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Never Island  作者: 阿久津ゆう
5章 島の守り神
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56話 覚悟決めたぜ

 なんでもないこの日々がずっと続けるために俺はこれからも努力する............

俺の人生はこいつがいないとだめなんだ。

いなくなってほしくないんだ。

これが俺の.......................


..............................



 トントン!かんかん!

隆太は建物のいろんな場所に板の用な木材を貼り付ける作業をしている


 また天候が荒れ始める。

少しでも建物を補強するため木材を貼り付ける


 「ここも補強したほうが良いんじゃないのか?」

ラピズはがらず窓に板状の木材を張り付けて釘を付けてハンマーで打ち付けようとする

 

 がん!!!


「あ!!いた」 「痛いのじゃ!!」

ラピズが失敗してハンマーで親指を強打!!

2人の痛覚は共有されている状態なため当然なが隆太の親指にも大ダメージ!!


 「この下手くそ!!!いてて」


 「大失敗じゃ」

やばいな、もうすぐ吹雪が押し寄せてくるというのに。補強しなきゃいけないところがまだたくさんあるんだぞ。


 「二人とも!!!たったいま防災無線で今すぐにでも市役所のシェルターに避難するように警報が発令されたよ!!」


 「げ!まじで!!」


 こうなっちまったらもう仕方ない自分ちを見棄てるようなことになるがとにかく非難するしかない


 「必要な荷物をまとめてとっとと非難するぞ!!」

三人は数日分の飲み水をペットボトルに入れレーションなどをバックに詰められるだけ詰めまくった。


 隆太は不意にラピズの狐耳と尻尾に目にする。


 「どうするじゃんよこれ....」


 「とりあえずアクセサリーという事でいいんでないの?」


 雪が降り始めた。


 「吹雪く前に市役所に入るぞ」


 隆太はラピズを肩車しながらえっほえっほと!と走り出す。


 「大丈夫?かわりばんこでもいいなら私が変わるよ」


 「いや、痛覚やら感覚やらが共有されているから自分を守るためにもむしろこのほうが良いんだ気にしないでくれ」


 その後三人は無事に市役所までたどり着くのだが.....


 こいつの身分証明書つくるのわすれてた......

うわ!!ねんどくせぇー事になるかもしれないぞ


 「はい!隆太ッち!これラピっちの身分証明書のIDカードだよ」

お..おおお!!!!こいつ何だかんだ言ってしっかりしているところはちゃんとあるしやるべき事はちゃんとやってくれるではないか


 しかし隆太はIDカードに表示されている名前を見ると一気に背筋が凍り付いた


 祥雲ラピズ

は?

もう一度名前を目視で確認する


 祥雲ラピズ

もう一度確認する


 祥雲ラピズ

挿絵(By みてみん)

「おまえ何かってな事してくれてんの?」


 「そんなこと言っても調べてみたら「ラピズレリチア・ガードナー」という名前はたしかにこの島の守り神様の名として祭られているみたいだから本名で登録するわけにはいかないじゃん」


 「だからって何も俺と同じ巳代治で登録しなくてもいいじゃんよ」

隆太は身分証明書のIDカードに記載されている間柄を注目した


 世帯主との間柄=義妹 9才「祥雲ラピズ」 

理緒は腹を抱えて笑ている。


 こいつほんと性格悪いな


 「どうせここまでやるなら義はつけなくてもいいだろ」


 「いい...いや(笑)それじゃ今後の二人の関係の邪魔になると思って」

こいついろんな意味で楽しんでないか?


 作られちまったものは仕方ねぇこうなっちまったら仕方ねぇ。腹くくるしかねぇ

三人は市役所施設内にはいるとIDを確認しスキャンする職員にカードを提示する


 「君たち二人は兄妹(きょうだい)で君は二人の同居人の関係なんだね?」

職員は3人のIDを確認している


 「ええ、そうですね」


 「部屋は二人と相部屋で構わないね?」


 「構わないですよ」

職員はカードをスキャンする


 「吹雪警戒警報が発令中だ。一度シェルターに入ったら警報が解除されるまで外出は禁止だ。シェルター内の公共エリア内を出歩く際は身分証明書IDカードを持ち歩くように」

 

 職員はそう言うとIDカードを三人に手渡した

 

 そういえば前回の長い期間天候が荒れた時はここまで大規模な避難勧告は無かったはずだがいったいどういう事だろうか?


 .............


 考えてもしかたないか.....


 「さ、行くぜ」

隆太はそういうと歩き出す


 ラピズは身分証明書を見て「クス!」と笑い隆太の手を握った

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現実世界〔恋愛〕
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