表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Never Island  作者: 阿久津ゆう
5章 島の守り神
96/119

70話 因果律の時間の彼方へ

 この人は-----。

ビー玉から映し出された映像を見た美亜はある記憶を思い出した。

その記憶はまるで今まで内の奥所に封印されていた。彼女はそんな感触がした。


 バタン!!!

急に耳鳴りと共に激しい頭痛に襲われた美亜はその場に倒れこんでしまう。


 ザザザ!!----。

この人は誰?


 ビービー!!!ザザーー


 地下室の研究室の中にカプセルのような形をした機会が置かれその中に私と同じくらいの背丈の黒髪の少女が寝かされている。

 

 (これはこの記憶は?-----。)


 「私の孫だよ。いずれ時が来れば目を覚ます。仲良くしてやっておくれ」

そういうと老婆はクス!と笑い彼女に笑顔を見せた


 「この子はあんたにとって伯母....なのか?いや~なんか複雑だね~」

(私は過去にこの人と会っていた?)


 「この子は再会を誓った人がいて彼はもうすぐこの島にやって来る。お前はその人にいずれ会うことになる。その人はお前にとって伯父なのか?いや~もうどういったらいいかわからんね」

(お母さん.......この時は既に病魔が....)


 「まさかこの人がこんな事になるなんて思わなかった.....」

(やっぱり私はこの人に会っていた)


 

 私は毎日のようにこの人の様子を見に行った

......この人の顔は..............

まるでもう一人の私だ

 

 横たわる彼女を見つめる私にお母さんは私にこういった「彼女のことは絶対に他言無用だ」

これは私の記憶の一部だ少しずつだけど鮮明にはっきりと脳裏に流れていく。


 「いいかい良くお聞きこの子は今現在行方不明の状態という事で島の住民たちが総出で探し回っている。私はこの子を連れてある場所に行く。だがお前は連れてはいけないお前のいまのこの状態では連れていく事は危険だからだ。おまえをコールドスリープさせる。大丈夫だ「彼」がかならず起こしてくれるはずだ」


 (そうだった......。私はこの後容態が悪化してコールドスリープされたんだ。そしてこの後にわたしは理人さんにコールドスリープを解除されて....。)


 意識が遠のき視界が真っ暗になっていく。


....................


 どれくらいの時間がたっただろうか?..............。


 「おい!!美亜!!」


 「美亜ちゃん!!!」


 視界が白く眩く光まぶしく感じる


 私は横になる状態で理人さんに抱きかかえられていた。


 「大丈夫か?」

理人はガシっと!!美亜を抱きしめた


 「お前まで...お前までいなくなったら俺は...。」

理人は美亜を強く抱きしめる


 この人にとって私は何なのだろうか?あの人の変わり?

なら私のこの気持ちはどうなるんだろうか?私のこの気持ちは決して偽りではない本物だ


 「愛しています。あなたを。....心の底から。」

理人は抱きしめながら彼女の頭を優しくさする。


 「あなたの、私への気持ちは本物ですか?」

今回はある意味では伏線回収の回となります。なんとなく展開が詠めていた人はいたのではないでしょうか?今回の話は61.9話と対になっています。今回の話で二人の関係に何となくですが気づいた人もいると思いますが.......どうですか?ヒント。70話と61.9の話の題名を比較してください

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現実世界〔恋愛〕
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ