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Never Island  作者: 阿久津ゆう
5章 島の守り神
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53話 契約

 理人&美亜(宅)

 

 おい!!ていうかまったく話進んでねぇよ

兄ちゃんちの玄関で茶番劇やってただけじゃん


 「おい!!おまえらいいかげん入るぞ!!」

ほんとにこのままでは日が暮れそうだとにかく建物の中に入って兄ちゃんたちに会ってユウキとミナが今どうなっているのか聞いた後にこいつ(ラピズ)をあわせて紹介するんでもって俺たちの今の現状を説明する。


 んな簡単な話を茶番劇で一話分枠使っちまうとは先が思いやられるぞ。


 「んなこと言ったって私の存在が認知出来てなかった時点でいろんな意味でおかしいよ」


 「あの茶番劇でもうストック1回分消費してんだよ!!!いい加減話進めるぞ!!!!!」


 「話を進めるにも大まかに事実と内容の前提が必要なのぜ~」


 「あの.........人んちの玄関でなにやってんの君ら...........」

はい、いい加減ここらで話しを進めます。


 「.........まあ...これ飲んで落ち着けよ」

あったかいお茶を3人分テーブルに置く理人


 ..................


 「君らのやり取り全部、丸聞きだったからね」


!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


 「ということで極めて紹介するこいつはラピズレリチア・ガードナー。通称ラピズ。この島の守り神みたいな存在らしい。」


 隆太は母親の墓参り時期から起きた一連の騒動を一通り理人に説明する。


 「ところであれからユウキとミナはどうなったんだ?」


 理人の説明によると二人の容態は安定しつつあり現在は普通に歩けるまでに回復しているようである。


 隆太は理人の話も聞きながらここ数日間に自身のまわりで何があったのかを話した。

「て、その呪印とやらが君に移ったことで君たち二人は一定の距離から離れられない状態になってしまったと?」


 「正直、解決策なんてわからないしほとんど諦めている。美香の件にかんしても今後どういう事になるかわからないし念のために詳しく兄ちゃんに話しておくべきだと思ってね。」


 「............君たちが離れられなくなった以外に身体に異常が起きたことは無かったかい?例えば体に何か変な痣が出来たりとか」

 

 「いや俺は別に」


 「わらわも風呂に入ったとき隆太と風呂に入った時に体を見たが痣みたいなものは特に見えなかったのじゃ」


 「風呂って君たち.........」

ああそれであんな大騒ぎして変な会話してたのね。

何となくいろいろと察した理人であった。


 「ん~でも呪印というからには根本的にアニマの繋がりに関わってくるはずだから何かしら体に見える形で痕跡が出てくるはずなんだけどね」

 

 隆太には痕跡が見えないのではなくあくまで目立たないという前提で観るならば......


 「ちょっとごめんよ」

理人はラピズの顔やら腕やらはてまて狐耳や尻尾などをくまなく調べていく


 ...............


 ごちん!!!!☆☆

 「あ!!!いた何すんだ」

思わず隆太は理人にむけてグーで頭めがけて拳骨を食らわしてしまった

 「ごめん兄ちゃんよ、なんかよくわからんがめちゃくちゃムカついてかってに体が動いてしまった」


 「顔は笑ってても目がマジだよ」

「はぁ......」

ため息を付きながら理人は偶然にもラピズの左手の人差し指に目線が当たる。


 「ちょっと見せて」

ラピズの左手の人差し指には黒い指輪のようなものが痣みたいな形で付いていた。

 「君の人差し指も見せてくれ」

一方隆太の右手の人差し指に痣のようなものがついていた。

  

 「なるほどこれでは気づかないわけだ。」

ラピズの人差し指には黒い指輪のようなものが痣みたいな形で付いており一方隆太の右手の人差し指に痣のようなものがついている。 


 なんだこれは?これではまるで呪印や封印というより契約ではないのか?


 「げ!なんだこれ」

自分の人差し指に指輪みたいな痣のような物がついていることにビックリする


 「これでは呪印というより契約だね」

理人は隆太にもともと呪印がついていたとされる水晶玉の事を聞いた。

隆太は鞄から真っ二つに割れた水晶玉を取り出し理人に見せる


 「なるほど」

理人は水晶玉を見て何かわかったような表情を見せる。


 「ラピズちゃん君は一時的にとはいえ相当やばい状態にあったようだね」

理人は詳しく説明していく。

 

 「君は元々この水晶玉に宿っていた大量のアニマを消費する形で長い間生きて来た。不死というなのコールドスリープ状態、老化と精神年齢の成長がとまっていたのはこのギミックが原因だ」


 理人はさらに説明していく

 

 「君たちが初めてであったころにすでにこの水晶玉はそうとう痛んでいたと思うよ。君らが初めて出会ったときには既にラピズちゃんはそうとう衰弱していたと言っていたからね」


 さらに続く

「ラピズちゃんの手元から水晶玉を手放したときに多分この水晶玉は割れてしまったんではないだろうか?そしてこの時偶然隆太がラピズちゃんを見つけ彼女に触れた事でなぜか呪印が隆太に移ってしまった。」


 「でもわらわはいままでこのような痣が指に付いたことは無かったのじゃよ」


 「そこなんだけど俺にはわからないよただあのまま君が呪印なしで放置されていたらまちがいなく死んでいたと思う」


 そしてら理人は更に説明していく。

「君はもう不老でも不死でもない普通の人間の状態になってしまわれていると思われる。消費されていた大量のアニマが失われてしまったからね」


 そして理人はとんでもないことを事実を彼らに叩き付ける


 「ちょっとごめん」

そういうと理人は隆太の頬を軽くつねった


 「いたたた」 「いたい!!痛いのじゃ」

「え」「ふえ」


 「やっぱりね.......」


 「これはどういうことなのじゃ?」


 「どういうギミックになっているかはわからないけど君たちはある一定距離から離れられない状態になっているようだけどどうやら痛覚にかんしてもお互いに共有しているようだね」


 そして理人さらに現実を叩きつける


 「ふう......ちょっとごめんよ」

理人は湯呑を手に取りお茶を一杯ごくごくと飲み干していく


 「それじゃ言うよ」

「君らどちらかが死んだ場合もう片割れも多分...やばいと思うぞ。」





























「えええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」「ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

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現実世界〔恋愛〕
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