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三十三話 姫との対面、失望と……

 ああ、今回もキャラ崩壊というか……その……なんでかこうなりました。

 キャラがある程度勝手に動いてくれるのはいいんですが……ちょっと荒いお話かも……

 

 そのころの輝夜はというと……


「いやっ……たあああああぁぁぁあぁあぁあ!! やっとラスボス倒せたぁ!!!」


 狭く、様々なゲーム機などが散らかった部屋で、蓬莱山輝夜はコントローラーを投げ捨て、勝利の雄叫びを上げた。

 今やっていたのは、外の世界でシューティングゲームと呼ばれていたもので、弾幕ゴッコをゲームにした様なものだったのだが……何度も何度も撃墜され、クリアに三日ほどかかってしまった。

この間、彼女は一睡もしていない。おかげで目にはクマができ、髪はぼさぼさで、肌もガサついてしまっているが、普段から人にほとんど会わないので、何も気にしていなかった。

その時である……


「ついにかぐや姫に会える……! いざっ!!」

「いやあああぁぁぁあ!! 目がー! 目がああぁぁあぁぁぁあ!!」


 誰かの掛け声と共に引き戸が開き、三日ぶりの陽光が視界を焼いた。

 目の前が真っ白になり、若干の痛みを訴える目を押さえる。


「え……? この人が……かぐや……姫……??」

「あんた! 扉閉めなさい!! 目が痛いのよ!! 早く!!」

「は、はい……」


 言われるがまま、入ってきた誰かが戸を閉める。薄暗い部屋の中、二人の男女はお互いを見つめあう格好になった。


「「……」」


 沈黙が両者の間に行き交うが、決していい雰囲気ではない。輝夜からすればいきなり入ってきた不審者でしかなく、彼の目的も全くわからない。もし襲いかかってくるようなら、こいつをミンチにするぐらいの用意はある。


「……がう……!」


 しばらくそうしていると、呻くように、青年がなにか言っているようだ。そっと耳をすませてみると……


「違う……! こんなの『かぐや姫』じゃない……!!」


 心の底から、がっかりしているのか……あるいは納得できないのか、所どころ声色が大きくなっていっていた。


「違わないわ。ここにいる私は正真正銘の『かぐや姫』よ? 初対面なのにずいぶん失礼な……」

「嘘だっ!!」


 ……そう言われても困る。というより、何なのだろう。この人間は? 

 いきなり人の部屋に押し掛けてきて、自分を見るや、『かぐや姫じゃない!』と騒ぎ立て……一体何様のつもり――


「だって……! だってこんな……!! 髪はボサボサ! 目にはクマ!! 肌も日に当たらな過ぎて不健康!!! おまけに部屋は散らかり放題!!!! これのどこがお姫様!? これなら小傘ちゃんの方が数段きれいだよ!! 僕の中にあった『かぐや姫』のイメージを返せ!!」


 ……言わせておけば、この人間は……!!


「へぇ……よくもまぁ……レディに対してそこまで言えるじゃない?」


 今にも爆発寸前になりながら、仮面の笑顔で青年をにらみつけたが、彼は全く物怖じしない。それどころか、ますます頭に血がのぼらせて、こんなことを言ってきた。


「あなたは『かぐや姫』なのでしょう!? レディとかじゃなくて、逸話の中にいる彼女である証を見せて下さいよ!」

「そんなの、私の美貌ってことなら……」

「鏡見て出直してください!!」


 ……もう、喧嘩を売っているとしか思えない。そういうことなら、買ってやろうじゃないか……


「フ、フフフフフ……言ったわね……言ったわねぇえぇぇぇえ!!」


 怒りに身を任せ、輝夜は一瞬で戦闘態勢に入る。ここでは、揉め事は弾幕ゴッコでケリをつけるのがルールだ。そのルールに反しない範囲でなら、ある程度の無茶は許されるだろう……

 だから――無礼を働き続けた彼に、私自ら鉄槌を下してくれる――!!


 この小説の輝夜はNEETです。

 で、wktkしながら対面した参真クンが激怒。

 しかし、参真クンもちょっくらなじり過ぎて、てるよに喧嘩を売る形に。

 いや、人間って全員と仲良くできる生きものじゃないんですけど……てるよをここまでキレさせたの参真クンぐらいなんじゃあ……

 

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