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Never Island  作者: 阿久津ゆう
5章 島の守り神
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54話 意思

 どんな結果になっても悔やまないし後悔はしない。 

これが俺の幸せの形だ。俺はこいつに出会えた事に。自分が選んだ選択に後悔はない....これが俺の幸せの形だ



 .........


 

 「まじで」

...............


理人は頭を抱えながら隆太に再び説明しだす


 「前回のユウキ君とミナちゃんの事件を覚えているかい?君たちの身にあれと似たような事象がおきたんだよ」 


 理人の説明によるとミナとユウキと同じように隆太とラピズのみに宿る魂の結び付きがアニマを通してつながっている状態にあるらしい。


 前回、理人はバラバラになったミナのアニマの形をジクソーパズルのように自身のアニマを介して元の形に戻す形で二人の命を取り留めた。しかし二人の魂の結び付いている状態にあるのはいまだに解消されていない状態にあるらしい。


 「君達の場合はミナちゃんやユウキ君たちとは違い一定の距離から離れられない状態にありしかも痛覚までも共有されているたちの悪い状態だ」


 「元に戻す方法はないのか?」


 理人の説明によるとユウキとミナの例とは違い今回は逆に出来上がったパズルを壊していくような作業らしくとても人の手で動向できるレベルではないとの事。こんなことが出来るのはまさに神の息のかかったレベルらしい。


 「一生このままだという事か?」


 「申し訳ないが手の施しようがない.......」


 あの絶望的な状況を奪回した兄ちゃんですらそう言わざる得ないのだ。たぶん本当に元に戻す方法などないのかもしれない。


 ふう........


 「こうなっちまったもんはしかたねぇ。この状態でせいかつするしかねぇよ」

今の兄ちゃんはにユウキやミナの事で手いっぱいだ。

しかも美香の事もある。兄ちゃんを頼る事は出来ない

 

 隆太はユウキとミナに会いたいと理人に言うと理人はこれをすぐさま了承し二人が生活している部屋に案内する。


 隆太はラピズを二人に合わせるつもりである。

ユウキとミナはベットの中で小さく寝息をたてながら静かに眠っている

 

 「今は寝かせてあげてほしい。普通に歩ける状態になったとはいえまだ体力が簡単に消耗しやすい状態なんだ。」


 ラピズはトン!とユウキの胸に手を当て何かを感じ取っている。


 「確かに二人には強い繋がりが感じるなのぜ真っ白な糸のような形で」


 「わかるのか?」


 「これでもわらわはこの島の神じゃ人の魂のたぐい、特にアニマに関しての分野は専門特許なのぜ。」


 「ならよ~今の俺たちの状態をどうにかする方法は考えられないのか?理人の兄ちゃんと力合わせればどにかなると思うんだけどよ」


 「残念ながらわらわは神ではあるが学者や科学者ではないのじゃ解決できるレベルならとっくのとおになんとかしているのじゃよ」

「それにじゃこの不安定な状態なホムンクルス整体の少女を魂を傷つけずにアニマごと元の人間の状態の頃に戻したこの男が無理だと言っているのじゃ。残念じゃが今は諦めるしかないのじゃ」


 それにしてもじゃ.......

ホムンクルスの作成の技術はロストテクノロジーとされているはずなのじゃ。不完全な状態とは言え人の形に作り上げる形で妹として蘇生させるにまでやりとげだこのユウキという男........


 そして欠落していたミナのアニマがユウキの心に在る事を見ぬいたこの理人という男。なにやら底知れぬ意思を感じるのじゃ......


 まさに縁という一つの糸が導いた結果にも見えるなのぜ


 「わらわも......わらわ達もこうなったのはある意味一つの縁かもしれないのじゃ....」



 ..............................



................



 「生きて..........貴方だけでも.......」

「どうか....あの子に」

「私のもう一人の......」


 「....!!!」

「!!!!」



 .........................



 「おい?どうした?」


 「いや、なんでもないのじゃ」


 

 こんな事言えるはずないのじゃ

隆太に嫌われるのは怖いのじゃ

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現実世界〔恋愛〕
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