50話 「俺の運命」
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冗談じゃねぇぇぇーーー!!(泣)
これから一生こいつと離れられない人生をおくらなければならないのかぁぁぁぁ!!!!
「ちょ!!!どうしてくれてんのぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「わ...わらわに言われても(汗)」
水晶玉は綺麗に真っ二つにわられた状態となっている。
ど..どうする。考えろ...
いや考えるにしても封印だとか呪印だとか俺には全くといって知識がない。
か...母さんどうすればいい.....
隆太は母親の墓石を見て心の中で語り掛ける。
思えば偶然なのか母さんの墓石の側にこいつの祠があった。
おれが母さんの墓参りに来なければこいつに出会う事も無ければこんな災難にあうどころかこのような出会いすらなかった........。
そもそも出会わなければこいつは間違いなく死んでいた。
この現状はあくまでも不可抗力という名の事故だ。こいつをせめる事は出来ない。
隆太は決心した。
「こうなっちまったら仕方ねぇ。解決策を考えるにしても何とかこの現状乗り切るしかねぇぞ」
「の..乗りきるって」
「何故か偶然かお前が住んでいた祠は俺の母親のお墓の近くにあった。俺がお前を見つけられたのも母さんの墓参りの最中に偶然にも雪に埋もれた祠を見つけられたからだ。」
「母さんの墓石の近くにお前の祠がある以上今回おれがお前を見つけられなかったとしても近い未来必ずお前を見つけ今回と同じような事になっていたはずだ。」
「こうなっちまった以上俺がなんとかして解決策を見つけ出してやる!!わかったな!!」
「す...すまんなのじゃ(狐耳しょぼん)」
お...俺、あれながら取り返しのつかない道に進んでしまったのでは?....もう後戻りできないぞ。
しかし......
隆太はラピズの顔を見るなりいろいろと思い更ける
呪印とか関係なくこんな歳も半端もない少女を見棄てるわけにはいかないよな~
兄ちゃんの悪い癖がうつったのかな~
「というわけでだ」
隆太はちっこいラピズの身体をもちあげ自分の肩に乗せる
「ほれ母さんにお礼を言え。すくなくともおまえは俺だけでなく母さんにも助けてもらったんだからな」
そういうと隆太は母親の墓石の前にラピズを肩からおろす。
ラピズは墓石の前で目をつぶってお辞儀をする
「隆太のお母さま.....助けてくれてありがとなのじゃ...あと隆太に迷惑かけてすまんのじゃ(狐耳しょんぼり)」
「ねえねえこのまま2人とも離れられない状態が解消できなかったら隆太ッちがある意味責任取らなくちゃいけなくなるよね(笑)」
こいつ何言ってんだ他人事だと思って何様のつもりで。----。
この時隆太は不意に母親の墓石を見つめるラピズの顔を見とれてしまった。
こいつ。
普通に可愛いじゃん。




