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十話 突撃!  隣の命蓮寺!!

埋め合わせしたのに一日遅れたら意味ねぇだろorz

あと今回、キャラ崩壊はいりまーす。

ゆるーい心で見ていってね!!


追記:読みなおしたら違和感があったので修正しました。見直しは一回じゃダメ、ゼッタイ

「あやややや? こっちでも宴会ですかね~?」


 宵闇が幻想郷をつつむ中、文は命蓮寺が騒がしいことに気がついた。

 ちょうど今晩、博麗神社で宴会があるとの情報を聞きつけ、そちらに行こうとしているところだったのだ。宴会の参加者は、酒のおかげで口が軽くなってたり、酔った勢いでのハプニングなどが起こるので、特ダネを掴むには絶好の機会なのである。おかげで、文は宴会とあれば必ず参加するようにしているのだが……これには困った。


「どこかの鬼でしたら、分身して両方参加しそうですけどねぇ……」


 残念ながら、彼女はそんな便利な能力は持ち合わせていない。しばしの間考え込み――今回は命蓮寺の宴会に参加することに決めた。博麗神社の宴会に人数が割かれてしまっているだろうが、命蓮寺での宴会に参加したことのない文は、そちらに興味を持った。 幸い、宴会に持ち込むための酒も手元にある。今すぐにも突撃可能だ。


「それじゃあ行きますか! タイトルは……『博麗神社に対抗!? 命蓮寺の宴会、その実態に迫る!!』といった感じですかね~!」


 あややややや……と、その顔にいやらしい笑みを浮かべ、酒瓶片手に彼女は境内に降りていく。


「おじゃましますねー!!」


 挨拶と同時に、会場に突撃する。同時に、さらっと視線を全体に向け、誰かいるのかを探った。


(うーん。やっぱり集まりが悪いですねぇ……)


あくまでも博麗の宴会と比べたらであって、それなりに妖怪が集まってきてはいる。しかし、あまり有名な妖怪はいないようだ。


「チ、チルノー! ちょっと飲みすぎじゃない?! もうやめた方が……」

「なにいってるのリグル~! あ~た~い~は~ サイキョーだがら~これぐら~い!! へーき!!! どんどんもってきて~!! アハハハ!!」


 ……前言撤回。見落としていただけらしい。氷精と蟲の妖怪が来ていたようだ。この二人がいるとなると、普段一緒にいる残りの二人もいるだろう。そして予想通り、すぐ近くに夜雀と宵闇の妖怪もいて、一緒に酒を飲んでいた。

 追加の酒を氷精がガンガン煽る。かと思えば、箸を閃かせて、あたりにあったおかずをがっついていく。その光景に、金髪の少女が悲鳴をあげた。


「あー!! それはルーミアが狙ってたのだー!! 返すのだチルノー!!」

「はやさが足りないっ!! 宴会とは戦争なのよ!! ってあれ~? ル~ミンって分身の術使えたんだ~でもサイキョーの称号は譲らないぞ~!!」

「訳わかんないこといわないの! はい! チルノはもうお休み!! ……私の屋台の人より酒グセ悪いじゃない……あれ? 鴉天狗じゃない。いたんだ?」


 と、ミスティアがこちらに気がついたようだ。鳥類仲間なもので、文はよく屋台にお邪魔している。すっかり顔なじみの仲だ。


「ええ、ついさっきお邪魔させていただきました。これは、『何の』宴会なのですか?」


 挨拶もそこそこに、彼女は取材モードに切り替える。こうして宴会を開く以上、なんらかの理由があるはずと踏んでの質問である。


「ああ、参真の歓迎会よ。今出てる梅酒と漬物のほとんどは彼のみたいね。それにしてもいい味出してるわ。これなら、忙しいときに屋台の手伝いを頼みたいぐらい……」

「参真さん? どなたですか?」

「あれ? 知らないの? 天狗の娘に会ったって言ってたから、てっきりあなたかと思ったのだけど」


 ふと、昨日の出来事を思い出す。確かに、外来人と会った記憶があるが、文の印象としては、普通に無力そうな感じがしたので、生きてはいないと思っていたのだが……とりあえず、彼の特徴を言ってみることにしよう。


「その方って青い作務衣を着てて、あまり外来人らしくない人ですかね? あと、絵がかなり上手だったような」

「そうそう! なんだ。知ってるじゃない。あっちで命蓮寺の人たちと飲んでるわよ」


 ミスティアが指差した先には、昨日会った時と変わらぬ様子の青年がいて、その隣にはここの寺の僧侶、聖がいた。


「生きていたんですね……ふふふ、以前はうまくかわされましたが、今回はたっっっぷり取材させていただきますよ!!」


 気合い十分に、彼らの元へ歩いていく。途中で青年が気がついたのか、ペコリと小さくお辞儀をし、あいさつする。


「こんばんは。いや、幻想郷はすごいですね~事前の連絡なしで、これだけ集まってくるなんて思いませんでしたよ。外来人の『西本 参真』と申します。……ちょっと酔ってるのかな? 以前、どこかで会ったような気がするのですが……気のせいですかね?」

「いえいえ、あってますよ。妖怪の山でお会いしてます。あの時は名乗ってませんでしたね。清く正しい射命丸こと、『射命丸 文』です。さっそくですが、取材させてもらっても……」

「参真さああぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!! 本当に! ほぉんとうにあなたは素晴らしい方ですよおおぉぉぉぉぉ!!」


 取材許可を取ろうとしたら、聖が全力で彼に泣きすがり、全力で参真をがっちりホールド。これは……面白い。心のうちでニヤリとしながら、


「あやや……これはどういうことですか? 女性を泣かせるとは感心しませんねぇ……」


 さも呆れたように問い詰める。うまいこと慌てふためいてくれるのを期待したのだが、案外あっさりと彼は返してきた。


「あ~さっきからずっとこの調子なんですよ。彼女、泣き上戸だったみたいで……酔いだす前までは、人間と妖怪について話していたんですが……」

「ぬえのやつ、お酒の正体を誤魔化したのね……! ……はいはい、姐さん。参真クンが困ってるよ。あっちでみんなと飲みましょうね」


 後ろから出てきた一輪が、見かねて聖を引き離そうとする。が、


「やだやだやだぁ~!! もっと参真ちゃんとお話するぅ~!!!」


 ……幼児退行までするようだ。完全に駄々っ子状態で、参真を離そうとしない。しばらくもめているうちに、するっ、と手が参真の首にかかり、その状態でさらに強く聖は彼を抱きしめようとする。


「ひ、聖さ……! く、首っ! く、……ぶっ……」

「ギャー!? 参真くんがー!! ぬえ! 村紗!! ちょっと手伝って!!! 死んじゃう死んじゃう!!」


 青年が白目を剥いて倒れそうになる。大急ぎで三人は聖を引きはがし、奥の部屋へと搬送していった。一部始終を見ていた文は、こっそりとネタ帳に今の出来事をまとめていく。


(なるほど……聖さんの酒グセが悪くて、あまり大々的に宴会を開けないんですね……参真さんだけでなく、思わぬネタも拾えました!!)


 もちろん。さっきの泣きじゃくった聖の姿は、小型カメラに納めてある。こっそり写真のとれるカメラが欲しいと、にとりに言っておいた甲斐があった。いくつか複製して、記事に使うのとは別に、聖ファンの人間に売りつけるとしよう。あやややや……と黒い笑みを浮かべ、その時の光景を思い描く文であった……


ひじりんをカリスマブレイクさせてみた

反省(ry

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