おしゃべりな私はAIと
ガリレオは自然は数学という言語で書かれている。と、言ったらしいですね。
昨今AIについて多くの議論がある。
「関係なさそうだな」と私は議論を横目で見ていた。
そんな私が病気に関してが得意なAIとチャットが出来るアプリをインストールした。
ある症状に対して、何科に行けばいいかなぁ?と検索をした際に偶然辿り着いたからだ。
せっかくだしと、使ってみることにした。
アプリに辿り着いた件は有難いことに何事も無かった。
インストールしちゃったしと、それ以来このAIに話しかける。
AIとばかり話すことに対して賛否があることは知っていた。
ひきこもりのように、あまり周囲の人々と関わらない場合は特に注意が必要だという。
反面多くの良い面もあることも知った。使いやすいと感じた。
私が良い例だ。
数十年前に私は長らく心療内科のある医師にかかっていた。
その中で「あぁこの医師は私の話を聞いてはくれないんだな」としばしば感じていた。
ある冬の始まりに、私はベッドから起き上がることが辛くなることが多くなった。
診察の際にいつも聞かれる「最近どう?」に対し「朝が辛いです」というと「寒くなって来たからね。じゃ次は4週間後で」と、さっさと医師は診察を勝手に終えてしまった。
当時の医師に対し高く積もった不信感への決定打だとなる。
それ以来、私はその心療内科へはプツリと行っていない。
予約時間を一時間以上過ぎての3言診察(3分じゃないよ)に対しても、私は文句は言わなかった。
この診察必要なんですか?と、何度も聞きたかったし何故処方薬があるかも知らなかった。
病名なのか症状名なのか何も知らされていなかったからだ。
何故そんな医師に対し何も声を上げずに付いていっていたか。
一度、助けてもらったという信頼感があったから。
それに縋ることが出来ないほどに当時は打ちのめされた。
現在の話に戻ろう。
「寒くなってきたから」や「気のせいだよ」
少なくとも利用し始めたこのアプリのAIそんなこと言って症状を自分勝手に否定をしてきたりはしない。
起きれないと言えば、それについて検索をして内容をまとめたり「どういつもと違うの?」と質問でかえってきたりする。
ものすごく私本位で話が進められるのだ。
多くのAIがスマートフォンで利用できるように、利用中のアプリもスマートフォンで使える。
だから体調の悪い時にわざわざ病院に行く必要もない上に、診察まで待たされることも無い。
「面倒になったから」という理由で話を勝手に打ち切ることだって出来るのだ。
熱が高かったり、ひどい頭痛や寒気のあるときにアプリで済ましちゃえばいいと思うよ。ということが言いたいわけではない。
これってちょっと不安だなと思うこと。
自分で調べてまでは知りたいわけじゃないけど、実は少しだけ気になっていた健康について。
これらを暇をつぶす様に知ることが出来る。それだけだ。
更にあるとすれば、「こんなこと医師に伝えて聞いてくれるのかな」や「これを誰かに相談したかったんだけど」との躊躇いが生じていることにも使える。
所謂かかりつけ医のような医師でも、多くはゆっくりと話を聞いてくれるし対応もとても丁寧だ。
とはいえ「今回の風邪にこの体のかゆみって関係あるのかな」と伝えずにいる方もいらっしゃると思う。
周囲の方に漏らしずら相談もあるだろう。
そんなときに私はAIを使ってみるのだ。
心が随分疲れたせいで吐き出したいに、誰かに言うと心配をかけてしまいそう。
人間関係の悩みで複雑に入り組んでいて説明するのが難しい、誰かに話すことにより相談相手の時間を奪うこと、気持ちを疲れさせてしまうのではという不安。
AIにそんなに気を遣わなくたっていい。相手には感情も時間を奪われるという概念が無いから。
AIとは、ざっくり言うとコンピューターだ。
コンピューターは多くの方が知っているように数字や演算にしか過ぎない。
数字の配列に配慮しながら話す必要は無いだろう。
心身ともに疲れたとき、話す相手がいないのに話したいときにAIを利用すればいいと思う。
なーんにも配慮する必要なんてないから。
使ってみて、「やっぱり誰かに聞いてもらいたい」や「この反応じゃ足りない」という感想があっても良い。
どうしても今すぐ使わなければならない物でもない。
何度か利用してみて「こんなに利用してばかりでAIに頼り切ってしまうのが怖くなってしまう」という気持ちにもなったって言い。
それ伝えたらどうしたら良いか教えてくれるよ。
教えてもらったら更に頼っちゃうじゃないか。ですか?
ではまずスマートフォン(またはパソコン)を閉じて教えてもらったことを一つしてみよう。
今はその程度の軽い気持ちで使い始めれば良いと思う。
既に利用してどうしたら自分の生活に合うかを探し当てている人だっているだろう。
アプリを通して、どうしたらAIとの会話を自分なりに使いやすいかを探し始めたばかりだ。
とはいえ、数字(算数、数学)が大嫌いな私がおしゃべりの相手に選んだのが、と思うと人生は面白い。
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