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Never Island  作者: 阿久津ゆう
5章 島の守り神
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58.5話 This girl ran away from home. I became a god because of another problem.

 理亜の遺体を埋葬した後彼らは理人が本来転移するはずの時期よりもズレが生じた原因を探り入れていた。

調べた結果原因は簡単に説明できる物であった。何だかしらの電磁波から発せられる電波障害が原因だ。


 つまり完全な機器的な障害トラブルが原因である。

しかしながら不可解な部分が多いい本当に電波障害が原因だとしてもここまで転移する時期がずれるものなのか?


 更にはっきりいうとこのような事例は一度もないのだ


 「ちょっと気になることがあるんだけどね」

そういうとミィルはある人物の資料を手渡される。


 「この「少女」が一体何だって言うんだい?」


 「この(子)も理唖とおなじ観測者に当たる人物。旧琉球領の出身者らしいのよ。あのアイランド島の開発に関わっていたらしいんだけどね」


 ミィルは話しを続ける。


 「実は言うと彼女はアイランド島が消滅した時期に行方不明になったらしいのよ。彼女の母親は「いまもこの子を探し続けているわ」」


 アイランド島が消滅した時期に行方不明。明らかに何かあると直感で感じた甘夏目はこの「少女」の母親に会えないかとミィルに聞いてみるが答えはNOだった。


 母親は現在精神に障害をきたし精神病棟で入院しており意思通過は不可能であるらしい。毎日のようにうわごとのように我が子の名を呼びつ告げているまるで探し続けているように


 行方不明の少女は当時は9才になったばかりだったらしい。

ちょっとまてよ若干9才で観測者に見いだされるとは到底現実的に考えられない。

やはり裏で何かが動いているのではないか?


 「一応聞いておくがその少女の遺体は発見されたのか?」

甘夏目は直観的にある疑惑を頭に浮かんだ。

そうあの装置である。この少女は何者かに自分の意思とは関係なく装置を使用され別の世界に転移させられこの世界では死んだことにされた。


 しかしミィルの説明によれば遺体すら発見されなかったの事。

そしてこの少女は開発が中止されたアイランド島に頻繁に訪れていたことが情報に残されていた。

開発に関わっていたのだから未練があったのだろうか?


 「まさか消滅したその瞬間にもこの子は島にいたとでもいうのか?」


 「私が言いたかったことはまさにその事なのよ」


 この少女は今いったいどこに?この島は今どうなっているのだろうか?

私はこの時こう思った。観測者などいう役割は人を不幸にするものだと。





   -------------------------------------------------


 凍てつく大地。凍り付く海荒れ果てる大地、崖の上から少女はある一団を双眼鏡をつかい監視している。


 まさかあの子が旅団の一員として行動しているとは思わなかった。

身も心も正真正銘、9歳児の癖に私よりも大人らしい行動をしてくれるではないか。

腐っても島の神を名乗る事だけはあるじゃないか


 

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現実世界〔恋愛〕
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