37話 Re
なぜだろうか?私はこの人たちを見ていると...何か大切な事を思い出せそうなそんな感覚がしてきた。
私のこの体に刻み込まれた記憶、思いだしたい二人。
私は一度死んだ。生きるために死んだ。前の世界での記憶はほとんど残っていない。私を庇って死んだあの二人は誰だったのだろうか?
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きぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!ずがぁぁん!!!!
乗用車がいきなり割り込んできた大型トラックに衝突しガードレールに勢いよくぶつかる
「おい!!!!しっかりしろ誰が早く救急車を!!!!」
ちょうどその場に居合わせ人たちによって乗用車にのっていた親子と思われる3人は救出された
「しっかりしろ!!!もうすぐ救急車がくるぞ!!!」
そのごけたたましくサイレンを鳴らしながら救急車が到着した。
「男性の方は脈が低すぎる...早く処置を」
「女性の方は出血がひどすぎる輸血の準備を!!」
「女の子の身元が判明したぞ!!この子はこの二人の娘さんのようだ!!!」
その後救急車はちかくの救命救急センターに到着し三人はすぐさま手術室に運ばれた
「女性の名は....か」
「男性の名は.....と」
「おい!!!この戸籍は本当か?」
「先生、彼女は元々、体が弱かったようでそんな手術もちませんよ!!」
「先生、いま検査の結果が出ました彼女の身体には疾患を抑えるためにすでに人口生体が移植されていました!!!しかもガーボンヒューマンからです!!」
「どうするんですか!!これ以上は...」
「やるしかないだろう?この子のご両親のためにも....この子だけでも助けるんだ!!」
「そんな事したら後遺症が一生残りますよ?.....」
「輸血ができないんだしょうがないだろう!!!両親が生きて無事であったなら何とかなったがこれしか方法が無いんだよ」
彼らは必死で何とかしようとした出来る手段はすべてやり尽くした。
「手術は成功した。しかしその影響は大きく彼女の身体は顔と頭部以外の半分がガーボンヒューマンの人口生体となってしまった。」
「先生、それでも彼女は元々....あの子の両親は...」
「言うな、彼女は愛されて生まれてきたのだそれは間違いはない。彼女の両親が命を懸けてこの子を守ったのだ。悪いのはそれを認められないこの世の中だ。高いお金を払ってまで人口生体を移植させてまで普通に生きてほしかったのだから」
この時彼らは彼らはとんでもない失敗をしてしまっていた。少女の意識が戻っていたのだ。少女はこの時の会話をはっきりと聞いてしまった。
「このままでは肺に後遺症がでてしまう全身がガーボンヒューマンの彼女には耐えきれないはずだ...後遺症が出る前に.....」
この時、少女はとんでもない勘違いをしてしまった。自分は人の手で作られたガーボンヒューマンでありこの人間たちは自分の体を臓器を何かに使おうとしていると。
彼女は生きたかったこんなところで死にたくなかった。
そして少女はそのボロボロな体で立ち上がり病室から逃げたした。
「まつんだ!!!そんな体でうごいたら!!!」
少女は職員を振り切り病院中を逃げ回る。
いやだ
死にたくない
何で私がこんな目に合わなければならないんだ
ふざけるな
私が何をした
逃げ回った先に少女の目の前に頑丈そうな大きな扉がありそこを開けるといろんな機械が置かれている研究室なような部屋が.....そしてその部屋の真ん中には...そうあの例の機械が置いてあった。
機械には誰でもわかるような説明文がプレートに書かれてあった。
少女はこの機会がなんなのか何となく理解した。
こんな所で死にたく無い。でも私は人間ではないこの装置がちゃんと正常に作動するのかわからない。
それでも何もしないよりはましだ。
そして少女は装置に入り........
新たな人生が始まった.....