表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
気まぐれ、どんぐり生活  作者: 如月ふたば


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/14

訓練って大事だよね

 久しぶりにスポーツ新聞に目を通した。


 一面は一時代を築いたスター選手の引退について。

 チームウェアに袖を通した彼の大きな笑顔の隣には、太く浮かび上がる大見出し。

 その下にある記事に私は唸った。「一面を飾るのに相応しい文章だな」


 記事によると引退を決めた彼はすっぱりと、選手として競技から離れることを決めたという。

 文章のお陰か、決意した際の彼の気持ちの潔さが手に取るようにわかった。


 一面を飾る記事を書く記者の書いた物なら、

素人の私にだって「良い文章」と思わせるのは当たり前かもしれない。



 スポーツ新聞の一面を読み終えた次に目を通したのは、週刊誌。

 芸能人による不祥事を扱ったものだ。


 こちらの文章も素晴らしかった。

 導入部分の記事は、まるで今から事件が起こるドラマの映像さながらだ。

 

 扱っている内容はともかく、有名週刊誌による世間の耳目を集める内容の記事。

 どんどん読み進めていきたくなる表現たち。

「やっぱ、すげーな」と感嘆の思いで舌を巻いた。


 

 記事を書いた二人が、元々どのような文章を書いていたかは全く分からない。

 とはいえ始めから、ここまで完成された物を書けたかどうかには疑問が残る。


 先輩に教わりながら、徐々に身に付けていったのだろうと想像している。

 

 どれだけ文章が元々うまくとも、マスメディアに利用される記事と普段使いの文章とは違うだろうから。

 読者に読ませる技術と言い換えてもいいだろう。


 彼らは事実を言葉を使って誰かにかに伝えるために技術を磨いている。

 きっと取材をしている現在もだ。


 ふと、小説を書くときやエッセイを書くとき、詩を作ったときなど、

私の文字はそれぞれに対応出来ているだろうか。

 自己満足ではなく、読んで頂くための言葉選びになっているだろうか。

 そんなふうに思い至った。

最後までお読み下さりありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 納得しました。やはり小説に限らず、新聞記事でも週刊誌記事でもプロの文章は「プロたる由縁」を感じますね。起きた事実を淡々と箇条書きみたいに書いてもダメだろうし、余りにも記者の主観が強くてもダメだろうし…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ