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二十六話 えくすちぇぇぇぇぇぇんじっ!!

思いつき話その二

 おかげで展開がかなり強引だよ!!

追記:だああ! 文字化けしてる!? 修正なのですっ!!

 それから少しして、早苗と神奈子が帰って来た時には、参真と小傘はぐったりと仰向けに倒れていた。何事かと二人が駆け寄ったが、諏訪子曰く、「空が飛べるようになってはしゃいでて、小傘も一緒になって飛んでたら、空中でお互いの頭を打ち付けた」とのこと。

 諏訪子は呆れ気味に説明していて、二人の頭にはデカイたんこぶが一つ、堂々とその事実を主張していた。こちらは必死に食材集めをしていたのに、呑気なものである。


「ふぇぇ……痛かったぁ……」


 起きたら苦言の一つでもしてやろう。神奈子がそんなことを考えていると。ひどく可愛らしい声を上げて、参真が起き上がった。寝ぼけているのかもしれないが、諏訪子が無視して話しかける。


「参真くん。大丈夫? ずいぶん豪快な音だったねぇ……」

「ほぇ? ご主人さまも起きたの?」


 何故かきょろきょろと首を回す彼。まるで自分のことと、わかってないようだ。


「イタタタタ……あ、神奈子様に早苗さん。お帰りなさい」


 次は小傘が立ちあがり、ひどく丁寧に……彼女らしくない口調で話す。そして二人は向かい合い――


「ご主人さま~ゴメンナサ……」

「ううん、こっちも気をつけ……」


 向かい合うや否や、お互いに顔を見合わせ……触りあったりしている。言葉を遮ってまで、どうしてそんなことをしているのか……


「なんで私がいるの!?」

「え!? え!? どうしてこうなった!?」


 反転した口調で、混乱し合う二人。二神にはさっぱりわからなかった。

 その時、早苗に電流走る……!

 可能性っ……現実には起こり得ない……! 異常っ! 異端っ!! 狂気っ!!!

 しかしここは幻想郷っ! ある得る……っ! むしろ狂気こそ、この世界の正しき感性っ!! 常識は……時に投げ捨てるものっ……!!


「みなさん落ち着いてください。名探偵早苗! この現象の正体がわかりましたっ!!」

「「「「な、なんだって~!!!!????」」」」


 普段から常識を投げ捨てている巫女は、得意げに大きな胸を張った。二神といる時も、ぶっ飛んだ言動が多いだけに、不安げに諏訪子たちが風祝を見守る。


「お二人は……俗にいう『入れ替わり』なのですっ! 頭を打ち付ける、雷に同時に打たれる、ヘンテコアイテムの効果などなど、たくさんのバリエーションがありますが、今回はスタンダードなもので来ましたね! 相手の身体の中に、自分の心が入ってしまい、自分の身体には、相手の心が入る……う~ん、私もぜひ経験……したくないですね。自分の身体、勝手にどうこうされちゃうの嫌ですもん」


 育て方を間違えたかもしれない。いくらなんでも、それはあり得ないと、二神は思っていたが……


「昔見たドラマで、そういうのがあったような……」

「そんなぁ……なんだか普段の身体と違って、むずむずするよぉ……」


 信じられないことに、本人たちが納得している。確かに言動も入れ替わっていたが……証拠がない。何かないかと考えていると、諏訪子が思いついたようで、


「じゃあさ、参真くん。さっきの力は使えるかい? あれは、君の呼びかけに答えて力を貸している訳だから、身体が入れ替わっていても使えるはずだよ」


 彼の力とやらが、出かけていた神奈子と早苗にはさっぱりだ。しかし、諏訪子が嘘をついても得になることはない。彼女に判断を任せるしかないだろう。


「……こうですか?」


 小傘の身体がら、唐突に霊力が集まる。この感じは……神奈子が青年と戦っていた時に感じたものと同じ……!


「ほ、ホントに入れ替わってる……だと……!? 早苗の言うことが当たるなんて……明日はなにか、やばいものでも降ってくる?」

「えっへん! これにて、一件落着……っ!!」

「「させないで!! 身体が戻ってない!!」」


 一難去ってまた一難。ようやく力を手に入れた参真だが、まだまだ受難は続きそうなのであった……


 リアルに昔見たドラマを思い出してやった

 反省も後悔もする訳がない……っ!!

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