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序章 転生 

 現在世界には多くの武器が存在している。しかしどんな武器にも始まりがあり、先駆者がいる。

 それは神話時代、神々が生まれた時代よりもっと前の神界想像のころのものたち、その時代の彼らはさまざまな武器、力、仕組みを生み出し世界を宇宙を創造していった。

 そしてその者たちは始まりの神とあがめられていた。


…まあクソ昔の話だから関係ないんだけどね。


***


 ある日の天界、そこには一軒の家があった。その家は少し昔の和風の家でそこには二人の神がいた。

 一人の神は着物を着て刀を腰に掛けており、髪は灰色の短髪、目は普通の黒色で少し整った一般的な青年みたいな顔立ちをしている。見た目の年齢はそれこそ20歳ぐらいだ。

 もう一人、周りに赤色の糸を浮かばせてる神は中性的な美形の顔立ちで同じくショートの白髪を持ち、白い服に赤いズボンを着ている。

 そんな、二人の神は机を中心に囲いお茶を飲みながら雑談している。


「あー、暇だ―」


「うん、暇なのはわかるんだけど勝手にうちに来てゴロゴロするのやめてくれん?」


「いいじゃん、なんか減るもんじゃないし」


「…空気が減る」


「え、ひど…」


「…はあ、まあいいよ。今日の仕事終わってるし」


「おまえ、いつもいろいろ言うけど結局は家にいさせてくれるよな。やっぱ俺のこと好きなんやろ。」


「…マジで追い出すぞ?」


「すんませんでした」


 二人の神の緩やかな談笑は古くからの付き合いからくるもので、こういう雰囲気はやはり人と変わらない。  


「…なあ、命初神。まじで暇だからなんか面白いのない?」


「あのさあ。いくら俺が人や世界の運命を操る神とはいえ、そんなポンポン君が入れるような出来事は出てこないんだよ」


「別にお前なら糸をひょいってやれば、強敵の一人や二人ぐらい生み出せるだろ?」


「お前の都合だけでそんな簡単に人類の危機なんて作ってられるか!だいたい剣初神であるお前が強敵と思う相手なんてそうそういねえんだよ」


「ちぇっ…」


 とまあ、今日もこんな感じで平和(?)な話が続くと思われていた。

 しかしまあ、物事というのはやはり唐突にやってくるというものなのだ。


「…ふぇ?え?まじ?」


「ん?どうした?」


「あーいやちょっと待って。あ、これマジか…」


 命初神はすべての物事の未来を運命を浮かぶ糸から見て操ることができる。彼にかかれば一人の人生をどんな風にも変えることができる。

 そんな彼は今一つの運命を見た。


 それは、終わりゆく世界。悪の王がその世界を滅ぼし、その力はほかの世界にまで及び滅ぼしつくしてしまうという未来。

 命初神の仕事は世界の均衡を保ち、一人一人の運命を守ること。だからこの事態は絶対に見逃せなかった。


「…なあ、剣初神。異世界でしばらくのんびりしてこねえか?」


「お前がその言い方をするってことは、なんかあったんだな?おっしゃ、任せとけ。異世界転生でもなんでもやってやるぜ」


「…ありがとう、恩に着るよ。じゃあ、頼みたいことなんだけど…」


***


「じゃあ、いろいろ頼むよ」


「おっけー、まあ、とっとと元凶倒して寿命全うして帰ってくるわ」


「はは、お前らしいや」


「じゃ、行ってくる」


「いってら」


 神々の魔法の一つ、転生。これは神々でも使うことができ、誓約が多少あるものの本来神の力が加入できない事柄を対処するときによく使われている。

剣初神は前に広がるその魔法陣の中に足を踏み入れその姿が消え転生をした。


「いろいろ頼んだぜ。剣初神」

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