表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/131

十七話 ドジっ虎☆ちゃん!

 説明し忘れていた気がするので、ここで独自設定をぱ

 小傘ちゃんは、自在にからかさモードと人型に姿を変えれます。お燐をイメージしてくれればよろしいかと。違いは、彼女はからかさでも喋れます。……あれ? しゃべるからかさって怖くね? という突っ込みは無しの方向で!!


 追記:なんか変なとこで文章途切れてるー!? 失礼致しました!!

「しっかりしてよ! 独りにしないで!!」

 

 赤と青の瞳の少女が涙目になりながら、必死に参真の体をゆすっている。先程の制裁により黒こげ状態なので、見た目の上ではひどい状態だが……


「大丈夫です。一応死なない程度には加減しておきました。しかし……出会ったばかりなのに、ずいぶんと好いているのですね」


 それは確かに、と村紗も思った。彼女の話によれば、会ったのは昨日ということになる。その割には、彼女はずいぶんと、参真と親しく接しているように思う。彼はそんな彼女に困惑していたようだが……


「だって……私の事捨てずに使ってくれて、しかも夜遅くまで直してくれたんだよ!? こんなオンボロ傘なのに……それなのにどうして? 彼は、悪い事なんてしてないよ!」


 必死の形相で、彼女は星に突っかかる。どうにも、どこか話がかみ合っていないような気がしてならない。何か見落としているような――


「オンボロ傘って……もしかして昨日、参真が拾ってきたアレのこと? 確か、古布と自分の家の木材で直すとか言ってた……でもそれって関係あるの?」


 ぬえも同じ思いだったのか、奇妙だった点を指摘する。どうやらぬえは、彼女の言う傘を知っているようだ。そして……彼女は驚愕の事実を告げる。


「その傘が私なの!!」

「「「……え?」」」


 あまりに意外すぎる発言に、その場にいた全員が固まった。混乱したまま村紗が呟く。


「か、傘? あなたが? 妖力は感じるけど……そんな妖怪……」

「そ、そういえば……姐さんを封印から解いた博麗の巫女が、『道中で唐傘お化けを吹っ飛ばした』と言っていたような……まさかあなた、唐傘妖怪?」


 恐る恐る聞くと、彼女はコクリと縦に首を振った。


「そ、そんな……じゃあ彼のモノになるというのは――」

「『道具』として彼の物になるってこと!」


 顔を青くした星が、一つ一つ彼女の先ほどの言葉を反芻していく。


「優しくされたというのは――」

「眠ってしまうまで、必死に私のことを直してくれたことよ!」


 唐傘お化けの彼女は、叫ぶように言い返していく。


「じゃ、じゃあどうして同じ布団で――」

「そのままにしてたら風邪引いちゃうから、布団を敷いてあげたの。でも私も眠かったから、そのまま同じ布団で寝ただけ!」


 質問を繰り返していく度に、星の青い顔色がさらに青くなっていき――


「不埒なことは――」

「するわけないよ!!」


 ……ようやく、勘違いしていたことを認識できたようで――


「また……やってしまった……!!」


 ずしりと金髪をなびかせて、その場に両手をついた。ありありと自責の念が見て取れる。今の彼女なら、焼き土下座すらやってのけてしまいそうだ……

 意気消沈しているドジっ虎を見て、村紗はつくづく思った。


(ほんと難儀な性格してるわよね……星って)


 星は正義感が強いのに、ドジや勘違いが多いせいで、自分を強く責めてしまうことが多い。宝塔をしょっちゅうなくしたりと、トラブルが絶えない。仕えているナズーリンも大変だろうと思いながら、彼女の代わりに村紗が慰めた。


「ほら、星! 落ち込んでないでちゃんと参真を手当てしよう? 謝るのはそのあとでいいじゃない」

「そ、そうですね……ご本人も気絶していますし、お願いできますか? えっと……」


 さすがに自分で手当てすると言いだしづらいらしく、星は瞳の色の違う少女に頼もうとして……言い淀んだ。そういえば、まだ彼女の名前を聞いていない。


「あ、私? わかった!」

「ちょ、ちょっと!! ……行っちゃったよ。意外と素早いね~」


 名前を聞こうとしたつもりが、そのまま彼女は参真を連れて奥の部屋へ。稲妻よろしく駆けていってしまい、あっという間に見えなくなってしまった。


「どうする? 追いかける?」

「別にいいと思います。それより、星を回復させないと……」


 さっきまで烈火の如く怒鳴り散らしていた毘沙門天の弟子は……まるで子猫が寒さで震えるように、頭を抱えてガタガタと震えていた。相当、今回の失敗が精神にキているらしい。少し前まで話せていたが、今はとてもそんな状態ではなさそうだ。


「参真さん申し訳ありません家といい今回のことといいああなんて私はダメなんだまたナズーリンにも迷惑がかかるどうしようもう毘沙門天の弟子も名乗らないほうがいいかなそもそも私妖怪ですしやっぱりこんな大役務まる訳なかったんだアハハハハハハハハハ」


 ブツブツと鬱全開で暴走する星。先ほどとは違う意味で、周囲の温度が急降下していく……


「うわ……こりゃ重症だわ。こういう時どうすれば……」

「確か……えいっ!!」


 ぬえが掛け声と共に、手刀を星の首筋へと叩きこむ。「メルゥ!?」と奇声を発して、そのままパタリと倒れ、星は動かなくなってしまった。


「ぬ、ぬえ!? 一体何を!?」

「え? モノが壊れた時は、斜め45度から叩けば直るって……」

「「何か違う気がする!!」」


 その場の混乱が収まった代わりに、怪我人が一人から二人へと増えてしまった。むしろプスプスと星の頭から湯気が出始めている。まだ朝食も済ませてないのにこの忙しさ……今日は慌ただしい一日になりそうだ……


星蓮船異変は紅白が解決したことになってます。

そしてリアルでは星蓮船も購入。どんどん自分から東方にはまりに行ってるなww にしても小傘ちゃんの扱いひどくね? 特に早苗さん……蕎麦屋って……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ