58.7話 The Woman Who Can't Hide Her Clown
娘が無くなった若干まだ3才。この子に私は惜しみない愛情を与えてきたつもりだ。
命を無くす瞬間はあっけないものだ。あの子が無くなって私たち夫婦の関係は一瞬に崩れ去った。
身も心もズダボロになり酒におぼれ私は何度も自殺行為を繰り返した。
意識も消えかけ心身ともに消え失せようとしていたその矢先ある女性からある話をもちかけられた
廃棄処分が決定されたガーボンヒューマンを引取ってくれないかという話だ
この女性はこう言った
「いいかいよく聞きなさいガーボンヒューマンは人が作りし生命とはいえ臓器も細胞も心も血も我々人間と同じなのだ決して何があっても親としての責任を放棄しない事を約束するならばこのガーボンヒューマンをあなたに譲渡しようではないか」
そんなの当たり前だ何があってもこの子は私の子だ。
「このガーボンヒューマンは元々は愛玩用に作られた個体の失敗作。まあこんな感じなので無償であなたに差し上げますよ」
私は喜んでこの話に飲んだ
「言い忘れていたがこの子には普通の人とは多少見た目が問題があるそれが失敗作という烙印になった理由だ」
この女性の話によると作成の途中に何故か狐耳と狐のしっぽが着いた状態で基盤が完成してしまったとの事。狐耳と狐のしっぽを取り除くことはできないが求める体格と顔の形に作り変えることが出来るといわれたので私は気にせずこれを了承した。
娘が帰って来るならこのような問題些細な事だ
娘が帰ってきたあの日、私の心は何年振りか心が胸おどるような感じがした
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この愛玩用ガーボンヒューマンは一目見ただけでは狐耳と尻尾がついたちょっと変わった人間だが特殊な能力がある。それはそれなりに成長すれば発揮し始めるようになる。
私は私と同じ同業者となる人物を望んだこの子の脳はあの人の娘の脳を元にして作った。あの娘は3才児で相当な知能のをもった逸材だったそんな子の脳をも元に作られたあの子ならば観測者として相当な実力を発揮するはずだ。失敗作といったがあれは嘘だまざと「ああなるように作った」
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しかしその目論見は完全に失敗となったあの娘はアイランド島消滅時に一緒に行方不明となってしまった。
観測者としては相当な実力だったのに.......
母親は再び娘を失い精神に異常をきたし、ただ娘を探し続ける骸のような状態になったという。
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そしてそれから私は................
まさかこんな形で........
.....人にとっての幸せとは何なのか?私はわからなくなったよ本当に




