見お願いします。