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百三話 紅魔館の長い夜Ⅱ

 フラン戦その二です。

 まだまだフランの猛攻は続く。

 妖精は既に両手で数えられる数にまで減少し、しかも無傷でいる妖精が一人もいない。もう長くは持ちそうになかった。


(咲夜さん……まだですか!?)


 おまけに、メイド長はまだ到着していない。彼女が妖精メイドを連れてくる手筈になっているのに、こうも遅いと何かあったのかと普段の彼なら勘ぐっているところだ。

 最も、今はそんなことに思考を割いている時間はない。再びフランが弾幕を形成し、ばら撒く。


「はわわわわ!」

「……ふん」


 小傘も何発か被弾していたのが見えたが、まだ元気そうである。レミリアは流石というべきか、一発も食らっていない。参真もカスリはしているが、直撃は貰っていない状態だった。問題は――


「ぐぶっ」


 知能が低い妖精は、身体の面積自体は小さいものの体力的には脆く、簡単に被弾、撃墜されてしまう。これは、室内では妖精を通して力を使っている参真には大問題で、今も一人妖精が力尽きた。


「禁弾『スターボウブレイク』」


 さらに、追撃のスペルカードが発動。色とりどりの弾幕が、彼らに迫る。


「! 皆、下がりなさい!!」


 レミリアが指示を出すが、妖精二人の反応が遅れた。

 たちまち弾幕の餌食になり、その場から消し飛ぶ。

 さらに、退避出来た妖精も、激しい攻撃の前に避けきれず、あえなく追加で二人落ちた。

 これで、残り三人。


「まいったな……」


 妖精を護衛することも考えたが、それだとこっちの身が持ちそうにない。

 結局、自力で回避してもらうのを期待するしかなかったが……そんな儚い願望が叶うはずもなく――


「禁忌『恋の迷路』」


 今度は渦を描くような弾幕だ。この弾幕を前に、ついに妖精が全滅する。


「っ――」

 

 力が途切れるのを見越して、地上にいたのは正解だった。幸い以前のように、地面に叩きつけられるのは防げたものの、残った弾幕が彼に襲いかかる。

 焦った小傘とレミリアが叫ぶ。かといって彼女らの力を借りることはできないので、地上戦で避けるしかなさそうだ。


「くっ! うおおおおおおお!?」


 どれもこれも、参真のすぐ横を通り過ぎていく弾幕。ギリギリかわせる範囲の隙間しかない。その間を、地上でかつ正確に回避できるのは、彼の自然と不自然を見分ける能力による補正が大きいだろう。


「アハハ! ヨクヨケレルネ!!」

「僕の数少ない取柄だからね、これは」

「ジャアコレハ? 禁弾『過去を刻む時計』!」


 二つの車輪のようなモノが出現し、フランの本体の弾幕と同時にグルグルとこちらににじり寄る。激しい攻撃の前に、ついに逃げ道が無くなってしまう。

 

「う、うわああああああああ!!」


 直撃を覚悟し、その場で硬直する参真。

 なのだが――いつまでたっても、衝撃はやってこない。

 不審に思い、目を開くと――


「参真様、お嬢様、お待たせしました」


 時間操作を使ってやってきたのだろう――妖精メイドを多数引き連れた、十六夜 咲夜がそこにいた。


 なんか咲夜さんが主人公みたいな登場にw

 そう言えば新作で咲夜さん自機だそうですね。発売はいつだろー?

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